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ケーブルの奥に怪獣がいる気がする話|Lofi Music Shower
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ケーブルの奥に怪獣がいる気がする話|Lofi Music Shower
軌道エレベーター。地上二万キロ。 「うわ、これ……」 小指の先ほどの亀裂を見つけた。金属のほくろ。放... 軌道エレベーター。地上二万キロ。 「うわ、これ……」 小指の先ほどの亀裂を見つけた。金属のほくろ。放っておくと大変なことになる。でも、放っておけない。72時間で直さないと、下の街が文字通りパーになる。 通信端末がピコピコ光る。 「いや、今回はパス」 切った。独断。管理者? 知らん。孤独な神気分。いや、正確には「めんどくさいけどやるしかない人間気分」だ。 作業開始。ドリルが唸る。樹脂を流す。裂け目がゆっくり閉じる。 下の街灯が瞬く。ちっちゃい星の群れだ。ひとつひとつに、朝ごはんの匂いやカップ麺の湯気、酔っ払いの歌声が詰まっている気がする。 「へえ、私、神ってこんな気分なんだ」 思わず笑う。いや、笑っていいのか。いや、笑うしかない。 時間はゆっくり。でも無重力だから体はふわふわ、眠気はドスン。孤独と恐怖が肩に乗る。でも作業は少しずつ進む。亀裂は固まり、補強ケーブルが「俺に任せろ」とばかりに力を

