「UNIXという考え方」という本がある。 僕は図書館でふらふらと本を物色しているときに偶然見つけて借りて読んだ本なのだけど、その内容は素晴らしく、かつコンパクトにまとまっていて、改めて内容を思い返してみると自分のプログラミングに対する考え方の80%ぐらいがこの本に影響されているのではないかと思えるぐらい影響力の強い本だ。 しかもそのページ数、たかだか148ページ。同じぐらい影響を受けた「小さなチーム、大きな仕事」もたいがい薄い本だと思うのだけど、こちらは269ページ。どれだけコンパクトに重要なことが収まっているのかよく分かる。 UNIX哲学 UNIXについては今更説明するまでもないだろう。かの名著、K&Rの名で知られる「プログラミング言語C」の共著者デニス・リッチー博士が、元々アセンブラで開発されていたUNIXの移植性を高めるためにC言語を開発した、ということでも有名なマルチタスク・マルチ

