〈スピリチュアル〉のブームが続いています。 ためしにnoteに「スピリチュアル」と打ち込むと、いくつもこの概念を扱った記事が出てくるくらい。 そのなかには医学的な「スピリチュアルケア」や「スピリチュアルペイン」といった言葉に関するものもあるようですが、多くはもっと「非科学的」な分野に関する記事です。 なぜ、ひとは〈宗教〉にしろ〈オカルト〉にしろ〈スピリチュアル〉にしろ、UFOだ天使だ幽霊だ占いだとこうも「非科学的」な分野に惹かれるのでしょうか。以下、この興味深い問題について少し考えてみたいと思います。 ①「あいつらは愚かだから」論の陥穽 〈スピリチュアル〉ないし名詞の〈スピリチュアリティ〉について考えるとき、ぼくはどうしても批判的な立場に立ってしまう自分に気づきます。 何といってもぼくはいちおうは科学の論理を信奉する人間であり、その種の「非科学的」な言説に対しては、どうしたって怪しげなしろ

