OpenSource Conference 2012 Iwate



     たぶん 45 分くらいでわかる
     オープンソースソフトウェア
            の世界


                                    オープンソース・ライセンスの談話室

                                                    可知 豊
                         この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。
OpenSource Software

    みなさん、
きちんと理解していますか ?
オープンソース、理解のポイント



   共同作業
     コミュニティ


      ×
   利用条件
     ライセンス
自己紹介

可知 豊 Kachi Yutaka
●   Blog オープンソース・ライセンスの談話室

    http://www.catch.jp/oss-license/

●   (元)テクニカルライター

●   ときどき、 OpenOffice.org ボランティア

●   法律の専門家ではありません。

    プログラマーでもありません。

●   株式会社クレオマーケティングにて

    プロモーション業務に従事
                                       電子書籍を発売中
会場アンケート


●   ソフトウェア開発者   ●   OSS を使っている
●   システム構築/運用   ●   コミュニティに
●   経営者             参加している
●   自治体         ●   OSS が分からない
●   学校
●   学生 ・そのほか
オープンソースソフトウェアの利用実績


●   首相官邸ホームページ

●   東京証券取引所

●   三菱東京 UFJ 銀行

●   デジタル家電

●   スマートフォン (Android)

                        など多数
代表的なオープンソースソフトウェア




Linux   Firefox
オープンソースに参加する企業
なぜ、オープンソースは注目されるのか

背景         ユーザーの利点
            ● ライセンスコストの削減
IT システムは
            ● ベンダーロックインの回避

社会的に        ● 開発や保守・サポートの継続性

必要不可欠      IT ベンダーの利点
            ● 競合のけん制


            ● 技術標準への適合


            ● 開発コストの削減
ビジネス分野での存在感

●   Redhat
    OSS を主力事業に据えるベンダーとして
    初の 10 億ドル超え
●   Android
    世界スマートフォン市場で
    シェア過半 (52.5 % ) に
●   デジタル家電
    大半に、 Linux が搭載
じゃあ、
オープンソースって
  なんだろう ?
オープンソースとは

●   ソフトウェアのソースコードを

    「誰でも自由に利用できる」という条件で

    公開すること。

●   その条件は「オープンソースの定義」に

    準拠している。
ソースコード
2つのオープンソース

●   オープンソースコミュニティ(バザールモデル)
    –   インターネットを介してみんなで開発
    –   よってたかって作るので、早い品質向上
    –   コミュニティによる開発体制の維持
●   オープンソースライセンス
    –   ソースコード公開
    –   自由な再利用
    –   オープンソースの定義に準拠
    –   ただし、オープンソースライセンス毎に条件の細部は違う
OSS と商用ソフトウェアを比較すると
オープンソースコミュニティの働き
オープンソースに至る簡単な歴史
「オープンソースの定義」の概略
●   オープンソースの権利                        利用者は、再配布しても良
    –   利用者が、ソフトウェアのコピーを作り、それを配布できる   いし、しなくてもいい。

    –   利用者が、ソースコードを入手できる

    –   利用者は、ソースコードを改変できる。
                                 難読化した公開を認めない
        元と同じ条件での配布を許可できる。

●   オープンソースライセンスが備える条件
    –   作者のソースコードの完全性を維持すること

    –   個人もしくは団体に対する差別をしないこと

    –   使用分野に対する差別をしないこと

    –   再配布時には追加ライセンスを必要としないこと

    –   特定の製品に固有なライセンスを使用しないこと

    –   他のソフトウェアに対する干渉をしないこと
                                   ライセンス手続きの方式を
    –   特定の技術に依存しないこと              限定しない
主なオープンソースライセンス
●   BSD 型ライセンス
    修正 BSD ライセンス、 MIT ライセンス
    Apache ライセンス 2.0
    FreeBSD 、 NetBSD 、 OpenBSD 、 Apache HTTP Server
●   MPL 型ライセンス
    MPL (CPL 、 EPL)
    Firefox 、 Eclipse
●   GPL 型ライセンス
    GPL / LGPL / AGPL ( 2 系、 3 系)
    Linux カーネル ( GPL2 )、 OpenOffice.org (LGPL3)
よくある誤解

現在、下記のように考えている、
あるいは以前考えていたことがありませんか ?
1.ソースコードを公開しているソフトウェアは、
  すべて OSS である
2.OSS は、必ず無料で配布しなければならない
3.OSS は、すべてボランティアが開発している
4.OSS は、その改変版も
  OSS にしなければならない
            正解は >> すべて ×
あなたにもできる、参加と貢献

1.OSS を使う
2.使い方を教える ( サポート )
3.事例を公開
4.ドキュメントと翻訳支援
5.動作確認とバグレポート
6.修正パッチ
7.開発プロジェクトに参加
8.オープンソース化
※ あと寄付をするのもいいかもね
オープンソースソフトウェアを

もっと知りたい
使ってみたい
 そんな気持ちになったでしょうか。
さらに理解したい人へ




●   今日、この会場で聞いてみる
●   コミュニティに飛び込んでみる
●   関連サイトをまめに見る
ありがとうございました。

たぶん45分くらいでわかる、オープンソースの世界