ITエンジニアとは情報技術を扱うエンジニアの総称

ITエンジニアとは、情報技術(IT)を扱う技術者の総称です。ITシステムの開発・運用には、アプリケーションやデータベース、インフラ基盤など、多様な技術と環境が必要になります。これらの専門分野や担当工程ごとに、ITエンジニアの職種が細かく分かれています。
ITエンジニアの職種は法律や資格で厳密に決まっているわけではなく、企業や業界ごとの慣習によって名称や業務範囲が異なるのが特徴です。そのため、同じ職種名でも企業によって求められるスキルや仕事内容が異なるケースもあります。
ITエンジニアを知るために、詳しい役割と将来的な働き方を今一度確認しておきましょう。
ITエンジニアの役割
ITエンジニアの役割は、IT技術を活用してシステムやサービスを支え、企業や社会に貢献することです。具体的には、システムの設計・開発・運用を通じて、業務の効率化やサービスの向上を実現することが求められます。
そのため、ITエンジニアは担当する領域によって、ソフトウェア開発、ITインフラ管理、データ活用などそれぞれ異なる役割を担うのが特徴です。技術の進化とともに、新たな分野の専門知識が求められるケースも増えています。
AI時代のITエンジニアの働き方
IT業界は技術の進化が速く、これからのITエンジニアには従来とは異なる働き方が求められます。経済産業省の「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方2024」でも、DX推進やAI・データ活用の重要性が強調されています。
| 項目 | 従来のITエンジニア | AI時代のITエンジニア |
|---|---|---|
| 役割 | システムの 開発・運用 |
DX推進・ビジネス 変革の支援 |
| 必要スキル | プログラミング ・システム構築 |
データ活用・AI・ セキュリティ知識 |
| 働き方 | 個人スキルが 重視される |
チームで協働 |
今後は、AIを活用し、チームで問題解決できるスキルが不可欠です。技術だけでなく、柔軟な思考やコミュニケーション能力も求められる時代になっています。
ITエンジニアの3分類
ITエンジニアは、大きく以下の3つに分類されます。
| 職種 | 仕事内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| 開発系 エンジニア |
システムや アプリの開発 |
業務システム、アプリ、 組み込み系 |
| インフラ エンジニア |
IT基盤の設計・ 構築・運用 |
サーバー、ネットワーク、 クラウド |
| その他 エンジニア |
IT知識を活かし 企業を支援する |
社内SE、セールスエンジニア、 ヘルプデスクなど |
次の章からは、上記4職種に分けてITエンジニアの仕事を紹介します。各職種の詳しい仕事内容は以下の記事も参考にしてください。
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IT技術者(ITエンジニア)に必要なスキルとは?
Webエンジニアとは?必要なスキル・知識や開発内容について解説
インフラエンジニアの仕事内容をわかりやすく解説!
テクニカルサポートとヘルプデスクの違いとは
【職種別】ITエンジニアの仕事内容と役立つスキル

ITエンジニアには多様な職種があり、それぞれ必要とされるスキルが異なります。自分のキャリアパスを考える上で、各職種の仕事内容と求められるスキルを把握しておくことは重要です。
ここでは以下の職業の概要と役立つスキル、年収などを一覧で解説します。
| 職種 | 仕事内容 | 役立つスキル |
|---|---|---|
| プログラマー | ソフトウェアやシステムの プログラミングを行う |
プログラミング言語(Java・Python ・C++など)、アルゴリズム、デバッグ能力 |
| システム エンジニア(SE) |
システムの設計、要件定義、 開発の進行管理を担当 |
要件定義、設計スキル、プロジェクト管理、 データベース知識 |
| 組み込み エンジニア |
組み込みシステム(IoT機器、 家電、自動車など)のソフト ウェア開発 |
C言語、組み込みLinux、リアルタイムOS、 ハードウェア知識 |
| AIエンジニア | 機械学習・深層学習モデルの 開発、AIを活用した システム構築 |
Python、TensorFlow、データ解析、 数学(線形代数、統計) |
| フロントエンド エンジニア |
WebサイトやWebアプリの UI部分の開発 |
HTML、CSS、JavaScript、 React/Vue.js |
| サーバサイド エンジニア |
サーバー側のシステム開発、 API設計 |
Java、PHP、Node.js、 データベース設計 |
| サーバー エンジニア |
サーバーの構築・運用・ 保守 |
Linux、Windows Server、 クラウド技術(AWS、Azure) |
| ネットワーク エンジニア |
ネットワークの設計・ 構築・運用 |
Cisco、TCP/IP、ルーター・ スイッチ設定 |
| データベース エンジニア |
データベースの設計・ 運用・最適化 |
SQL、MySQL、Oracle、 NoSQLなど |
| セキュリティ エンジニア |
システムのセキュリティ 対策、脆弱性診断 |
セキュリティ対策 (WAF・IDS/IPS)、 暗号化技術 |
| セールス エンジニア |
IT製品やサービスの技術的な 営業支援 |
IT製品知識、 プレゼンテーションスキル |
| ITアシスタント | IT部門の補助業務、 データ入力・管理、 サポート |
基本的なIT知識、 Officeスキル、ヘルプデスク |
| ITコンサルタント | ITを活用したビジネス 課題の解決を提案 |
