Notionは、人生を整理するための驚くほどパワフルなツールです。しかし、その豊富な機能リストにもかかわらず、完璧ではなく、すべての人の要求に応えられるわけではありません。
私もかつて、自分の人生のすべてをNotionで管理しようと試みましたが、結局のところ、それは「Notionが許す特定の方法」でしか管理できないことに気づきました。
そして今、私はNotionを「たった一つ」の目的のためだけに使っています。
【今日のワークハックはこんな人におすすめ!】
- Notionを使い始めたものの、挫折しかけている方
- 複数のツールを使っていて、情報の散逸に悩んでいる方
なぜNotionは私に合わなかったのか

これまで公私ともに複数のツールで自分のタスクを管理してきた私にとって、Notionがそれらを一つにまとめてくれるというアイデアは、非常に魅力的に映りました。
しかし、Notionへの移行を始めると、すぐにその限界に気づかされたのです。
Excelの自由度には敵わなかった
これが私にとってNotionが合わず、Excelがしっくりきた最大の理由の一つです。私はデータを表やスプレッドシートで整理するのが好きなのです。Notionでそれに最も近いのは「データベース」機能ですが、データの扱いや汎用性において、Microsoft ExcelやGoogle Sheetsには及びません。
もちろんNotionでも数式は使えますが、好きなセルや範囲から自由にデータを引っ張ってくるような自由度はありません。
気づけばNotionの整理に追われる日々
もう一つの大きな問題は、プロジェクトの規模が大きくなった途端、Notionのワークスペースが手に負えなくなること。メモを一つ追加するだけの単純な作業でさえ、複数のデータベースビューをさまようことになりかねません。
Notionのワークフローを「最適化」しようとページを追加し続けた結果、私は生産的になるどころか、問題解決のためにより多くの時間を費やしていることに気づきました。
まさに本末転倒です。Notionで一からワークフローを構築したことを、後になって後悔することになりました。
Notionは「究極のデータ置き場」だった

Notionに放り込んだ大量のデータに圧倒された後、私はついに気づきました。Notionが最も得意とすること、それは「データを放り込むこと(データダンプ)」、つまり究極のメモ帳としての役割だったのです。
ページの構造をシンプルに保ちさえすれば、Notionは最強のスクラッチパッドとして機能してくれます。
Notionはデータの見せ方にも長けています。
そこで私は、Notionの中ですべてを完結させようとするのをやめ、タスクや目標の管理はGoogle Sheetsで行い、それをNotionページに埋め込むことにしました。これは私がメインで使っているGoogle Calendarでも同じように機能します。
こうして私は元のシステムに戻りました。
- 進捗管理: Google スプレッドシート
- 予定管理: Google カレンダー
- 簡単なTo-Doリスト: Microsoft To-Do
- そして、究極のデータ置き場として: Notion
この方法なら、進捗管理の自由度を犠牲にすることなく、その日の重要な情報や進行中のタスクをすべて一箇所で確認できます。
ひらめきを逃さない、最強のアイデア帳へ

NotionはMarkdownにも対応しているため、簡単なメモやアイデアの走り書きに非常に便利です。複雑なデータベースやページ構造の代わりに、今の私のNotionワークスペースは、生活の様々な側面を記録するための個別のページで構成されています。
今では、Notionを開くのが苦痛ではなくなりました。複雑な構造に悩まされることなく、思いついたアイデアや必要な情報をすぐに記録できる、まさにストレスフリーな「第二の脳」として機能しています。
Notionは、タスク管理や人生の整理において、誰にでも当てはまる万能な解決策ではないかもしれません。
しかし、一度使い始めれば、これこそが究極のツールだと感じる「特定の状況」が必ず見つかるはずです。そして、それこそがNotionが提供する本当の価値なのです。
連載「今日のワークハック」では、仕事が速く効率的にこなせる!ツール・アプリ・OSのショートカットや使い方、アイデアをお届けします。
Original Article: I use Notion only for this one thing now—here’s why by MakeUseOf
























