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International CES 2011 レポート




2012年1月25日
P.P.Communications Inc.
                          Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
CES 2012 概要

      開催日時 2012年 01月 10-13日                                                 ホール別主要プロダクト (ゾーニング次頁参照)
                                                                                South Halls 3-4, Upper Level           Central Hall
      主催         米CEA(Consumer Electronics Association)                     •   コンピューターハードウェア&ソフト                  •   オーディオ
                                                                                ウェア                                •   コンテンツ配信
      会場         Las Vegas、Las Vegas Convention Center/ World Trade         •   デジタルイメージ                           •   エンターテインメント、コンテンツ
                 Center/Las Vegas Hilton/The Venetian                       •   新興テクノロジー                           •   ビデオ
                                                                            •   インターネット・ベースド マルチメ                      North Hall
      出展者数                    来場者数                                              ディアサービス                            •   オートモーティブ・エレクトロニクス
      2008年:   2700社          2008年:約140,000人                               •   テレコミュニケーションインフラ                    •   デジタルヘルス、フィットネス
      2009年:   2700社          2009年:約110,000人                               •   ワイヤレス&ワイヤレスデバイス                    •   ライフスタイル・エレクトロニクス
      2010年:   2500社          2010年:約126,641人
      2011年:   2700社          2011年:約140,000人                                   South Halls 1-2, Ground Level
      2012年:   3100社                (内、3万人がUS国外から)                          •   コネクテッド・ホーム
                              2012年:153,000人以上                              •   ゲーム
                                    (内、3万4000人がUS国外から)                      •   オーディオ、コンピューターハードウェ
                                                                                ア&ソフトウェア、ライフスタイル&
                                                                                ビデオ
      展示会概要
 •    CESは、1967年から毎年開催されている家電・情報・通信・エレクトロニクス
      に関する総合展示会+カンファレンス。アメリカ最大にして世界最大級の展示                                       キーノートスピーチ登壇者
      会。                                                                    ※Microsoftが最後の基調講演。ワイヤレス系からはNokiaとQualcommが参加。
 •    毎年、各社がその年にどんな製品作りを目指しているかを示す場となっており、                                  • Microsoft/ Chief Executive Officer, Steve Ballmer
      従来黒物家電がメインとなっていた。                                                     • Qualcomm/ Chairman and CEO, Dr. Paul E. Jacobs& CEA/ President
 •    昨今ではネットワークに接続されたインテリジェント機器や白物家電なども出                                     and CEO, Gary Shapiro
      展され、出展分野の境目が曖昧になってきている。                                               • Chairman of the Board of Management of Daimler AG and Head of
                                                                              Mercedes-Benz Cars/ Dr. Dieter Zetsche
 •    2012年度閉幕直後のCEAによる発表では、今年はヘルスケア/自動車/エ
      ンターテインメント/広告/マーケティングの存在感が高まったと伝えている。                                  • Intel Corporation/ President and CEO, Paul Otellini

 •    2012年度は、CES史上最も広い186万1000スクエア・フィート(173,073                            • YouTube/ Vice President of Global Content Partnerships, Robert Kyncl
      ㎡)であり、入場者数・出展社数も過去最高を記録した。                                            【CESイノベーションパネル】
 •    CES2013に関しては、既にiLounge(Apple関連の週品機器を展示するス                                Xerox Corp./ Verizon Enterprise Solutions/ Ford Motor Company
      ペース)がソールドアウトしており、またマツダやヒュンダイが参加を表明するな                                 【ブランドキーノート】
      ど、Apple関連製品と自動車関連のスペースが広がることが予想される。                                     AT&T/ GE/ Facebook/ Walmart/ Hyundai/ Unilever


     P.P.Communications Inc.                                          -1-                         Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
CES 2012 ゾーニング

                                展示ブースは主にLVCC
                                基調講演はHilton Theater/ Venetian
                                カンファレンスはVenetian/ LVCC
                                プレスカンファレンスはVenetian/ LVCC




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CES2012総括
                           世界のITにはイノベーションとチェンジが求められている。今、その原動力になっている
                           のはモバイル業界であろう。家電中心の展示会であったCESも、モバイル企業の出展が
                           増え両者のコラボレーションによりIT技術の発展が加速化している。
                           この動きの中で各業界の主導権争いが起きているが、今は明らかにテレコム業界が中
                           心となっている。その中心にある企業の一つがQualcommであろう。無線、有線に関わ
                           らずTV、端末、家電などあらゆるものが「Connect」すなわちつながることが重要な時代
                           になっている。3G/4G/Wi-Fi/FTTH/Bluetoothといった通信技術も今後は融合し、垣
                           根が無くなっていくだろう。
                           Intel、MSの「Wintel」の時代から、QualcommやSamsungなどの新しい企業がIT業界を
                           動かす時代に変化している。
                           一方、ハンドセット、スマートフォンなどコンシューマーデバイスが画期的に変わったかとい
                           うと、2年前のCESでSamsungがスマートフォンを発表し、同じく2年前のIFAでSamsung
                           がタブレットを発表して以降、大きな驚きを感じる製品は出てきていない印象だ。
                           つまりスマートフォンやタブレットが生活の中心となった世界が今ではあたりまえのものに
                           なっている。スマートフォンを中心に、アプリケーションやハードウェア・アクセサリを付帯・
                           提供し、ユーザーのベネフィットバリューを上げる時代になっている。
                           2-3年前に各社がコンセプトとして語っていたヘルス、金融、車、教育などの世界とITと
                           の融合が、かなり現実的なサービスとなってCES2012の会場では散見された。
                           その意味でNorthホール、Southホール1Fなど従来ではメインではなかったホールが大き
                           な注目を浴びるようになっている。その結果、来訪者の数も昨年より増えているようだ。
                           様々な産業が今後モバイル業界に参入、関連を持つことから、CESの展示会としての
                           重要性は今後高まっていくと考えられる。