IT戦略、DX推進、 プロジェクト管理 |
| テスト エンジニア |
ソフトウェアの動作検証・ バグ発見 |
テスト設計、不具合分析 |
| フィールド エンジニア |
自社製品の機器設置・ 保守・トラブル対応 |
ハードウェア知識、 コミュニケーション力 |
【職種別】開発系の概要と仕事内容
開発系エンジニアは、システムやアプリ、ソフトウェアの設計・開発・実装を行う職種の総称です。企業の業務システム、Webサービス、スマートフォンアプリ、組み込みシステムなど、さまざまな分野で活躍しています。
開発系エンジニアの主な職種には「プログラマー」「システムエンジニア(SE)」「組み込みエンジニア」などがあり、担当する領域や開発対象によって役割が異なります。ここでは代表的な職種の仕事内容、年収などを解説します。
プログラマーの概要と仕事内容
プログラマーとは、システム開発におけるプログラミングを主に担当する職種です。プログラマーは、システムエンジニアが作成した仕様書に基づいて、プログラムを実装します。
設計された仕様に沿ってコードを書く仕事であるため、細かい作業を丁寧に進める人や、プログラミングの処理を正しく理解でき対応できる論理的思考ができる人が向いています。
| 仕事 内容 |
システムやアプリのプログラムを 設計・開発し、動作確認を行う。 設計書に基づいてコードを書く のが主な業務。 |
| 必要な スキル |
プログラミング言語(Java、 Python、C++など)、 アルゴリズム、データベース、 デバッグスキル |
| 適性の ある人 |
論理的思考ができる人、 細かい作業が得意な人、 新しい技術を学ぶのが 好きな人 |
| 平均年収 (中央値) |
4,379,412円(4,500,000円) ※ゲームプログラマーの場合 |
| おすすめ 資格 |
基本情報技術者試験、応用情報 技術者試験、Oracle認定Java プログラマ、Pythonエンジニア 認定試験 |
※2025年1月時点の弊社求人データを参照(年収は求人の下限データを活用)
詳細は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:プログラマー(PG)とは?仕事内容や給料・スキルを分かりやすく解説
システムエンジニア(SE)の概要と仕事内容
システムエンジニアは、システムやソフトウエア開発の全工程に携わる職種です。基本的にはアプリケーションエンジニアを指しますが、ITエンジニアの総称としてもシステムエンジニアという名称を使うこともあります。
システム設計を行う仕事の特徴から「どのように動作させるか?」を論理的に組み立てる力が求められます。物事を秩序立てて考えるのが得意な人や、要件定義や設計の打ち合わせができるコミュニケーション能力がある人はSE向きです。
| 仕事 内容 |
システムの要件定義・設計・ 開発・テスト・運用を担当。 クライアントの要望を聞き、 最適なシステムを設計・ 構築する。 |
| 必要な スキル |
要件定義・設計スキル、 プログラミング(Java、 C#、Pythonなど)、データ ベース設計、プロジェクト 管理、コミュニケーション能力 |
| 適性の ある人 |
論理的思考ができる人、チーム での調整が得意な人、システムの 仕組みに興味がある人 |
| 平均年収 (中央値) |
4,697,589円(4,500,000円) ※アプリケーションエンジニアの場合 |
| おすすめ 資格 |
基本情報技術者試験、応用情報 技術者試験、システムアーキ テクト試験、プロジェクト マネージャ試験 |
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詳細は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:
システムエンジニア(SE)の働き方や仕事で必要なスキルを紹介
SEの平均年収を年齢・性別・企業規模別に紹介!年収1000万の求人例あり
組み込みエンジニアの概要と仕事内容
組み込みエンジニアとは、家電、医療機器、自動車、産業機械などに搭載される「組み込みシステム」のソフトウェアを開発する職種です。ハードウェアと連携する制御プログラムを設計し、C言語やリアルタイムOS(RTOS)を用いて実装します。
組み込みエンジニアは限られたリソース内で効率的に動作するプログラムを開発するため、最適化や細かい制御を行うスキルが求められます。そのため、ハードウェアの動作を理解し、細かい調整やバグ修正を丁寧に進めることができる人や、システムの安定稼働を重視しトラブルシューティングが得意な人が向いている傾向です。
| 仕事 内容 |
システムの要件定義・設計・ 開発・テスト・運用を担当。 クライアントの要望を聞き、 最適なシステムを設計・構築する。 |
| 必要な スキル |
要件定義・設計スキル、 プログラミング(Java、 C#、Pythonなど)、 データベース設計、 プロジェクト管理、 コミュニケーション能力 |
| 適性の ある人 |
論理的思考ができる人、チーム での調整が得意な人、システムの 仕組みに興味がある人 |
| 平均年収 (中央値) |
4,483,362円(4,500,000円) |
| おすすめ 資格 |
ETEC(組込み技術者試験制度) 、基本情報技術者試験、 C言語プログラミング能力認定試験 |
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詳細は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:組み込みエンジニアとは?仕事内容や年収、資格、将来性などを解説
AIエンジニアの概要と仕事内容
