PostgreSQLのリカバリ超入門(もしくはWAL、CHECKPOINT、オンラインバックアップの仕組み)
PostgreSQL 9.4がリリース。ドキュメントDB並の性能でJSONBサポート、レプリケーション機能の高度化など PostgreSQL 9.4の主な新機能は、バイナリ形式のJSONであるJSONBのサポート、高度なレプリケーションに利用できる新しいAPI、GINインデックスの高速化など。 一般的なドキュメントデータベース並の高速性 PostgreSQLでは以前のバージョンからJSON形式をサポートしていましたが、今回サポートされたJSONB形式は、バイナリ形式のJSONデータへの対応です。JSOBのサポートGINインデックスの高速化によって、ドキュメントデータベース並みの高速性を実現したとのこと。 JSONB supports fast lookups and simple expression search queries using Generalized Inverted In
MOONGIFTはオープンソース・ソフトウェアを紹介するブログです。2021年07月16日で更新停止しました Webシステムを開発しているときには大抵データベースを使います。そしてデータベースを使った開発時にはそれ用の管理インタフェースが欲しくなるでしょう。たとえばPHPであればphpMyAdminが昔から有名です。 対してPostgreSQLについてはphpPgAdminなどもありますが、もっとモダンなUIが欲しいと思う人も多いでしょう。そんな方に使ってみて欲しいのがpgwebです。 pgwebの使い方 pgwebの良いところとしてはApache + PHPなどのサーバを仕込むことなく、単体でWebサーバ機能を持っていることです。 $ pgweb --host localhost --user myuser --db mydb こんな感じで起動します。ちなみにテーブルが一つもないと起動に
PostgreSQLグローバルデベロップメントグループは8月12日(現地時間)、「PostgreSQL: pgBadger 6.0 is out!」において、PostgreSQLのパフォーマンス解析ソフトウェアの最新版「pgBadger 6.0」を公開したことを発表した。pgBadgerを利用するとPostgreSQLのログファイルから詳細な性能レポートを作成することができる。「pgBadger 6.0」ではいくつかのバグ修正のほか、次の新機能が追加されている。 インクリメンタルモードでのバイナリファイル自動クリーンナップ機能 インクリメンタルモードで複数のログを同時に処理できるように変更 アクティビティテーブルにおけるクエリレイテンシのパーセント表示機能を追加 レポートの出力形式として新しくJSONをサポート クエリで扱っている文字列を匿名化する--anonymizeオプションの追加 C
本コンテンツは、2014年1月30~31日に筑波大学で開講された「情報システム特別講義D」における講義「Inside PostgreSQL Kernel」の内容を再構成、加筆・修正したものです。 はじめに 本コンテンツについて 本コンテンツへのフィードバックについて アーキテクチャ概要 PostgreSQLの構成要素 PostgreSQLの基本的なアーキテクチャ SQL文の処理される流れ トランザクション管理 トランザクション処理におけるACID特性 各レコードの可視性の管理 Atomicity(原子性)の実装 Consistency(一貫性)の実装 Isolation(分離性)の実装 トランザクション分離レベルの定義 Durability(永続性)の実装 チェックポイント メタデータ管理 pg_controlファイル OID/XID/TID システムカタログ MVCCとストレージ構造 テ
Linuxをはじめとするオープンソース関連の技術者認定試験を実施するLPI-Japanは2013年11月1日、データベース領域におけるOSS活用を支援する活動の一環として、「OSS-DB最前線 ~2013秋~」と題するイベントを開催した。2013年9月にリリースされたPostgreSQL 9.3の新機能紹介や商用DBであるOracleとの対比を中心に、各種講演が行われた。 LPI-Japanの成井弦氏(理事長、写真1)はオープニングセッションにおいて、「データベース領域ではオープンソースのPostgreSQLが多くの分野で業界標準になりつつある」と述べた。その背景には、(1)ミドルウエアにおいてはデータベースのライセンスや保守費用が最大のコスト要因になっている、(2)クローズドソースのソフトウエアだとユーザー企業が自社で改変できないのでライバル他社に対してITによるアドバンテージを得にくい
平素よりQA@ITをご利用いただき、誠にありがとうございます。 QA@ITは「質問や回答を『共有』し『編集』していくことでベストなQAを蓄積できる、ITエンジニアのための問題解決コミュニティー」として約7年間運営をしてきました。これまでサービスを続けることができたのは、QA@ITのコンセプトに共感をいただき、適切な質問や回答をお寄せいただいた皆さまのご支援があったからこそと考えております。重ねて御礼申し上げます。 しかしながら、エンジニアの情報入手方法の多様化やQAサービス市場の状況、@ITの今後のメディア運営方針などを検討した結果、2020年2月28日(金)15:00をもちましてQA@ITのサービスを終了することにしました。 これまでご利用をいただきました皆さまには残念なお知らせとなり、誠に心苦しく思っております。何とぞ、ご理解をいただけますと幸いです。 QA@ITの7年間で皆さまの知識
2012/09/11 オープンソースデータベースPostgreSQLの開発グループは9月10日、最新バージョン「PostgreSQL 9.2」のリリースを発表した。パフォーマンス、スケーラビリティ、柔軟性の大幅な向上を実現したとしている。 発表によると、PostgreSQL 9.2ではJSONをネイティブサポートし、インデックスやレプリケーションの機能を強化。64コアまでのリニアスケーラビリティ、Index-onlyスキャン、CPU消費電力削減などを実現した。 スケーラビリティの向上によって大型サーバのハードウェアリソースを効率的に活用できるようになり、ロック管理やIndex-onlyアクセスなどの性能改善では、データベースエンジンでさらに大量の処理を行うことが可能になった。 具体的には、最大で毎秒35万件のリードクエリ(従来の4倍強)、データウェアハウスクエリのIndex-onlyスキャ