 P.P.Communications Inc.   -3-                 Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
主要企業ブースレポート




P.P.Communications Inc.   -4-   Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
Microsoft                        今年が最後となったMS。しかしながら新しい展開の方向は見えず。
                                                         MicrosoftブースはWindows Phone、Windows 8そしてXbox 360が中心の展示。各プラット
                                                         フォームで共通採用しているタイル状の「Metro UI」をブースのテーマにしている。
                                                         Windows Phoneは現行機種を展示。端末種類が多いこと、アプリケーションはソーシャル系など
                                                         日常的に利用できるものが多数揃っていることや、Xboxとの連携を可能とする(Xbox
                                                         Companion)などがアピールされていた。
                                                         Windows 8は新しくなったMetoro UI操作についてのデモが中心。また同OSを搭載した
                                                         UltrabookなどのPC製品は各社のものが展示されていた。
                                                         Xboxはゲームのデモに留まり、TVやPC連携などはブース内では軽く説明される程度。
                                                         Kinectはゲームの体験や、PC用となるKinect for Windowsの説明が行われていた。
                                                         他にはユーザーがより求める結果まで検索できるbingや、Officeなどを紹介。昨年買収した
                                                         Skypeも同社ブース内にて展示を行っていた。
 Microsoftブース




                                 Windows 8はMetro UIをデモ             各社のWindows 8対応Ultrabook             Xbox 360コーナーはゲームセンター化していた



 常ににぎわっていたWindows Phoneの展示コーナー




 各社の最新モデルが展示。                                                                   Microsoftに買収されたSkypeは
 2Fのプライベートスペースでも目立つ位置に置かれていた     精度が高くより深い情報を検索できるbing                                                          Kinectもゲームの体験を行っていた
                                                                                はじめて同じブースに出展


    P.P.Communications Inc.                                  -5-                             Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
Intel                            モバイルに急速にシフト。会社、移動中、自宅でのユーザ体験を同一化。
                                                        Intelブースは「Connect」を題目とした講演が行われるなど、モバイルを意識した展示も増えてい
                                                        た。
                                                        スマートフォン向けとなるAtom Z2460チップセットはリファレンスモデルを展示し速度をアピール。
                                                        また、まもなく発売となるLenovoの同チップセット搭載スマートフォンも動作品が展示されていた。
                                                        タブレットはWindows 8やAndroidが動く製品をデモ。
                                                        UltrabookはWindows 8対応の各社の製品を展示していた。
                                                        TV関連では同社チップセットを搭載したSTBや、TV/PC/タブレットで画面を切り替えできるマル
                                                        チスクリーンソリューションなどを展示。




  Intelブース




                                                                                                             「Connect」をキーワードにした講演も行
                                                                                                             われた




  スマートフォン向けチップセットZ2460
  の説明                    UltrabookはWindows 8レディの製品を展示



                                                                                  同社チップセットを搭載した
                                                                                  セットトップボックス

             リファレンスモデ
             ルでゲームやダウ                  Lenovo K800
             ンロード速度のデ                  がZ2460搭載
             モが行われた                    初の製品となる
                                                          タブレットは専用ブースでWindows 8
                                                          やAndroid動作品を展示している                                 TVとPC、タブレットで画面を共有できる
                                                                                                             マルチスクリーンソリューション

     P.P.Communications Inc.                               -6-                      Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
Nokia                    上位モデルLumia900のロンチやアプリ提供など、米国市場への本気感が伝わる。
                                              NokiaはWindows Phone、Lumia 900を中心とした展示。Lumia 900はCES2012で発表され、
                                              AT&T向けで発売時期は未定。実機はショーケース内の展示で、担当員がデモ機を持っているが
                                              来訪者が自由に触れることはできなかった。
                                              ヨーロッパで発売中のLumia 800と710は実機がデモとして展示されており自由に操作可能。
                                              Lumia 710は1月11日からT-Mobile USAでも発売となり、その点もアピールされていた。
                                              ブース内はLumiaのボディーカラーに合わせたアクセサリも展示されている。Bluetoothヘッドセッ
                                              トやスピーカーで、青やピンク、ブラックのカラーが目立っている。なおこれらのアクセサリはNFC
                                              に対応するものの、Windows PhoneがまだNFC非対応ということで、その点はアピールされてい
                                              なかった(Symbian端末のみから利用できる)。
                                              アプリケーション関連はLumia搭載のNokia MapsやESPN、セサミストリートなどのプリインストー
                                              ルコンテンツを紹介。




