11月18日、「自民党」大分県連の杵築支部が厚生労働省へ、日本においてイスラム教徒の土葬を行える墓地整備を国が対応するよう、要望書を提出した。
国策として外国人受入政策をとる以上、やはり国の責任で各宗教に沿う墓地整備が必要、というのがその趣旨だとのこと。
(⇒ 大分朝日放送 2025年11月18日記事:イスラム教徒の土葬墓地「整備は国の責務」 自民・杵築支部が国に要望書提出)
さて、この要望書を出したのは「自民党」である。書き間違いではないのである。
このニュースを聞いた人は、一瞬「え?」と思ったのではないか。
自民党と言えば保守の政権党であり、その一般的イメージからすればイスラム土葬墓地には反対であるか、少なくとも推進はしないと思われているだろう。
しかし何と反対どころか、国が推進してくれと言うのである。作ってくれと訴えるのである。
私はこれ、公平中立な目で見ると、「そりゃ参政党が躍進するわ」となると思う。
それはむしろ、ありふれた一般的な――何百万人もがそう思う――連想ではあるまいか。
こんなことだから「日本人ファースト」を唱えた参政党が大躍進しつつあり、それには旧来の自民党支持層の「失望離れ」が大きく与っているだろう……
と考えるのは、少しでも政治に関心のある人ならすぐ思いつくことだろう。
もっとも自民党が意外な宗教と(日本の世間的には好かれていない)宗教と蜜月であったのは、今に始まったことではない。
よりによって韓国の、あの旧統一教会と仲が良かったのが公然と暴露されたのは、つい数年ばかり前のことだ。
私は旧統一教会とイスラム教と同列に考えようとは思わないし、そもそも地元政治家が今回のような要望書を国へ出すことを否定しようとも思わない。
そういうことは自由であるし、当然にやってよいことだと思っている。
しかし公平中立・虚心坦懐に感じるのは、これでまた自民党から失望離れする人は増え、その多くは参政党へ流れるだろうなということである。
たぶんあなたもその他の何十万人も、そう感じただろうと思う。
おそらく全国の自民党員らは、今回のニュースがあまり大きく報じられないことを願っているのではなかろうか。
逆に参政党員や支持者らは、今回のニュースはぜひとも大きく拡散されたいと思っているのではなかろうか……