PostgreSQL Advent Calendar 12/1 ついにPostgreSQL Advent Calendarが始まりました。一日目は@choplinからお届けします。 SQLはプログラミング言語である みなさんSQLは好きですよね。 ところでSQLはRDBの操作を行うための言語だと一般的には考えられています。SQL - WikipediaによるとSQLはその為に作られた言語だそうですし、その使い方でとっても素晴らしい働きをしてくれます。 しかし、DBを用いずとも、SQL単体で様々な計算が可能だということはあまり知られていないようです。本エントリではその知られざる実力の一端をご紹介いたします。 SQLで素因数分解を行う ご存知かとは思いますが、素因数分解とはある正の整数を素数の積の形で表すことです。 ぱっと見では中々SQLで解きにくい問題ではないでしょうか? Project E
オープンソースのリレーショナルデータベース「PostgreSQL」の最新版「PostgreSQL 9.1」が公開されました。 Oracleデータベース互換のEnterprise DBがPostgreSQLをベースに開発されているなど、PostgreSQLはエンタープライズ用途を主に意識して開発されているリレーショナルデータベースといえます。 同期レプリケーション、高速テーブルアクセスなどの新機能 PostgreSQL 9.1の新機能として紹介されているのが、クラスタ用の同期レプリケーションです。 レプリケーションを同期モードにすると、マスターサーバに対する更新が失われずにクラスタ内のスレーブサーバに伝わることが保証されます。これにより複数のサーバにまたがってデータの一貫性を保つ高可用性を実現できます。 また、信頼性よりも性能が重要な場合、ログを取らないテーブルを定義することができるようにな
最新のMac OS X Lion ServerからMySQLが削除され、代わりにPostgreSQLが搭載されたとのこと(The Register、本家/.)。 Snow LeopardではMySQLにGUIおよびコマンドラインでアクセスできたが、LionになってからはMySQLは完全に削除された模様。代わりに搭載されたPostgreSQLはコマンドラインからのみアクセス可能とのこと。 オープンソースであるPostgreSQLを商業化した企業EnterpriseDBによると、LionへのPostgreSQL搭載に関しAppleと直接関わったことはなく、Lionのリリースまでこの「スイッチ」について知らなかったと話している。 この切り替えの背景にはOracleがMySQLを手中に収めたことがあると言われている。OracleはAndroidがJava特許を侵害しているとしてGoogleを相手に
SQLインジェクションの進化形として、ブラインドSQLインジェクションという手法があります。通常のSQLインジェクションは、検索結果表示やエラー表示のところに、アプリケーションの想定とは別のテーブル・列の値を表示するものですが、ブラインドSQLインジェクションは、SQLの結果がエラーになる・ならないを1ビットの情報として悪用し、これを積み重ねることで、データベース内の任意情報を得ることができるというものです。 1ビットの情報が得る手段としては、SQLのエラー表示に限らないわけで、現実問題として、SQLのエラーが外部からは判別しにくい場合もあります。そのような場合の究極形として、時間差を利用するという手法があります。 MS SQL Serverには、waitfor delayという命令があって、時・分・秒指定でスリープさせることができます。金床本には、MySQLやPostgreSQLの場合の
Last Updated on: 2018年8月13日PostgreSQL 8.3.0から、ユーザから提供されている追加機能(contrib)として利用できた全文検索機能(TSearch2)が本体に取り込まれました。 本体に取り込まれたため、PostgreSQL 8.3.0以降ではソースから構築する場合に ./configure make make install と実行するだけで全文検索機能が利用できるようになりました。 TSearch2は単語単位で全文検索できます。しかし、日本語のように単語に区切りがない場合、単語に分解(形態素解析)してからインデックス化する必要があります。 # N-gramは使えません。 残念ながら日本語をそのまま扱える機能はPostgreSQL 8.3では実装されていません.しかし、TSearch2(textsearch)を日本語で利用するための追加機能がpgFo
8.2の正式リリース時期は? 現在β3までリリースされているPostgreSQL 8.2の正式版のリリース時期だが,この記事を執筆している時点では12月5日とされている。少し早めのクリスマスプレゼントという感じのリリースになりそうだ。楽しみにしておこう。 GIN再び PostgreSQLウォッチ第30回ではPostgreSQL 8.2の追加機能について報告した。今回は,そのとき取り上げた汎用転置インデックスGINに関する追加調査結果を報告する。 GINを使うと今まで不可能だった,データベース中のテキストのインデックスを使った高速な全文検索が可能であることは既に報告したとおりだ。しかし,その後しばらく使ってみると,いくつか問題点が見つかった。 (1) 重複した単語が登録されるので無駄 (2) 大きなテキストでは,データ登録に時間がかかるだけでなく,メモリーを消費する (1)に関してはGINに
本稿の前提環境 memcached 1.2.5 データベース:PostgreSQL 8.3.1 OS:CentOS 5(Linux kernel 2.6 ) シェル:bash CPU:Intel Core2Quad 9660 2.4GHz RAM:PC2-6400 8GBytes memcachedは、Danga Interactiveによって開発されたオープンソースのメモリキャッシュサーバです。 メモリ上にデータを保存するのでmemcachedを終了するとデータが失われますが、(OracleやMySQLといった)RDBMSと比較するとけた違いの高速レスポンス性能を有し、数千万件という大量のデータを扱ってもほとんど性能が劣化しないという特徴があります。 機能は限界まで切り詰められ、基本的にはキーとデータの組(以下、itemと呼びます)の保存と検索と削除しかできません。 にもかかわらず、me
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