 Nokiaブース




                                             ヨーロッパやアジアで発売中のLumia 800は実機展示               プリインストールアプリやサービスのデモ




 Lumia 900はショーケース内での展示        実機は一部のブース説明員
                              が持っており簡単なデモを
                              行っている             会期中にT-Mobileから発売されたLumia 710   アクセサリはLumiaシリーズと同等のカラーリング


    P.P.Communications Inc.                       -7-                      Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
Samsung                    4Gスマートフォン、タブレットとスマートテレビ、all shareでCEの最先端を提示。
                                             Samsungブースはスマートフォン新製品に加え、スマートTVやデジタルカメラなどを展示。いずれ
                                             の製品も相互に接続つながることをアピール。
                                             スマートフォンはCES2012で発表したAT&T向けのGalaxy Note、Verizon向けのGalaxy Tab
                                             7.7を展示。どちらもLTEに対応。Galaxy Noteはスタイラスペンの利用や対応アプリをアピールし
                                             た展示。また現行機種の展示もすべてがLTE/WiMAX対応の「4Gスマートフォン」のみであった。
                                             スマートTVはアプリケーションやスマートフォンとの画面切り替え、またall share機能によるコンテ
                                             ンツの相互利用や、TVとスマートフォンで対戦ゲームなどをデモ。
                                             Smart Stationモニターは、ノートPCやTVの他、スマートフォンやタブレットがMHLで接続可能。モ
                                             ニターに接続したキーボードやマウスをワンタッチでノートPCやスマートフォンで利用できる。
                                             スマートフォンアプリは、独自開発のマルチプラットフォーム対応チャットアプリやSamsung Appsの
                                             展示であった。開発者向けの情報は特に無し。
                                             All Share PlayでクラウドデータのTV/スマートフォン利用やスマートフォンがTVのコントローラーに
                                             なるデモも。all share controlではスマートフォンで家電をコントロールできる。
                                             Wi-Fi内蔵デジカメのSNS連携やTVとの接続、Wi-Fiプリンタなど、あらゆる展示製品が「
                                             Connected」を意識したものになっていた。
 Samsungブース




Galaxy Noteはペン操作をデモでアピール                     ノートPCやスマートフォンを接続できるSmart Station           独自開発の          スマートTVもアプリの数をアピール
                                                                                        チャットアプリ        する時代に




                                                                   スマートTVにMHLで       WiFi搭載でGoogleクラウド    デジカメもスマート化され
                                                                   スマートフォンを接続        プリント対応のプリンター         SNS連携なども可能に
          スマートフォンは4G対応のみを展示          (上) all shareでスマートフォンの連携をデモ
AT&TのLTEに対応するGalaxy Skyrocket        (左)all share controlで家電を制御


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LG                             家電連携に注力するLG。スマートTVのアプリの数で競合差別化を図る。
                                                        LGブースはスマートTVと3D TVが主役。モバイル関連の展示はやや少な目。
                                                        スマートフォンはVerizon向けのLTE端末Spectrumを発表、合わせてAT&T向けに販売中のLTE
                                                        端末Nitro HDも展示。どちらも韓国向け製品と同等の仕様。オプションのワイヤレス充電台も展
                                                        示されていた。
                                                        スマートTVは3D対応したものを多数展示。またGoogle TV対応製品も展示がされていた。
                                                        スマートフォンとの連携では、スマートTVとのディスプレイ切り替えやコントロール、また
                                                        SmartThinQ(家電製品を結び、それぞれを管理するというLGの構想)に対応した家電制御など
                                                        がデモされた。スマートTVはIntelのWiDi(ワイヤレスディスプレイ)によりパソコンとワイヤレスで接
                                                        続し画面を利用できる。
                                                        スマートTVのアプリケーションも多数展示。スマートTVのプラットフォーム「NetCast」の紹介も行わ
                                                        れ、ホームスクリーンのカスタマイズなどの機能もデモされた。
 LGブース




 スマートフォンはLTEコーナーとして2機種のみ展示                  Google TVは対応製品をさっそく展示                    スマートTVのプラットフォームの展示。




     Verizon向けのLTE対応、
                         穴の開いたケースをつけるだけで   AT&T向けLTE
     Specrum。
                         ディスプレイが時計表示になる    端末Nitro HD        スマートTVとスマートフォンの各種連携           家電をスマートフォンでコントロールするSmartThinQ
     ワイヤレス充電台も展示


