日本人研究者らが生み出した新素材が脱炭素のカギを握ろうとしている。微細な穴が無数に開いた金属有機構造体(MOF)は1グラムにサッカーコート1面分の表面積があり、狙った物質をとじ込められる。果物の鮮度の維持や半導体の製造などで実用化されているが、応用の本命は環境分野だ。二酸化炭素(CO2)の回収や脱炭素燃料の水素の貯蔵に利用しようと世界中で研究が進む。8月、米ノースウエスタン大学発のスタートアッ
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By Ill. Niklas Elmehed © Nobel Prize Outreach 2025年ノーベル化学賞は「金属有機構造体(Metal-Organic Frameworks、MOF)」を開発した北川進氏、リチャード・ロブソン氏、オマー・ヤギー氏に贈られることが決定しました。MOFは多孔性配位高分子(PCP)や多孔性金属錯体とも呼ばれており、「空気中の二酸化炭素の回収」や「砂漠で空気中の水を回収」といった幅広い用途での活用が期待されています。 Nobel Prize in Chemistry 2025 - Popular information - NobelPrize.org https://www.nobelprize.org/prizes/chemistry/2025/popular-information/ 北川進 理事・副学長、高等研究院特別教授がノーベル化学賞を受賞し
本記事は、機械学習ポテンシャルで計算を回すために必要な分子構造を CIF を主軸に整える実践ガイドで、Google Colab 上で ASE / RDKit / pymatgen を用いて分子と骨格を作成し、分率座標での配置・可視化・基本チェックを経て計算にそのまま使える CIF を再現性高く出力する手順を解説し、最終的に得られた CIF を用いた UMA(Universal Machine-learning interatomic potential) による一点エネルギー計算までを最小ステップで到達できるように整理しており、これにより読者は自分の研究対象の分子構造を自在に作成してすぐに研究・教育の試行錯誤へ活用できるようになります。 動作検証済み環境 Google Colab (2025-05-26), Python 3.10, Torch 2.3.0+cu118, TorchANI
機械学習ポテンシャル UMA を用いることで、MOF の吸着エネルギーを DFT 並みの精度で、100~10,000 倍高速 に評価できます。本記事では、Mg-MOF-74 と WOBHEB を題材に、Colab 上で実際に吸着エネルギーを計算・可視化する方法を解説します。 動作検証済み環境 Google Colab (2025-05-26), Python 3.10, Torch 2.3.0+cu118, TorchANI 2.2.4, ASE 3.22.1, Matplotlib 3.7.1 PySCFを使った無料で始められる量子化学計算の技術書を販売中 PySCFを使い構造最適化や振動数計算、物性解析など高度な量子化学計算ができます! 技術書ページへ Gaussianを使った量子化学計算の初心者向け技術書を販売中 しばしば出くわすエラーへの対処法をはじめ Gaussianと無料ソフト
総務省官僚への放送事業会社「東北新社」やNTTグループによる接待が相次いで発覚した。利害関係者から接待を受けることを禁じた国家公務員倫理規程に抵触したとして、10人以上が処分された。倫理規程は国家公務員倫理法に基づくが、そもそも倫理法はどうして生まれたのか。そして、なぜ総務官僚たちは倫理規程を守らなかったのだろうか。 接待「1日3階建て」が勲章 「内閣」と印字された便箋の走り書き。ところどころにシミがあり、古さを感じさせる。 「今回の事態を厳しゅくに受け止め、(中略)二度と起こらないような対応策を国民にわかりやすい形で示していくことが、政権・与党の責任であると考える」「更に具体的な改善策があるかどうか、このような不祥事を今後根絶するという決意で、制度面、組織面を含め心を新たにして精査していくことが必要」 1998年1月27日の閣議の直前。当時の橋本龍太郎首相から「俺の発言メモを書いてくれ」
水素吸蔵合金や吸蔵材料でも次世代技術が複数登場してきた。1つはチタン鉄(Ti-Fe)系合金よりもさらに低コスト化が見込めるアルミニウム(Al)とFeから成るAl13Fe4である。この合金の発見は、水素吸蔵合金開発の従来の定石や常識を覆した。実用化へはまだ課題があるが、乗り越える道筋は見えているという。さらに、ノーベル賞候補との下馬評もあるMOF(金属有機構造体)ベースの水素吸蔵材料も数年で実用化を見込む。 量子科学技術研究開発機構(QST)の齋藤寛之氏らは、アルミニウム(Al)とFeから成る新しい水素吸蔵合金「Al13Fe4」を開発した(図1)。実用化できれば、Ti-Fe系以上に水素吸蔵合金の低コスト化が実現できるが、インパクトは安さだけではない。この合金の発見は、水素吸蔵合金開発における従来の定石や常識を覆すものだという。 量子科学技術研究開発機構(QST)の齋藤寛之氏らの研究グループが
2025年のノーベル化学賞は、金属有機構造体(Metal-Organic Frameworks, MOF)の開発により、化学に革命をもたらした3名の研究者に授与された。受賞者は、オーストラリア・メルボルン大学のリチャード・ロブソン(Richard Robson)教授、日本・京都大学の北川進(きたがわ・すすむ)特別教授、そしてアメリカ・カリフォルニア大学バークレー校のオマル・M・ヤギ(Omar M. Yaghi)教授の3名である。 MOFは、金属イオンまたは金属クラスターと有機リンカーが配位結合によって結合した多孔性結晶材料である。極めて高い表面積(最大7000m²/g)と調整可能な構造を持ち、二酸化炭素の捕獲、水素貯蔵、大気からの水分回収など、環境・エネルギー問題の解決に向けた幅広い応用が期待されている。 ロブソン教授は1980年代後半から配位高分子の基礎研究に取り組み、1989年に3次元
ベルギーのアントワープ大学(UAntwerp)を中心とした研究チームが、泥の中で電気を運ぶ不思議な細菌「ケーブルバクテリア」の導線の正体を解明したと報告しました。 この細菌は、体の内部に金属原子と有機分子が格子状につながった「金属有機構造体(MOF)」という物質を形成して極細の導線として使っていました。 驚くべきことに、この微生物が作り出した天然のナノ導線は、人工的に作られた同系統の有機導電材料より約100倍も電気を通しやすい可能性が示されています。 いったい細菌はどのようにして、これほど高度な「ナノ導線」を自然に編み出したのでしょうか? 研究内容の詳細は2025年10月11日に『bioRxiv』にて発表されました。 A hierarchical nickel organic framework confers high conductivity over long distances i
ヨビノリやすです。 なんと今年は化学賞も速報動画を出すことになりました。北川進先生、受賞誠におめでとうございます。 動画内でも触れていますが、発表時我々は兵庫県にいまして、そこからダッシュで東京へ戻り、撮影と編集を経てこの動画を公開しています。 物理学賞の動画を出してから兵庫へ行き、夜に帰ってから化学賞の動画。この概要欄を書いている今は朝の5時をとっくに過ぎています。 この概要欄を見た方はぜひ、コメントを残していってくれると嬉しいです。 それでは、おやすみなさい! (受賞内容めっちゃ面白い!!!) ----------------------------------------------------- 予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」のチャンネルでは主に ①大学講座:大学レベルの理系科目 ②高校講座:受験レベルの理系科目 の授業動画をアップしており、他にも理系の高校生
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