AIエンジニアは、機械学習や深層学習を活用してAIモデルを開発・運用するエンジニアです。データを活用し、自動化や予測、最適化を行うシステムを作る役割を担います。
機械学習には線形代数・微積分・確率統計などの数学的知識が求められるため、数学や統計が好きな人向きの職業です。AIは日々進化しているため、常に新しい手法やツールを学ぶ必要があります。技術トレンドを追うのが苦にならない人、新しい技術に興味がある人も向いているといえます。
| 仕事 内容 |
機械学習・深層学習を活用した AIシステムの開発・運用を担当。 データの前処理、モデルの構築・ チューニング、API化などを行う。 |
| 必要な スキル |
Python(TensorFlow、PyTorchなど)、 データ分析、統計学、数学(線形代数・ 確率論)、クラウド環境(AWS、GCP) |
| 適性の ある人 |
数学・統計が好きな人、新しい 技術を学ぶのが好きな人、論理的 に考えられる人、データを活用 して課題解決をしたい人 |
| 平均年収 (中央値) |
5,446,216円(5,500,000円) ※データサイエンティストの場合 |
| おすすめ 資格 |
G検定、E資格、AWS Certified Machine Learning、 Pythonエンジニア認定試験 |
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詳細は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:AIエンジニアとは?仕事内容やなるために必要なスキル、年収を解説
フロントエンドエンジニアの概要と仕事内容
フロントエンドエンジニアはWebシステム、アプリケーションにおけるユーザ側の機能(フロントエンド)を開発するエンジニアです。フロントエンドはクライアントサイドとも呼ばれ、Webシステムではブラウザに表示されるHTMLページの作成を行います。また、HTMLページ上で動作するスクリプトの作成もその業務範囲に含まれます。
「ユーザーが直接触れる部分」を担当するため、見た目のデザインや使いやすさといったUI/UXに興味がある人はフロントエンドエンジニア向きです。フロントエンド技術は新しいフレームワークが登場する進化の速い分野でもあり、常に新しい知識を学ぶのが苦にならない人にも適性があります。
| 仕事 内容 |
WebサイトやWebアプリの ユーザー側(フロントエンド) の開発を担当。HTML/CSSでページを作成し、 JavaScriptを使って動的な動作を実装する。 デザインの再現やUI/UXの向上も担当。 |
| 必要な スキル |
HTML/CSS、JavaScript(React、Vue.js などのフレームワーク)、レスポンシブ デザイン、API連携、ブラウザ対応技術 |
| 適性の ある人 |
デザインやUI/UXに興味がある人、細かい 調整が得意な人、新しい技術を学ぶのが 好きな人、チームで開発するのが得意な人 |
| 平均年収 (中央値) |
5,061,026円(4,500,000円) |
| おすすめ 資格 |
HTML5プロフェッショナル認定試験、CIW JavaScript Specialist、Google Developers Certification |
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詳細は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:フロントエンドエンジニアとは?仕事内容や年収、必要なスキルも解説
サーバサイドエンジニアの概要と仕事内容
サーバサイドエンジニアはWebシステム、アプリケーションにおけるサーバー側の機能(サーバサイド)を開発するエンジニアです。Webシステムのサーバー側では、ユーザーの認証やデータベースへのアクセス、業務ロジック、他システムとの連携といった処理を行っています。
サーバーサイドはフロントエンドだけでなくサーバー・データベース・APIなど、システム全体の仕組みを理解することが必要です。そのため、システム全体の構造を理解し、俯瞰して考えられる人が向いています。データ処理や最適化に興味がある人も、サーバサイドエンジニア向きです。
| 仕事 内容 |
Webアプリやシステムの裏側 (サーバーサイド)を開発・ 管理するエンジニア。データ ベースとの連携、APIの設計、 セキュリティ対策、処理の最適化 などを担当する。 |
| 必要な スキル |
サーバーサイドプログラミング (Python、Java、PHP、Ruby、 Node.jsなど)、データベース (MySQL、PostgreSQL、MongoDB)、 API設計、セキュリティ知識、クラウド 環境(AWS、GCP、Azure) |
| 適性の ある人 |
論理的に考えるのが得意な人、システム 全体の設計に興味がある人、データ処理や 最適化が好きな人、問題解決が得意な人 |
| 平均年収 (中央値) |
4,933,094円(4,500,000円) |
| おすすめ 資格 |
AWS Developer Associate、データベース スペシャリスト試験、PHP技術者認定試験、 Pythonエンジニア認定試験 |
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関連記事:サーバーサイドエンジニアとは?仕事内容や資格、勉強方法などを紹介
【職種別】インフラ系の概要と仕事内容
インフラ系エンジニアは、ITシステムの基盤となるサーバーやネットワークを設計・構築・運用する職種です。企業の業務システムやWebサービスを安定して動作させるために、サーバーの管理、ネットワークの最適化、セキュリティ対策などを担当します。