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パナソニック                                 スマートTVと、EVワイヤレス充電やHeMSなど環境商材の二面訴求。
                                                       パナソニックは、スマートTV「Smart Viera」を中心としたテレビ展示と、EVへのワイヤレス充電や
                                                       fujisawaSST、HeMSなどの環境商材展示の二面訴求。
                                                       Viera Remote AppはVer2.0にバージョンがあがり、スマートフォンやタブレットからスマートTVの
                                                       コントロール、画面の共有ができる。iOSとAndroidに対応。なお同社のスマートフォンの展示は無
                                                       くiPhoneとHTC端末を利用してデモされていた。
                                                       スマートTVはアプリケーションやWEBブラウザ、UIを紹介。6つのタイル状の画面がUIの基本ベー
                                                       スとなる。
                                                       2Dから3Dへのリアルタイム変換や3DフルHD対応TVなど、3Dへの対応もアピール。北米向けと
                                                       なるTVは約15機種が展示。高品位TVもデモが行われていた。
                                                       デジカメはWi-Fi搭載の試作モデルが展示。スマートフォンやスマートTVへ撮影した写真、動画を
                                                       転送できる。
                                                       市場環境が日本と大きく違うためか、環境商材はEVへのワイヤレス充電を除くといまひとつ訴
 パナソニックブース                                             求力に欠ける。当該分野での情熱と充実は理解できるが、市場に即した訴求が必要。




スマートTVとスマートフォン、タブレットとの連携       スマートTVはキーボードを接続しPCライ   北米向けのLCD TVを展示     EVへのワイヤレス充電
                               クにも利用可能。アプリケーションも多
                               数とのこと




 iOS向けアプリ   Wi-Fi搭載デジカメでスマート    スマートTVのWEBブラウザ        高品位TVのデモ
            フォンやスマートTVと連携                                                     fujisawaSST


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SONY                      Play、Watch、Listen、Shareがキーワード。ユーザー価値で体験を判りやすく訴求。
                                                             SONYブースはPlay、Watch、Listen、Shareの4つのテーマ別展示と、スマートフォンやTV、ゲーム
                                                             機、カメラなど製品別展示を行っていた。
                                                             スマートフォンはSony Ericssonの完全子会社化によりSONYブランドで製品が今後発売されるこ
                                                             とを発表。新製品はフラッグシップのXperia SとAT&TのLTE対応Xperia ionの2機種。また腕時
                                                             計型でBluetooth接続できる表示デバイスSmartWatchやNFCタグも発表。そして通信機能を持
                                                             たないAndroid OSウォークマンNWZ-Z1000も展示されていた。
                                                             タブレットは豊富なアプリケーションを紹介。
                                                             Google TVはSTB型、BDプレーヤー内蔵型の新製品を展示。スマートフォンとの画面連携やコン
                                                             トロール機能もアピール。
                                                             Play Stationクロスプラットフォームコンテンツ、Music Unlimitedなど、スマートTV、ゲーム機、ス
                                                             マートフォン、タブレットなどを連携する展示もあったものの、各サービス間の横のつながりが無い
                                                             など相互連携のアピールとしてはまだまだ弱いように感じられた。特にPS Vitaやハンディカム、
                                                             電子ブックリーダーは単体としての展示であった。55インチのCrystal LED Displayも展示された
 SONYブース
                                                             ものの単体での展示。




 コンテンツとTV、スマートフォンの連携をデモ                PS Vitaは単体ゲーム機として展示   タブレットはアプリケーションの紹介       GoogleTVはSTB型、BDプレーヤー型       GoogleTVとスマートフォンの
                                                             が中心                                                  連携も可能




 Xperia S   Xperia ion。   NWZ-Z1000は   スマートフォンと連携できる
            LTE対応         ウォークマン       SmartWatch        書き込み可能なストラップ型NFCタグ      XperiaとTVのMHL接続デモ
                                                                                                                 Crystal LEDディスプレイは単体展示

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東芝                              タブレットの品揃えと防水やワイヤレス給電など、機能訴求が目立つ。
                                                     東芝はタブレットと高画質TVを中心とした展示。
                                                     タブレットは試作モデルとして有機EL採用の5.1インチモデル、7.7インチモデル。13.3インチモ
                                                     デルを展示。それぞれ3G搭載も検討されている。また13.3インチモデルはTVチューナー搭載品
                                                     となる予定もある。10.1インチモデルはEXCITE110として北米で発売予定。日本発売のAT700
                                                     同系モデル。他にはワイヤレス給電をタブレットに行うデモもおこなわれていた。
                                                     タブレットとスマートTVの連携は、プログラム一覧をタブレットで表示しTVをコントロールするアプ
                                                     リケーションなどをデモ。
                                                     プレスカンファレンスに登壇した、東芝執行役上席常務 デジタルプロダクツ&サービス社社長の
                                                     大角正明氏は「タブレットは今回のCES 2012での最大のプロダクト」と語り、2012年にAndroid
                                                     タブレットのシェア10%の獲得を目標としていると言及。東芝がタブレットに対して今後一層注
                                                     力していくことをアピールした。
                                                     高品位テレビは1080pのフルHD TVや3840x2160のクワッドHD TVなどを展示。但しスマート
                                                     TVとしての展示よりも品質をアピールする内容に留まっていた。
東芝ブース
                                                     ノートPCはUltrabookを展示するも来訪者の関心は薄いようだ




有機EL搭載、21:9のアスペクト比の   7.7インチは手軽なマルチメディ                                         スマートTVとタブレットの連携。番組確認やコントロールが可能
5.1インチモデル             アやWEB利用向けに開発中
                                          防水タブレットを背面から
                                          ワイヤレス給電




