コース: 試験対策:基本情報技術者試験 情報処理
基本情報技術者試験の内容を知る
このレッスンでは、 皆さんがこれから合格を目指す 基本情報技術者試験について、 その概要をお伝えします。 試験の内容は、 情報処理推進機構 IPA が公開している、 2024 年 10 月以降の 試験要項を基に解説します。 情報処理技術者試験は、 情報処理推進機構 IPA が実施する 国家試験です。 図の通り、試験は 全 13 区分に分かれています。 この中で、基本情報技術者試験は、 情報処理技術者を対象としています。 試験要項に記載されている対象者像は、 このようになっていますが、 学歴や年齢に関係なく、 どなたでも受験が可能です。 基本情報技術者試験は、 IT を利活用するものを対象とする IT パスポート試験や 情報セキュリティマネジメント試験と比べ より専門的な知識や技術が求められるため、 IT エンジニアの 登竜門と位置付けられています。 試験は2科目制で構成されています。 科目 A では、 試験時間が 90 分、 知識を問う4択問題が 60 問出題されます。 すべての問題に回答する必要があります。 科目 B は、試験時間が 100 分、 技能を問う多肢選択問題が 20 問出題されます。 こちらも全て回答必須です。 科目 A は、 大きく3つの分野に分類されます。 1つ目はテクノロジ系で、 この分野は出題数の 約 68%を占めており、 基礎理論、アルゴリズム、 ネットワーク、セキュリティなどが 含まれます。 この中では特に、 セキュリティの出題頻度が高いため、 重点的な対策が必要です。 2つ目はマネジメント系で、 出題数の約 12%で、 プロジェクト管理や サービス管理、 システム監査が中心です。 3つ目はストラテジ系で、 出題数の約 20%で、 経営戦略や法務、 ビジネスに関する内容が問われます。 そして、科目 B の出題分野についてです。 科目 B では、 以下の2つの分野が出題されます。 1つ目はデータ構造及びアルゴリズムです。 この分野が全体の約 80%を占め、 擬似言語を使った プログラミングの理解が問われます。 2つ目は情報セキュリティです。 こちらは全体の約 20%で、 セキュリティに関する 基本的な知識が問われます。 科目 B の特徴として、 問題文が長く、 基礎的なプログラミング知識と 読解力が求められるため、 しっかりとした準備が必要です。 配点は、科目 A も B も 1000 点満点です。 合格基準は、どちらの科目でも 600 点以上が必要で、 一方が基準を満たさない場合、 不合格となります。 そのため、両科目での バランスの良い学習が求められます。 実施方式は、CBT 方式、つまり 問題文がコンピューター画面に表示され、 選択肢をマウスで選んで回答する形式です。 なおメモ用紙は配布されるので、 自由にメモを書き込むことは可能です。 ただし、このメモ用紙は回収されます。 試験の申し込みは 以下のサイトから可能です。 令和5年度から年間を通じて、 CBT 方式で随時試験を実施しています。 受験申込時に、 試験日時、試験会場を選択します。 試験会場は、各都道府県ごとに 数か所が設けられています。 また、受験料は税込みで 7,500 円です。 IPA の公式サイトでは、 試験内容を把握するための 各種問題が公開されています。 なお、これらのサンプル問題や公開問題、 過去問題の解説は、 関連書籍や インターネット上で 閲覧することが可能です。 これらの解説を活用しながら、 効率よく試験対策を進めてください。