ディー・エヌ・エー(DeNA)が自治体から預かった住民の医療データを匿名加工し、製薬会社への販売など独自利用していた問題で、個人情報保護委員会は12月25日、こうした行為が「個人情報保護法上の問題となり得る」との初判断を示した。全国の自治体と個人情報取扱事業者に対する「注意喚起」を、一体なぜこのタイミングで行ったのか。特集『DeNA医療データ乱用』の#7では、その全貌を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 永吉泰貴) DeNAが潔白を主張した医療データ問題 個人情報保護委の注意喚起で業界に激震 「DeNAの医療データ問題について、当局がここまでつまびらかに公表したことに衝撃を受けた」 個人情報保護委員会が12月25日に公表した注意喚起の内容について、医療データ業界の関係者はそう話す。 DeNAの医療データ問題とは何か、下図を基に説明する。 DeNAは、自治体の医療データを匿名加工した上で、製