まもなく発売予定の10.1インチ      大型タブレットでTV用途も検討され
モデル                   ている13.3インチモデル
                                            ノートPCはUltrabookを展示              高品位TVも多数展示
                                                                                                     参考) PCWatch 2012/01/10

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シャープ                         大画面・高画質訴求のみ。スマートフォン連携、クラウド利用の展示無し。
                                             シャープは「See the Bigger Picture」をキャッチコピーに大画面液晶TVのラインナップを展示。
                                             80インチをはじめとして、50インチ以上の製品のみをずらりと展示していた。
                                             高品質TVはICC-4Kや8K4K対応製品を展示。
                                             Windows 7で動作するAQUOS Boardは専用ペンで手がきできる製品で日本で発売されている
                                             ものがアメリカ向けにも投入される。データはメール添付やWEBサービスへの送信が可能。
                                             スマートTVは一部製品でデモ。SmartCentralの登場で、機能的にサムスンやLGとほぼ互角に。
                                             ただ各社、今やあたりまえになりつつある、スマートフォンやタブレットとの連携機能、クラウド利
                                             用といった展示は無かった。




シャープブース




                                                         LCD TVは80インチを筆頭に50インチ以上の製品だけが展示されていた




Windows7で動くAQUOS Board           世界初の8K4K対応LCD TVのデモは
                                 アメリカでも大きな注目




                                                         高画質TVはICC-4K対応を大きくアピール        スマートTVは一部製品を紹介


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富士通                        スマートフォンを大きくアピール。クアッドコア搭載のスマフォへの期待も。

                                             富士通はスマートフォンを大きくアピール。日本で発売中の最新スマートフォンを並べていた。
                                             製品名ではなくLTE/3G対応、CDMA2000対応、WiMAX対応、Windows Phone、のように対
                                             応方式やOSをアピールし、バリエーションが豊富であることを説明。
                                             最大の特徴は防水機能で、各展示コーナーごとに水槽を置いてデモも行っていた。
                                             クアッドコア搭載のスマートフォンは開発中モデルを展示。
                                             LTE対応のフェムトセルも展示されていたが、大きなアピールはされていなかった。
                                             他にはモバイルを利用したヘルスケアソリューションや、将来のデザインコンセプトモデルなど
                                             を展示。


富士通ブース




                       コーナーごとに
                       同じ機種を横に                                                                  クアッドコアCPU試作モデル
                       複数並べての
                       展示
                                                         ヘルスケアソリューションの展示



                                  最大の特長は防水




                       端末の特徴を
                       簡潔にアピール。
                       製品名は表示                 各コーナーには
                       されていない                 水槽が設置      LTE対応フェムトセル                            将来のデザインコンセプト



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COBY                                                  スマートTVとタブレットが家電の中心となる。
                                        アメリカの格安TVメーカー、Cobyはタブレットを大々的にアピール。CES2012に合わせて
                                        Android OS 4.0搭載のタブレット新製品も発表。
                                        タブレットは7インチ、8インチ、9インチなど複数。大手が手がけていない8インチや9インチの隙
                                        間商品で消費者に選択肢をアピールしたいとのこと。また7インチ品はOS 2.3ながら低価格を武
                                        器にする。
                                        通信機能はWi-Fiのみだが、スマートフォンとの併用などを想定しており3G搭載は価格面からし
                                        ばらく検討しないとのこと。
                                        LCD TVもHD対応品などが展示されていたほか、Connected TVとしてスマートTVも展示が行わ
                                        れていた。




 Cobyブース




                                       MID8042-4、1GHzプロセッサ/OS 4の8イン      背面はプラスチック素材。
                                       チタブレット                            中国語や日本語も対応




 ブース手前にずらりと並ぶタブレット           MID7014-4は16:9の7インチワイドスクリーン。OSは2.3           スマートTVの展示も



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Motorola              スマフォやタブレットの周辺機器を訴求。ユーザの関心は機能から体験価値へ。
                                                       Motorolaはサービスを中心とした展示。スマートフォンやタブレットは機種としての展示ではなく、
                                                       アプリケーションを動かす端末という展示内容だった。
                                                       大々的な展示はBluetoothの小型デバイスMotoActv。MP3再生とGPS、心拍数計測機能等を備
                                                       えオンライン上に保存、SNSサービス連携可能。またスマートフォンの着信受信やメール表示もで
                                                       きる。
                                                       タブレットコーナーではSmart Controllerを展示。タブレットを本体上部のタッチパッド部分でマウ
                                                       スのような操作の他、内蔵マイクで通話も可能。
                                                       TV関連ではXBOXをスマートTV化するSTBや、IPTV番組を直接家庭内にワイヤレス送信できる「
                                                       Televation」製品を展示。
                                                       ホームセキュリティーのHome Connected Gatewayは家庭内に設置したIPカメラや温度計、電子
                                                       キーなどをスマートフォンから監視、コントロールできる。

 Motorolaブース




 ブース内はソリューションやゲームなどの展示が主。        タブレットは専用ブースを設営
                                                       XBOXに接続するSTB
 端末単独の展示は無い
                                                                                                         ホームセキュリティーシステムはス
                                                                                                         マートフォンとの連携が可能



