マインドマップは、日々のタスク管理や生産性アップに役立ちますが、実は勉強法としても広く使われているテクニックです。
マインドマップは、単にタスクを並べた図表ではなく、アイデア同士がどう結びついているかを視覚化したもの。
中心となる概念を図形で表し、そのつながりを線で示す。この「見える化」によって、特に視覚優位な学習者であれば、教材全体をより深く理解できるようになります。
ここでは、勉強にマインドマップを使う際に知っておきたいことと、作成をぐっと楽にするコツを紹介します。
なぜマインドマップは勉強に効くのか?
連想ゲームでアイデアを広げ、記憶に定着させる
マインドマップは、ほかの概念との「関連性」に基づいてアイデアを生み出し、情報を記憶しやすくするのに役立ちます。
まず、中心となるアイデアをページの真ん中に置きます。
そこからほかのアイデアへと枝(ブランチ)を伸ばしていくのです。
たとえば、南北戦争についてのエッセイを書くなら、中央に「南北戦争」と書き、「原因」「参加者」「結果」といった枝を追加します。
デジタルツールがおすすめな理由
これらの関連概念も、それぞれ独自の枝を持つべきです。
「参加者」からは、「北部(ユニオン)」と「南部(コンフェデラシー)」への2本の線が引けるでしょう。その下には、それぞれに属していた州をリストアップできます。
ご想像のとおり、このマップはあっという間に大きくなります。普段、勉強には紙と鉛筆を使うことを推奨していますが(その方が記憶に定着しやすいので)、マインドマップは例外。
スペース不足に陥ったり、消したり線を引いたりして時間を無駄にしたりしないためにも、アプリやデジタルのテンプレートを使った方が賢明です。
実践!マインドマップ作成のコツ
まずはキーワードから
授業で注意深くノートを取り、もっとも重要なキーワードを書き留めておくことで、この作業に備えられます。
マインドマップ自体を独立したノート術として使い、授業を聞きながら関連するアイデアや単語を枝分かれさせていくことも可能です。
ただ、これもすぐに複雑になりがち。すでにある程度内容に精通しているか、リアルタイムで素早く修正・再作成する準備がある場合にのみ試してみてください。
「つながり」を視覚化する工夫
マインドマップ作成時は、ひたすら外側に向かって拡張し続けます。
先の例で言えば、「原因」にはもちろん「奴隷制」が含まれますが、異なる経済政策、文化的価値観、連邦政府の権限の範囲に関する意見なども含まれます。
関連するすべてのアイデアをつなぐために、異なる種類の線を使うのも手です。
これら3つ(経済、文化、政府)はすべて何らかの形で「奴隷制」にも関連していたため、「原因」だけでなく「奴隷制」にもつなげることができます。こうすることで、南北戦争が主に奴隷制をめぐって戦われたことが、視覚的にも一層明確になります。
複数の要素に関連するアイデアは点線で表現する、といった工夫もできます。どのように設定するかは好み次第。ただし、点線、波線、直線などの線がそれぞれ何を意味するのか忘れないよう、必ずどこかに「凡例(キー)」を記載しておきましょう。
図形を変えるのも忘れずに。事実は四角、日付は三角など。それも凡例にすべて記しておきます。
この目的は、創造的思考を刺激し、アイデア間のつながりを見つけ出す手助けをすること。そして主要なテーマを視覚化することです。これは、テーマの把握やエッセイの概要作成に非常に役立ちます。
勉強への具体的な応用シーン
すでに述べたように、授業中にノートを取りながら試すことができます。素早さと全体的な描画能力によっては、しっかりとしたノート術になるかもしれません。
しかし、マインドマップを勉強に取り入れる方法はほかにもあります。
- 読解の要約に:いくつかの読解テクニックでは、読んだ内容を定期的に要約することが求められます。ここで、段落にわたる要約文を書く代わりにマインドマップを作成すると、思考を再構築する良い方法になります。
- 反復学習のアクセントに:たとえば「2357テクニック」(最初に勉強してから2日目、3日目、5日目、7日目に教材を復習する手法)のようなものと組み合わせるのも有効です。復習のスタイルを混ぜることで、あらゆる角度からコンテンツに取り組めます。そのうちの1日をマインドマップ作成に充てるのです。
- デュアルコーディング(二重符号化)に:音声と視覚的な手がかりを使って記憶を二重に定着させる「デュアルコーディング」を実践しながらマインドマップをつくることもできます。講義を聞きながら、あるいは内容を声に出しながらマップを作成すれば、一石二鳥の効果が狙えます。






