インフラ系エンジニアには、「サーバーエンジニア」「ネットワークエンジニア」「セキュリティエンジニア」といった職種があります。それぞれの専門分野や役割が異なるため、各職種の具体的な仕事内容や求められるスキルを詳しく見ていきましょう。
サーバーエンジニアの概要と仕事内容
サーバーエンジニアとはインフラエンジニアの一種で、サーバーの設計や構築、運用・保守を担当する職種です。設計・構築作業は、目的や用途に合わせた処理機能の提供、ネットワーク回線の速度や電源のバランス、機器のスペックの調整といったハードウェア関連、セキュリティの設定、コストバランス等を考慮して行います。
サーバーとは表に見えない部分ですが、Webサービスや業務システムを安定して動作させるための重要な役割です。そのため、インフラを支える仕事にやりがいを感じている人が向いています。また、物理サーバー・クラウド・セキュリティなど幅広い知識が求められるため、インフラ技術に興味がある人や経験がある人は適性があるといえます。
| 仕事 内容 |
サーバーの設計・構築・運用・ 保守を担当。Webサービスや 社内システムが安定して動作 するように、ハードウェアや クラウド環境の管理、 ネットワーク設定、セキュリティ 対策を行う。 |
| 必要な スキル |
OS(Linux、Windows Server)、 ネットワーク(TCP/IP、DNS、VPN)、 クラウド(AWS、GCP、Azure)、 スクリプト言語(Bash、Python)、 セキュリティ対策 |
| 適性の ある人 |
システムの裏側を支えるのが好きな人、 トラブル対応に冷静に対処できる人、 論理的に原因を特定し解決するのが 得意な人、インフラ技術の知識を深めたい人 |
| 平均年収 (中央値) |
4,692,750円(4,500,000円) |
| おすすめ 資格 |
LPIC、LinuC、AWS認定、 CCNA(Cisco Certified Network Associate) |
詳細は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:サーバーエンジニアとは?仕事内容や他職種との違い、平均年収も解説
ネットワークエンジニアの概要と仕事内容
コンピューターや周辺機器を活用するためには、一定のルールに基づいて接続し相互に通信できるネットワークが必要です。ネットワークエンジニアはこのネットワーク基盤の構築や運用を専門的に取り扱う仕事です。
ネットワークは、企業のシステムやWebサービスを円滑に動作させるための基盤となる重要な要素です。そのため、ITインフラを支える仕事にやりがいを感じる人が向いています。さらに、クラウドネットワークやSD-WANなど新しい技術が次々と登場しているため、最新技術を学び続けるのが苦にならない人、セキュリティ意識が高い人も適性があるといえます。
| 仕事 内容 |
企業やデータセンターのネット ワークインフラを設計・構築・ 運用・保守するエンジニア。 ルーターやスイッチなどのネット ワーク機器の設定、通信速度や セキュリティの最適化、トラブル シューティングなどを担当する。 |
| 必要な スキル |
ネットワークプロトコル (TCP/IP、HTTP、DNS、VPN)、 ルーティング技術、ファイア ウォール設定、ネットワーク セキュリティ、クラウドネットワーク (AWS、GCP、Azure)、 Linux/Windowsサーバー知識 |
| 適性の ある人 |
ITインフラを支える仕事に やりがいを感じる人、論理的に トラブルの原因を特定し解決 できる人、ネットワーク機器の 設定や最適化に興味がある人、 セキュリティ対策に関心がある人 |
| 平均年収 (中央値) |
4,644,723円(4,500,000円) |
| おすすめ 資格 |
CCNA(Cisco Certified Network Associate)、 CCNP(Cisco Certified Network Professional)、 AWS認定、ネットワーク スペシャリスト試験 |
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詳細は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:ネットワークエンジニアとは?仕事内容から年収までわかりやすく解説
データベースエンジニアの概要と仕事内容
大量のデータを取り扱うことのできる専用ソフトのことをデータベースと呼び、あらゆるITシステムのバックエンドで利用されています。こうしたデータベースの設計や開発、運用や保守を担当するのがデータベースエンジニアです。
データを効率的に格納・取得・更新する役割であるため、情報整理や管理が得意な人がデータベースエンジニアに向いています。セキュリティ対応やトラブル対応の機会も多く、臨機応変に対応できる人やリスクに敏感で慎重な人はデータベースエンジニア向きです。
| 仕事 内容 |
データベース(DB)の設計・構築・ 運用・最適化を担当。大量のデータを 効率的に管理し、パフォーマンス向上や セキュリティ対策を行う。 |
| 必要な スキル |
SQL(MySQL、PostgreSQL、Oracle、 SQL Server)、データベース設計、パフォーマンス チューニング、インデックス最適化、データモデリング、 バックアップ・リカバリ、クラウドDB (AWS RDS、Google Cloud Spanner) |
| 適性の ある人 |
データの整理・管理が得意な人、論理的に 考えて構造を設計するのが好きな人、正確性 を重視する人、パフォーマンスの最適化に 興味がある人、セキュリティ意識が高い人 |
| 平均年収 (中央値) |
5,045,313円(4,500,000円) |