                                                                            IPTVをそのまま家庭内にワイヤレスで送
                                                                            信できるTelevation




 MotoActvは腕にはめて位置情報や心拍系データを保存、             ワイヤレスコントローラーのSamrt Controller。
 WEBにアップして共有も可能                            タブレットのリモコンになる

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RIM / BlackBerry                                                           コンシューマを意識した展示内容。
                                                        RIM/BlackBerryブースはコンシューマーを意識した展示の内容。ビジネスソリューション系の展示
                                                        は無く、エンターテイメント用途のアプリケーションの紹介に注力していた。
                                                        ブース内のテーブルには端末が置かれアプリケーションをデモ。端末そのものは新製品が出てい
                                                        ないこともあり、あまりアピールはされていない。
                                                        タブレットのPlayBookは大画面を生かしてエンターテイメント、ビジネスのどちらにも使えることを
                                                        アピール。だがゲームなどエンターテイメントアプリケーションの紹介が多めだった。
                                                        ケース類もカラフルな色やカジュアルなデザインのものを展示しており、CESがコンシューマー向け
                                                        の展示会ということもあってかビジネスユーザー向けはあまり意識されていない展示内容であっ
                                                        た。



 エンターテイメント用途もアピールするBlackberryブース




                                                         ソーシャル対応も大きく   カジュアル感あるケース
                                                         アピールされていた




 AngryBirdなど有名なゲームの    PlayBookを使った音楽シェアなど、タブレット製品として
 デモは大きく行われていた          他社を意識したデモも

                                                        ビジネス系のアプリの紹介は少ない    PlayBookのケースもカラフルなものが多い




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Qualcomm                         2-3年前からの「仕込」が花開いた。コンセプト提示から実サービス展示に。
                                                        Qualcommは、例年どの展示会でも技術訴求が中心。しかし、今回のCESは違がった。サービス
                                                        レベルに昇華した数々の展示が目を引く。しかし、ベースは第四世代となるSnapdragon S4の
                                                        実用例を中心としたブース構成。
                                                        リアルタイムの2D/3D変換、カメラを使ったジェスチャー認識、ARでの複数オブジェクト表示、カ
                                                        メラの手ぶれ補正、ステレオサラウンド対応のビデオ録画と再生などがいずれもSnapdragon S4
                                                        ワンチップで実現できる。
                                                        端末間のP2Pの新しい技術、AllJoynも展示。お互いの端末を自動検索、相手側の端末のアプリ
                                                        自動立ち上げも可能でメッセージやゲームなどへの応用が考えられる。
                                                        同社独自開発のディスプレイ、mirasolはようやく出てきた製品を展示。韓国で販売中のものとま
                                                        もなく中国で発売される製品を展示。
  Qualcommブース                                           他にはペット位置追跡サービスをデモ。昨年夏サービスインしたもので、CDMAモジュール内蔵の
                                                        ペット用タグと追跡サービスがセット。サービスはVerizonのMVNOとして同社の子会社が提供。




Snapdragon S4のデモ。2D/3Dリアルタイム変換    カメラ前のジェスチャー操作も可能     リアルタイムの手振れ補正撮影       Mirasolディスプレイ搭載の韓国の電子ブック
                                                                            リーダー。世界初の商品




                                                                                                                        ペット追跡のtagg
                                                                                                                        サービス。首輪につ
                                                                                                                        ける端末と回線
                                                                                                                        サービスをセットで
                                                                                                                        Qualcommが提供。
                                                                                                                        回線はVerizonの
                                                                                                                        MVNO
 AR技術はセサミストリートと組み教育分野への応         ステレオ音声の動画の撮影と再生もできる      AllJoynはサーバー不要のP2P、複数機器を接                複数のペットの追跡が可能
 用もテスト中とのこと。オブジェクトは複数表示で                                  続可能。相手端末側のアプリケーションと直接
 きる                                                       連携もできる


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VERIZON                      パートナー向けにサービス提供プラットフォームを訴求。

                             Verizonブースは「4G/LTE」がキーワード。LTE回線を利用したビジネスソリューションの展示がほ
                             ぼ大半を占めた。LTEの高速回線の利用で、B2BやB2Cの利用が手軽となることをアピール。
                             医療系のソリューションでは、有線ネットワークと変わらぬ速度で動画のストリーミングを行ったり、
                             カメラに映し出された表示を詳細に読み取ることが可能。有線環境の無い場所からも遠隔医療
                             が可能となる。
                             バーチャルショッピングでは、販売店の商品やバーチャル店舗が簡単に設置でき、またレジがネッ
                             トワークにつながることで注文した瞬間に会計を済ませることができるなど、販売店にとっても
                             LTE導入が有効である例をデモしていた。
                             また端末はLTE対応スマートフォンとルーター、モデムのみを展示。



