株式会社ココナラ の技術ブログ

同じ5行のコードが全く違って見える12の瞬間、なぜ私たちは学ぶのか?

最近、ふとした気づきがありました。 それは、「同じものを見ていても、過去と現在の自分では見えている世界がまったく違っている」ということです。 みなさんには、このコードからどんな世界が見えますか? async function getUserName(userId) { const response = await fetch(`https://api.example.com/users/${userId}`); const user = await response.json(); return user.name; } はじめに こんにちは、株式会社コ

新卒3ヶ月で登壇してみた

はじめに こんにちは!! 2025年新卒入社 マーケットプレイス開発部 Web開発グループ フロントエンド開発所属の立石大輝です! ココナラではあだな文化を取り入れているため、社内ではだいちゃんと呼ばれています! 現在はプロジェクト開発の一員として、データ取得からUI/UX開発までを担当しています。たくさんの壁にぶつかっていますが、その一つ一つが自身の成長に

AI時代の成長戦略 - あなたのAIは"物知りな機械"か、"最高の相棒"か?

コードレビューでの一幕。 「このロジック、どういう意図ですか?」 「AIが出力してくれたので…」 このやり取りに、「もったいない」と感じたことはありませんか? その課題意識の答えは、この記事の中にあります。 はじめに こんにちは。 株式会社ココナラ 技術戦略室に所属している デミオ です。 昨年12月にココナラへジョインしました。 私が若手の頃、先輩か

OpenTelemetry Collectorの設定を考える - トレース計装初回導入時のHow to

サービスへの OpenTelemetry Collector によるトレース計装の初回導入時設定をどう考えながら決めていくか? ココナラでは、オブザーバビリティの獲得のために、OpenTelemetry ベースのトレース計装を進めています。 モニタリングやオブザーバビリティは運用を通しての日々の改善も重要ですが、今回はトレース計装の初回導入時に OpenTelemetry Collector 設定をどう考えるか、にフ

Kubernetesの「複雑さ」をいかに制御するか? - 2つの作戦術で持続可能なプラットフォームを実現する

Kubernetesの「複雑さ」をいかに制御し、持続可能なプラットフォームを実現するか? ココナラでは、サービスと組織の継続的な成長を支える基盤として、Kubernetes (Amazon EKS) の導入を進め、2025年2月に本番運用を開始しました。 その中で、日々この問いに向き合い続けてきました。 はじめに こんにちは。 株式会社ココナラ在籍のKです。 本記事では、ココナラがKubernetesを導

【REST/gRPC経験者向け】GraphQLの三大操作を学ぶ

はじめに こんにちは!株式会社ココナラで技術戦略室に所属している、たにかずです。 「GraphQL、便利そうだけど学習コストが…」「RESTの経験はあるけど、GraphQLの"お作法"が分からない」。 そんな声に応えるため、ココナラではGraphQL開発を始めるメンバー向けのガイドラインを整備しています。 初めてのGraphQLのような名著はありますが、日本語の書籍が少ないのが現状

「進捗どうですか?」が怖くなくなる思考法 - 「作業ログ」から「未来の地図」へ

「あの件、進捗どうですか?」 この一言に、思わずドキッとした経験はありませんか? Slackでメンションが飛んでくるたびに、心臓がきゅっと小さくなるような感覚。 私自身、このメンションが飛んできた後、そっとSlackを閉じたことが何度もあります。 なぜ私たちは、進捗報告にこれほどまでストレスを感じてしまうのでしょうか? はじめに こんにちは。 株式会社コ

なぜ、成果を出す人ほど「締め切り」を設定するのか?

1830年の秋、後に『レ・ミゼラブル』で知られることになる文豪ヴィクトル・ユーゴーは、窮地に陥っていました。 『ノートルダム・ド・パリ』の締め切りを破り続けた結果、出版社から突きつけられた1831年2月の最後通牒。 この危機を乗り越えるため、彼は驚くべき手段に出ます。 服をすべてしまい込むことで自ら外出できない状況を作り出し、ショール一枚を羽織っ

AIにもまさる筋肉駆動開発のススメ 〜エンジニアが筋トレで爆速成長する理由〜

はじめに 好きな言葉はハードコーディング! こんにちはフロントエンドエンジニアのじんじんです! 日本一マッチョなエンジニアを目指して、日々筋トレと業務に励んでいます!! そんな僕が筋トレとエンジニア業務を始めて 1 年が経ち、エンジニアは筋トレで驚くほど成長できると強く感じました! 今回は筋肉が日々のエンジニア業務にどのような影響を与えたのか

TiDB導入を検討したが見送った話

こんにちは! 株式会社ココナラのシステムプラットフォーム部でインフラ・SREチームに所属のぐっさんです。 少し前にTiDBをココナラに導入できないか、比較検討をしたのでその時のお話を紹介したいと思います。 はじめに 現在ココナラではデータベースは主にAmazon Aurora MySQLを利用しています。 Aurora MySQLはマネージドで非常に便利なサービスですが、定期的にアップデー

ゆるい競技プログラミングのすすめ

こんにちは。株式会社ココナラ マーケットプレイス開発部DevOps開発グループでエンジニアをしている ぽったー です。 普段はココナラスキルマーケットの機能開発や改善活動をしています。 半年ほど前から、猫を飼い始めました。毎日成長する猫に負けないように日々精進したいと身が引き締まる思いです。 今回は「ゆるい競技プログラミングのすすめ」というテーマ

生成AI×認知心理学×組織開発で「継続的デリバリー」に挑戦してみる

こんにちは。 株式会社ココナラ在籍のKです。 エンジニアの世界では、生成AIといえばコーディング支援や設計の壁打ち相手として語られることが多いです。 そんな中、「生成AIの特性を考えると、実は組織開発にも使えるのではないか?」とふと思い立ち、チーム内で小さな実験を始めました。 本記事では、生成AIと認知心理学を組み合わせてチームのモチベーションを

Android Gradle Pluginをv8.7.3へアップデートしてみた

株式会社ココナラアプリ開発グループ、Androidチームの長谷山です。 今回は、ココナラAndroidアプリにおけるAndroid Gradle Plugin (AGP) のバージョンアップ対応についてご紹介します。 背景 ココナラのAndroidアプリでは、Android14対応時にAGPを8.0.0までアップデートしました。 当初、We recommend using a newer Android Gradle plugin to use compileSdk = 34の警告を消すためにAGP8.1.1までアップデートを

XCTestからSwiftTestingへ:モダンなiOSテスト手法とBDDによる仕様書化

株式会社ココナラアプリ開発グループ、iOSチームの上田です。 今回はココナラのiOSアプリのテストについてご紹介したいと思います。 1. はじめに iOSアプリ開発において、テストは品質保証の重要な柱です。 Appleは長年XCTestフレームワークを提供してきましたが、Swift言語の進化に合わせて、より表現力豊かでモダンなテストフレームワーク「SwiftTesting」が登場しました。

技術ブログに書けることがないわけない!

こんにちは。 インフラ・SREチームマネージャーのよしたくです。 はじめに 「技術ブログには何を書いていいかわからない」 技術ブログの運用をしているとこのような声を聞いたり、自身がこのように思ったりしたことがあるのではないでしょうか。 これに対しては持論があって、 「どんなエンジニアでも、アウトプットできる何かを持っている」 というものです。し