| おすすめ 資格 |
情報処理技術者試験、ORACLE MASTER、 OSS-DB技術者認定試験 |
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詳細は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:データベースエンジニアとは?仕事内容やスキル、資格、年収も解説
セキュリティエンジニアの概要と仕事内容
セキュリティエンジニアは企業や組織の持つIT資産のセキュリティ確保を行う仕事です。業務範囲は幅広く、インフラ、アプリケーションおよび組織体制の構成やルール作り、教育なども含みます。
セキュリティエンジニアは、企業や組織の情報システムをサイバー攻撃や不正アクセスから守る重要な役割を担っています。そのため、ITインフラの安全性を確保し、企業の機密データを守ることに使命感を持てる人が向いています。
| 仕事 内容 |
ITシステムやネットワークの セキュリティ対策を担当し、 情報漏えいやサイバー攻撃から 企業のデータやシステムを守る。 脆弱性診断、セキュリティ ポリシーの策定、侵入テスト、 インシデント対応などを行う。 |
| 必要な スキル |
ネットワークセキュリティ (ファイアウォール、IDS/IPS)、 OS・サーバー管理(Linux, Windows) 、脆弱性診断、ペネトレーションテスト 、暗号技術、クラウドセキュリティ (AWS, Azure, GCP) |
| 適性の ある人 |
ITシステムの安全性を守る仕事に 興味がある人、論理的にリスクを 分析し解決策を考えられる人、 セキュリティの最新情報を常に 学び続けられる人、細かい設定や ログ分析が得意な人 |
| 平均年収 (中央値) |
5,289,916円(4,500,000円) |
| おすすめ 資格 |
CISSP、情報処理安全 確保支援士試験、CASP+ |
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関連記事:セキュリティエンジニアとは?仕事内容や必要なスキルを解説
他エンジニアの概要と仕事内容
その他のエンジニア職とは、IT知識を活かして企業の業務や顧客を支援する職種の総称です。システム開発やインフラ構築を直接担当するわけではありませんが、社内のIT環境を整えたりIT製品の導入をサポートしたりする企業にとって欠かせない存在です。
代表的な職種には、「社内SE」「セールスエンジニア」「ヘルプデスク」などがあり、それぞれが異なる領域でITを活用しながら企業活動を支えています。ここでは、それぞれの仕事内容や求められるスキルについて詳しく解説します。
セールスエンジニアの概要と仕事内容
セールスエンジニアは技術営業とも呼ばれる職種で、営業とエンジニアの間に立って円滑な情報のやり取りを行ったり、顧客との交渉をスムーズに進めることが主な仕事です。IT業においては、顧客とのやり取りでも技術力が説得力につながっており、商談や受注の獲得の場でも大いに役立つため、技術的な知識を持ったセールスエンジニアが求められます。
端的にいうとセールスエンジニアは「営業と技術の橋渡し役」であるために、ITの知識を活かしつつ、人と接するのが好きな人に向いています。
| 仕事 内容 |
IT製品やシステムの導入を検討 している企業に対し、技術的な 説明や提案を行う。営業担当と 連携し、顧客の課題に合わせた 最適なソリューションを提供する。 |
| 必要な スキル |
IT・システムの知識、プレゼン テーション能力、課題解決力、 コミュニケーション能力、提案力 |
| 適性の ある人 |
ITの知識を活かしつつ人と接する のが好きな人、課題解決が得意な人、 営業や技術の橋渡し役として 活躍したい人 |
| 平均年収 (中央値) |
5,020,625円(4,500,000円) |
| おすすめ 資格 |
ITパスポート、基本情報 技術者試験、AWS Certified Cloud Practitioner |
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関連記事:セールスエンジニアになるには?仕事内容や必要なスキルを解説
ITアシスタントの概要と仕事内容
ITアシスタントは、ヘルプデスクやサポートデスクなどの窓口業務やエンジニアの業務支援などを行う仕事の総称です。呼び方などは企業や組織によって異なりますが、ITエンジニアとしてキャリア向上を図る際のステップとなる仕事といえます。
技術職というよりも、ITを活用し社内業務を円滑にすることが主なミッションです。そのため、サポート業務が好きな人や細かな作業をコツコツ進められる人が向いています。
| 仕事 内容 |
IT部門の補助業務を担当。PCや システムの設定、社内のITサポート、 データ入力・管理、簡単なトラブル対応などを行う。 |
| 必要な スキル |
基本的なIT知識(OS、ソフトウェア、 ネットワーク)、Microsoft Office、 タイピングスキル、ヘルプデスク対応力 |
| 適性の ある人 |
人のサポートが好きな人、ITの基本 知識がある人、細かい作業が得意な人、 業務を効率的に進めるのが好きな人 |
| 平均年収 (中央値) |
4,429,878円(4,500,000円)※ヘルプデスクの場合 |
| おすすめ 資格 |
ITパスポート、マイクロソフト オフィス スペシャリスト、基本情報技術者試験 |
※2025年1月時点の弊社求人データを参照(年収は求人の下限データを活用)
詳細は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:ヘルプデスクとは?仕事内容や必要なスキル、役立つ資格を紹介
ITコンサルタントの概要と仕事内容