 4G・LTEをキーワードにするVerizonブース




                                         ヴァーチャルショッピングのデモ。実商品をNFCタグで読み取り、店舗設置のバーチャルショップで類
                                         似商品を検索、バーチャルフィッティング。購入決定するとレジでの清算がすぐに完了。
 LTE回線でビデオストリーミ                          店舗はサイズや色など在庫を多数おかなくてよい。
 ングも高精細。現在3G版
 のみ製品化されている。
 4G/LTE対応品は近日販
 売予定




   LTE回線を利用した遠隔医療
   ソリューション。TV型端末にカ
   メラやマイク、LTEモデムが内
   蔵されている
                                         端末コーナーもLTE対応製品だけを展示             ライブのLTE回線を体験できる



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AT&T        (CES場外 自主イベント「AT&T Developer Summit」)
                                                AT&Tは毎年CESに併せて開催する同社のDeveloper Summitの会期を2日間に延ばして“ハッ
                                                カソン”を初開催。
                                                サードパーティのサービスが個人の健康情報を利用できるようにするクラウドサービス「mHealth
                                                API」を利用することが前提条件とされた。
                                                最終的にスポーツによる怪我の情報を共有する「Action X ray App」や睡眠状況をレポートする「
                                                Sleepbot」、子供向けの健康情報共有サービス「HOPI CHEST」など6作品が選ばれた。
                                                基調講演では2012年に発売するLTE対応のスマートフォン新機種を発表。Windowsを紹介する
                                                コーナーでは、HTCのピーター・チョウCEOとマイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOも壇上に招
                                                かれた。
                                                またアプリ開発者向けにHTML5ベースのウェブアプリ開発をプッシュする新たなAPIプラットフォー
                                                ムなどが発表された。新プラットフォームは、さまざまな携帯通信端末やモバイルOSに対応する
                                                HTML5ベースのウェブアプリ開発支援を目的として設けられるもので、音楽や広告、メッセージ
                                                ング、位置情報、支払いならびにアプリ内課金、モバイルヘルス関連など、14カテゴリーのあわ
                                                せて130種類のAPIを今後利用できるようになる。
 AT&T Developer Summit                          Android端末向けアプリストア:「AppCenter」は、ウェブアプリとAndroidアプリの両方を網羅する
                                                ウェブ上のディレクトリ。各アプリ開発者が設けたサイトへユーザーを誘導し、リンク先でアプリを
                                                直接ダウンロード(購入)させることができるようになるという。AT&Tではこれを自社だけでなく他
                                                の携帯通信キャリアのユーザーにも使えるようにする考えを示した。
                                                同社は開発者向けにストレージやサービスのインフラとして利用できるクラウドスペース「AT&T
                                                Cloud Architect」も同時に発表した。



                                                                             LTE対応スマートフォンAndroid 6機種:
                                                                             • ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ 「Xperia
                                                                               ion」(AT&T限定モデル)
                                                                             • Samsung Electronics 「Galaxy Note」、「Galaxy S II
                                                                               Skyrocket HD」、「EXHILARATE」
                                                                             • Pantech「ELEMENT」(タブレット)、「BURST」
                                                                             • LTE対応のスマートフォンWindows Phone 2機種:
                                                                             • HTC「TITAN II」
                                                                             • Nokia「Nokia Lumia 900」(今年前半発売/AT&Tイベント
                                                                               ではなくノキアのカンファレンスで発表)


 参考)ITPro 2012/01/10、 WirelessWire 2012/01/10
 写真出所)BGR、GigaOM、9to5 Mac、VERGE
                  、


    P.P.Communications Inc.                        - 20 -              Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
Huawei                                                    米政府から批判のあったネットワーク系の展示は無し。
                                                              Huaweiは端末事業部としての展示。そのためネットワーク系の展示は無し。
                                                              展示の中心はCES2012で発表したAscend P1 SとP1。デュアルコアCPU搭載のハイスペック機
                                                              でP1 Sは世界最薄の6.68mm。またLTEに対応したP1 lteも展示。いずれのモデルも日本への
                                                              投入は未定。
                                                              LTEのWiFiルーターとモデムも複数機種を展示。FDD対応、TDD/FDD対応など多彩なラインナッ
                                                              プ。過去の「世界初」のモデム商品も参考展示されていた。
                                                              7インチタブレットMediaPadはAndroid 4.0アップデート品を展示。またピンクなどのカラーバリエ
                                                              ーション品も登場。
                                                              「Connected Home」関連としてSTBやホームルーターも展示。またAndroid OS採用のルーターは
                                                              すでに中国で販売されているものが展示されていた。
                                                              M2M用モジュールはWindowsやAndroid、Linux対応の各種を展示。タブレット用モジュールも。

 端末ごとの展示ブースを設けたHuawei




                                                   Andorod 4.0となったMedia Pad    世界初スペックの歴代のルーターやモデム        Andorid OS搭載ルーターDN362



                                                                   MediaPadの
                                                                   カラーバリ                                                   M2Mモジュールは3G対応、
                                                                   エーション版                                                  タブレット用も

世界最薄スマートフォンとなるAscend P1 S    LTE対応のAscend P1 lte




                                    E589はFDD、
                                    TDD LTEいずれか                                                                          Connected Home関連製品
              FDD/TDD LTE           シングルモードに対                                                                            はルーターやSTB
              両対応のE392              応



