[36] 参照元ポリシーは、要求の fetch の際に用いる参照元の値 (URL) を決定する方法を指定するものです。
[110] Referrer Policy は、参照元の URL の決定方法を規定した仕様書です。 実際の規定は Fetch Standard と HTML Standard にも分散しています。
[42] 参照元ポリシーは、
fetch の際に Referer: ヘッダーの値を決めるアルゴリズムの動作を指定するものです
>>30。
[37] 次のような理由から、著者が参照元を制御したいことがあります。
参照元ポリシーはそのような場合に有用です。
Referrer-Policy: ヘッダーのリスト要素<meta name=referrer>ReferrerPolicy >>44window.openhttps: → http: 以外https: → http:Request インターフェイス
referrerPolicy IDL属性referrerpolicy
属性
(a, area,
img, iframe,
link)rel 属性no-referrernoreferrerno-referrer-when-downgradesame-originorigin-when-crossoriginstrict-origin-when-cross-originunsafe-url[77] no-referrer は、要求の参照元において、
参照元を送らないことを表すために (URL のかわりの値として) 使われることもあります。
[72] no-referrer-when-downgrade は、
指定がない場合の既定値としても使われます >>44。
[74] 空文字列は、その文脈で値が明示されない時に使うべき値に従うことを表します。
そのような値が無い時は、 no-referrer-when-downgrade を表します。 >>44
参照元ポリシー属性の非妥当値既定値と欠値既定値としても使われます >>85。
[71] 指定された値字句の解釈は、 Determine token’s Policy、
すなわち字句をASCII小文字に変換した結果がいずれかの値と一致するかを調べることによります >>70。
廃止された3つの値はそれぞれの新しい値に、空文字列は no-referrer
へと正規化されます >>70。
いずれとも一致しなければ、空文字列となります >>70。
[136] この規定はに廃止され、それぞれの文脈ごとの処理方法が規定されるようになりました。
[69] HTTPリダイレクトでは、応答の Referrer-Policy:
ヘッダーの値が (あれば) リダイレクト先の要求の参照元の決定に使われます。
[43] 環境設定群オブジェクトは、参照元ポリシーを持ちます。 これは、当該環境設定群オブジェクトを要求のクライアントとするときに、 原則として用いられるものです。 >>105, >>30
[88] 文書は、参照元ポリシーを持ちます。 既定値は、空文字列です。 >>87
[107] WorkerGlobalScope は、参照元ポリシーを持ちます。
既定値は、空文字列です。 >>106
[150] サービスワーカーのスクリプト資源は、 参照元ポリシーを持ちます。 既定値は、空文字列です。 >>149
[167] スクリプトfetchオプション群は、 参照元ポリシーを持ちます HTML Standard。 スクリプトのfetchで使われます。
[79] 要求は、参照元ポリシーを持ちます。 値は参照元ポリシー、既定値は空文字列です。 これは環境設定群オブジェクトの参照元ポリシーを上書きしたいときに使います。 >>78
[174]
HTTPヘッダー
Referer:、
HTTPヘッダー
Origin:、
DOM
document.referrer
に適用されます。
Referrer-Policy: ヘッダー[56] Referrer-Policy: HTTPヘッダーは、
当該資源から作成される要求や閲覧文脈における参照元ポリシーを指定するものです
>>55。
[57] ヘッダー値は、1つ以上の値のリストです >>55。
[58] 各値は、参照元ポリシーを指定するもの (歴史的な値以外) で、 ASCII大文字・小文字不区別です >>55。
[68] 値を複数指定すると、Webブラウザーは、対応している最後のものを使います。 新しい値が追加されて未対応の Webブラウザーが存在する時は、 新しい値を後の方に指定すると、新旧どちらの Webブラウザーにも適当な指定を与えられます。
[59] 構文解析は、応答について次
(Parse a referrer policy from a Referrer-Policy header)
のようにします >>60。
referrerpolicy 内容属性、referrerPolicy IDL属性
Referrer-Policy:ヘッダーでは、まず HTTPヘッダーとしての構文解析を行うので、 空文字列や廃止された3つの値はその時点でエラーとなります。