ITコンサルタントは、企業が抱えるIT関連の課題を解決し、業務効率化やビジネスの成長を支援する専門家です。単なる技術提供だけでなく、「どのITシステムを導入すれば企業の利益につながるか?」など、経営視点でIT戦略を考えるのが特徴といえます。
システム開発やインフラ構築など幅広いIT知識が必要となるため、IT全般に興味がある人や、業界の最新動向を学び続けられる人に適しています。
| 仕事 内容 |
企業のIT戦略立案やシステム導入 の支援を行う。業務の課題を分析し、 最適なITソリューションを提案・ 導入・運用サポートする。 |
| 必要な スキル |
IT全般の知識(クラウド、ネット ワーク、システム開発など)、 業務分析、プロジェクト管理、プレゼン テーション能力、コミュニケーションスキル |
| 適性の ある人 |
課題解決が得意な人、IT技術だけでなく ビジネスにも興味がある人、人と話すのが 好きな人、論理的に考えられる人 |
| 平均年収 (中央値) |
5,487,105円(5,500,000円) |
| おすすめ 資格 |
ITストラテジスト試験、プロジェクト マネージャ試験、AWS Certified Cloud Practitioner、PMP®資格 |
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詳細は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:ITコンサルタントに必要なスキルを基礎・領域別に紹介
テストエンジニアの概要と仕事内容
テストエンジニアは、ソフトウェアやシステムの品質を保証するために、テストを設計・実施するエンジニアです。開発されたプログラムが正しく動作するか、バグや不具合がないかを検証し、品質向上を支える重要な役割を担います。
ソフトウェアの不具合やバグは、ユーザーの信頼を左右するポイントです。そのため、細かいミスやバグを見つけるのが得意な人、テストの自動化やシステムの仕様を理解し、開発者と協力しながら改善策を考えられる人が向いています。
| 仕事 内容 |
ソフトウェアやシステムの品質を 保証するためのテストを実施。テスト 計画の作成、テストケースの設計、 バグの特定・報告、テスト自動化などを担当する。 |
| 必要な スキル |
テスト設計、バグ解析、テスト自動化 (Selenium、JUnitなど)、プログラミング (Python、Javaなど)、テスト管理 ツール(JIRA、TestRail) |
| 適性の ある人 |
細かいミスを見つけるのが得意な人、論理的に 考えるのが好きな人、品質向上にこだわりがある人 |
| 平均年収 (中央値) |
4,605,991円(4,500,000円) |
| おすすめ 資格 |
JSTQB、基本情報技術者試験、JCSQE ソフトウェア品質技術者資格認定 |
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詳細は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:テストエンジニアとは?仕事内容ややりがいについて解説
フィールドエンジニアの概要と仕事内容
フィールドエンジニアとは、顧客先に出向いてIT機器やシステムの設置・点検・修理を行うエンジニアです。ネットワーク機器やサーバー、PCなどのハードウェアトラブルに対応し、現場での問題解決を担当します。企業のITインフラを直接支える役割があるため、技術力とコミュニケーション能力の両方が求められる職種です。
オフィスワークよりも現場での作業が多い職種であり、機器の扱いや修理などを「自社内に限らず」行う必要があります。そのため、顧客対応が苦でない人、IT機器やハードウェアに興味がある人が向いています。
| 仕事 内容 |
顧客先に出向いて、IT機器やシステムの設置・ 点検・保守・修理を行うエンジニア。ハード ウェアの交換やソフトウェアのトラブル シューティングも担当する。 |
| 必要な スキル |
ハードウェア知識(PC・サーバー・ネット ワーク機器)、OS(Windows、Linux)、 トラブル対応力、コミュニケーション力 |
| 適性の ある人 |
現場対応が得意な人、人と接するのが好きな人、 臨機応変に対応できる人、機器の扱いや修理に 興味がある人 |
| 平均年収 (中央値) |
4,515,511円(4,500,000円) ※テクニカルサポートの場合 |
| おすすめ 資格 |
CompTIA A+、ITパスポート、 基本情報技術者試験、ネットワーク スペシャリスト試験 |
※2025年1月時点の弊社求人データを参照(年収は求人の下限データを活用)
詳細は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:テクニカルサポートとは?仕事内容や年収・資格、必要なスキルも解説
ITエンジニアに向いている人

ITエンジニアには、プログラミングやシステム構築のスキルだけでなく、新しい技術を学ぶ姿勢や、問題解決のために粘り強く取り組む力が求められます。また、チームで開発を進めることが多いため、論理的思考力やコミュニケーション能力も重要です。
ここでは、ITエンジニアに向いている人の特徴を4つ紹介します。
好奇心が旺盛で学ぶことが好きな人
IT業界は技術の進化が速く、数年で主流の言語やツールが変わることもあります。そのため、新しい知識を積極的に学ぶ姿勢がある人がITエンジニアに向いています。
例えば、プログラミング言語のアップデートや最新のクラウド技術など、継続的に学習しながら実践できる人は成長しやすいです。
また、学ぶことを楽しめる人は、新しい技術に触れるたびにワクワクできるため、モチベーションを維持しながら仕事ができます。
