「育ててこそ」の気概を、日本サッカーにもう一度(田嶋幸三)
「育ててこそ」の気概を、日本サッカーにもう一度(田嶋幸三)
短い下り坂の時期はあったにしても、日本サッカーの競技レベルはこの数十年で右肩上がりの曲線を描いてきた。それはひとえに、私たちサッカー人が選手育成をおろそかにしなかったからだと思っている。
日本サッカー協会(JFA)の育成事業に長らくかかわってきた私の経験上、選手が偶然に育つことはありえない。子どもの個性は大人が見いだし、導き、頭角を現せば階段を一つ上らせる。この果てしない営為が日本サッカーを豊か…