粘り強く忍耐のある人
ITエンジニアの仕事では、プログラムのバグやシステムの不具合に直面することが日常的です。こうした問題は一度で解決するとは限らず、試行錯誤を繰り返しながら解決策を探す粘り強さが求められます。
また、開発プロジェクトはスケジュール通りに進まないこともあり、根気よく対応できる人が活躍しやすいです。エラーが発生しても諦めず、冷静に原因を特定し、問題解決を楽しめる人に向いています。
論理的思考力のある人
システム開発やプログラム設計では、課題を整理し効率的な解決策を考える力が重要です。
例えば、エラーの原因を分析する際に「どこで問題が発生しているのか?」を論理的に整理し、適切な対応を考える必要があります。
複雑なシステムを設計する際にも、処理の流れやデータの流れを明確にする力が求められるため、筋道を立てて考えるのが得意な人はITエンジニア向きです。
コミュニケーション能力のある人
ITエンジニアの仕事は一人で黙々と作業するだけではなく、チームで協力しながら進めることが多いです。
例えば、開発の初期段階ではクライアントや他のエンジニアと要件をすり合わせたり、チームで作業分担を調整したりする場面が多くあります。また、トラブルが発生した際には、関係者に正確に状況を伝える力が求められます。
そのため、専門用語を噛み砕いて説明するスキルや、意見を適切に伝えられる力を持つコミュニケーション能力がある人が向いています。
ITエンジニアのやりがい
ITエンジニアの仕事はそれぞれの職種によって異なるやりがいがあります。全体を見ると、システム開発やトラブル解決を通じて、社会やビジネスに貢献できる点が大きな魅力です。
ここでは、ITエンジニアの主なやりがいを紹介します。
自分の作ったものが世の中で役に立つ
ITエンジニアの最大の魅力の一つは、自分が開発したシステムやアプリが多くの人の生活を便利にすることです。例えば、Webサービスやスマホアプリ、業務システムなど、エンジニアが作ったものは日常のあらゆる場面で使われています。
「このサービスのおかげで仕事が効率化した」「このアプリがあって助かった」といわれたときは達成感があり、自分の技術が社会に貢献していることを実感できるのは、ITエンジニアならではのやりがいです。
以下の記事もITエンジニアのやりがいとして参考にしてください。
関連記事:システムエンジニア(SE)のやりがい10選!大変なことも解説
問題解決に貢献できる
ITエンジニアは、システムのトラブルや業務の課題を技術で解決する役割を担います。バグやシステム障害の原因を特定し適切な対策を講じることで、問題を解決したときの達成感は非常に大きいです。
また、業務の効率化や自動化を通じて、クライアントの負担を軽減できることも大きなやりがいの一つ。エンジニアとして感謝されたときには、技術者としての誇りも感じられます。
アイデアを形にできる
ITエンジニアは単にプログラムを書く仕事ではなく、新しいアイデアをシステムやアプリとして形にできる職種です。ゼロからWebサービスやアプリを開発する機会もあり、自分の発想が実際に動くサービスや機能として実現したときには達成感を強く得られます。
特に、スタートアップやベンチャー企業では新しい技術や発想を活かした開発に携わる機会が多く、エンジニア自身がサービスの成長に関わることができます。
キャリアパスが多様
ITエンジニアは、技術の進化に伴いさまざまなキャリアパスを選べる職種です。プログラマーやシステムエンジニアとして経験を積んだ後、マネジメント職(プロジェクトマネージャー、CTO)を目指す道もあれば、スペシャリストとして特定の技術を極める道もあります。
また、コンサルタントやフリーランス、スタートアップ創業など、働き方の自由度が高いのも特徴です。自分の適性や興味に応じて、多様な選択肢があることがITエンジニアとして働く魅力の一つです。
具体的にどのようなキャリアパスが形成できるのか、次章で確認してみましょう。
ITエンジニアのキャリアパス例
ITエンジニアは職種によって多様なキャリアパスを形成できます。ここではITエンジニアの4分類それぞれのキャリアパス例を解説します。
事例1:開発系エンジニアのキャリアパス
プログラマー→システムエンジニア(SE)→テックリード/PM/ITアーキテクト
開発系エンジニアはまずプログラミングのスキルを磨き、要件定義や設計を担当するSEへと成長するのが一般的です。その後、技術を極めてテックリード(技術責任者)やプロジェクトマネージャー(PM)として開発全体を管理する道もあります。
また、ITアーキテクトとしてシステム設計の専門家になる選択肢もあります。技術職を極めるキャリアプランは以下の記事も参考にしてください。
関連記事:ITアーキテクトとは?仕事内容や役割、資格、年収などを紹介
事例2:Web系エンジニアのキャリアパス
フロントエンド/サーバーサイドエンジニア→フルスタックエンジニア/Webディレクター→CTO/Webプロデューサー
Web系エンジニアは、フロントエンド・バックエンドのどちらかを極めた後、両方を扱えるフルスタックエンジニアへとステップアップできます。開発経験を活かし、Webディレクターとしてプロジェクトの進行管理をする道や、ビジネス視点を持ちWebプロデューサーやCTO(最高技術責任者)へ進む道も考えられます。
Web関連のキャリアパスは以下の記事を参考にしてください。
関連記事:Web業界の仕事とは?代表的な職種と仕事内容、将来性なども解説
事例3:インフラ系エンジニアのキャリアパス
サーバー/ネットワークエンジニア→クラウドエンジニア/セキュリティエンジニア→ITインフラマネージャー
インフラ系エンジニアはサーバーやネットワークの設計・運用を経験した後、クラウド環境に特化したクラウドエンジニアとしてキャリアアップできます。また、セキュリティ対策のスキルを活かして、セキュリティエンジニアやCSIRT(インシデント対応チーム)の専門家になる道も考えられるでしょう。
経験を積むと、ITインフラ全体を管理するマネージャー職に進むことも可能です。
実際のサーバーサイドエンジニアのキャリアパスについては以下の記事が参考になります。
関連記事:自由な開発環境を求めて転職。求職者と二人三脚で見出したフルスタックエンジニアへの道
事例4:その他のエンジニアのキャリアパス
社内SE/フィールドエンジニア→ITコンサルタント/PMO→経営層/フリーランス
その他のITエンジニアは、企業内のITサポートやシステム管理からスタートし、ITコンサルタントやPMO(プロジェクト管理支援)として戦略に関わるキャリアを目指すこともできます。
また、独立してフリーランスエンジニアや起業の道を選ぶ人も多く、スキル次第で経営層を目指すことも可能です。
ITエンジニア全般に必要な基礎スキルや資格
ITエンジニア全般に必要な基礎スキルと関連資格、おすすめの理由をまとめました。
必要な基礎スキル
ITエンジニア全般に必要な基礎スキルは以下の通りです。
・プログラミングスキル(Python、Java、Cなど)
システム開発・データ処理・自動化など、幅広い分野で必須
・ネットワーク基礎知識(TCP/IP、DNS、VPNなど)
システムの通信を理解し、インフラ系・開発系どちらにも役立つ
・データベース知識(SQL、MySQL、PostgreSQLなど)
データ管理・検索・最適化のスキルは、あらゆる業務で求められる
・セキュリティの基礎知識
安全なシステム構築には必須。エンジニア全般に求められるスキル
ただし、すべてのエンジニアが全分野を網羅する必要はありません。開発・インフラ・Webなど自分が目指す分野に応じて、必要なスキルを優先的に習得することが重要です。
詳細な求められるスキルや習得方法は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:ITエンジニアになるには?必要なスキルや未経験者の転職方法を解説
おすすめの資格
ITエンジニア各分野において、おすすめの資格を以下の一覧にまとめました。
| 資格名 | おすすめ 理由 |
|---|---|
| 基本情報技術者試験 | ITエンジニアの基礎スキルを広くカバーし、 国家資格として信頼度が高い |
| AWS Certified Cloud Practitioner 認定 |
クラウドの基礎知識を証明でき、 クラウドエンジニア以外にも役立つ |
| LPIC(Linux技術 者認定試験) |
インフラエンジニアやサーバー管理に 必須のLinuxスキルを証明できる |
| CompTIA Security+ |
セキュリティの基礎知識を幅広く学べ、 ITエンジニア全般に役立つ |
ITエンジニア全体を通して、「就職・転職に必須の資格」はありません。しかし、実務経験がないとスキルを証明するのが難しく、資格を取得することでその分野の知識を体系的に学んだ証明になります。
特に未経験者や転職希望者にとって、資格は企業側にスキルをアピールできる手段の一つです。「足りないスキルを補う」意味で資格取得をおすすめします。
上記以外の資格について、以下の記事でも詳しくまとめています。
関連記事:ITエンジニアにおすすめのIT資格30選!初心者向けに難易度なども解説
ITエンジニアの仕事に関してよくある質問
ITエンジニアの仕事に関するよく聞かれる質問をまとめました。
Q1. ITエンジニアは何歳まで働けますか?
ITエンジニアに年齢制限はなく、スキルがあれば何歳でも活躍可能です。特にインフラやセキュリティ分野では経験が重視されるため、年齢を重ねても第一線で働く人も多いです。
一方で年齢や経験に関わらず、新しい技術を学び続ける姿勢が重要です。
Q2. ITエンジニアは将来性のある仕事ですか?
ITエンジニアの需要は年々増加しており、特にAI・クラウド・セキュリティ分野では高い成長が見込まれています。デジタル化が進む現代において、ITエンジニアは今後も必要とされる職種であり、将来性の高い仕事といえます。
以下の関連記事も参考にしてください。
関連記事:ITエンジニアには将来性がない?需要の高い分野や注目の職種も紹介
Q3. ITエンジニアになる難易度はどれくらい?
ITエンジニアになる難易度は分野や目指すレベルによって異なります。独学やスクールを活用して基本的なスキルを習得すれば、未経験からでもエンジニアになることは可能です。ただし、継続的に学習する意欲が必要です。
Q4. 年収が高いITエンジニアは?
一般的に、クラウドエンジニア・AIエンジニア・セキュリティエンジニア・ITコンサルタントなどの専門性が高い職種は年収が高い傾向にあります。また、フリーランスや海外企業で働くことで、さらに高収入を得ることも可能です。
Q5. ITエンジニアになるにはどうすればいいですか?
ITエンジニアになるには、プログラミング・ネットワーク・データベースなどの基本スキルを学ぶことが重要です。独学、スクール、資格取得、実務経験を積むなどの方法があり、未経験からでも転職しやすい分野の一つです。
まとめ
ITエンジニアは、情報技術を活用し、システム開発やインフラ構築、セキュリティ対策などを行う職種の総称です。ITエンジニア全般において、基礎的なIT知識、プログラミングスキル、ネットワークやデータベースの知識、コミュニケーション力などが求められます。「専門性が高い職種」というイメージもありますが、未経験からでも独学やスクールを活用してスキルを習得し、ITエンジニアを目指すことは可能です。
成長分野が多く、将来性や年収の高さも魅力のITエンジニア。この記事を参考に、キャリアの選択肢を広げスキルアップに役立ててください。