   P.P.Communications Inc.                                         - 21 -                 Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
ZTE                                                      WindowsPhone、タブレットと先端製品を披露。
                                                 ZTEは新製品発表も無く、既存製品を中心とした展示。ネットワーク系もクラウド関連のみだっ
                                                 た。
                                                 端末は最新および発売予定のスマートフォンを中心に10機種程度を展示。同社初のWindows
                                                 Phone Taniaは動作端末を展示。一方LTE対応のAndroid端末Arthurは動作モデルの展示は無
                                                 く、ショーケース内に置かれただけ。
                                                 他にもLTE対応のルーターMF91を展示。100Mbps、10台の同時接続に対応だが、これもショ
                                                 ーケース内に置かれたモックアップのみだった。
                                                 タブレットは最新のT72を展示、ソリューションやアプリの商会は無く単体として展示されていた。
                                                 ネットワーク系はクラウドコンピューティングソリューションの導入実績や概念をモニターで説明し
                                                 ていた他、AIWI社の提供するクラウド型対戦ゲームのデモを行っていた程度。

 ZTEブース




                             最新の7インチタブレットT72                  LTEルーターMF91

 展示端末の数は多くない




 現行/発売予定の最新モデル               発売予定のWindows      LTE対応Android端末Arthurはショーケース内   クラウド関連は実績や概念の説明に加え、ゲームのデモが行われていた
                             Phone端末Tania      に展示


   P.P.Communications Inc.                           - 22 -                   Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
中国家電メーカー                                                              確実に韓国勢をキャッチアップする中国勢。
                                                          CES2012には中国の大手家電メーカーも出展。各社のブースはいずれもスマートTV、マルチウィ
                                                          ンドウ、ホームコネクト、スマートフォン、クラウドなどの説明が並んでおり、SamsungやLGと商品
                                                          構成そのものは大きく変わらない。
                                                          Samsungの隣に出展したHisense(海信)はスマートTVのロゴやブースのイメージまでSamsungに
                                                          似ているほどで、製品の品質が落ちる以外はもはや韓国メーカーと区別がつかない製品もあっ
                                                          た。
                                                          中国メーカーが追いかけているのは日本メーカーではなく韓国メーカーになっている、という印象
                                                          である。




                                   Haierブース。
                                   (左)クラウドリビングソリューション
                                   (下) Haierのスマートフォンは発売
                                   予定の非接触充電台も出展




                                                          TCLもスマートTVやクラウドソリューションを展示                        TCLの3D TV




                                      Hisenseのスマートフォン
                                      はスマートTVのリモコンと
                                      して接続可能
                                                          TCLはAlcatelブランドでスマート
                                                          フォンも多数海外で販売してい
                                                          る



                                                                                 SkyworthのスマートTVは               中国デジカメシェア1位のaigoは
Samsungに非常によく似たHisenseのスマートTVのロゴ                                                 Android OS採用                   PCやスマートフォンから利用でき
                                                                                                                るクラウドサービスを提供



   P.P.Communications Inc.                                   - 23 -                   Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
HeMS関連                                                 HeMSは様々な産業プレーヤーから語られている。
                                                    CESは家電ショーという性格を持つためか、HeMSやエコに関する展示は多く見られたものの、スマ
                                                    ートシティを紹介する企業はあまり見受けられなかった。
                                                    パナソニックは、EVへのワイヤレス充電やfujisawaSST、HeMSなどの環境商材を展示。
                                                    Samsungの白物家電コーナーでは、同社独自の通信規格「Sumsung SMART HomeNet」によるホ
                                                    ームネットワーキングシステムを紹介。冷蔵庫や洗濯機、お掃除ロボットなどのスマートフォンからの
                                                    コントロールがデモ展示された。
                                                    またSamsungはエコ関連製品群の展示にも力を注いでおり、太陽光パネルやESS(エネルギー貯蔵
                                                    システム)、ホームマネジメントシステムなども紹介。
                                                    LGは、スマート家電の提案を強化しており、昨年発表した各家電製品を結び、それぞれの状態を管
                                                    理することができる構想:「SmartThinQ」のアップグレード版を提案。Smart ThinQというプラットフォ
 パナソニックブースの                                         ームをベースとしたホームマネジメントシステムを紹介。
 藤沢スマートシティ展示(上)                                     東芝は、スマートホーム分野で家庭内のゲートウェイになる「ライフデザインボックス」を参考展示。
 EVへのワイヤレス給電(右)                                     その他、スマートメーターや太陽光発電、EVなどとデジタル家電をHeMSで連携するスマートホームを
                                                    提案。
                                                    米テキサス州の電力事業者Reliant Energyの親会社:米NRG Energy社のブースは、家をまるごと
                                                    会場に運び込み、ホームエネルギーマネージメントを紹介。
                                                    その他、通信企業のVerizonやセキュリティサプライヤーのADTなど、様々なインダストリーの立場か
                                                    らホームエネルギーマネージメントが語られていた。




 Sumsung SMART HomeNetによ       LGは韓国国内でスマートグリッドの   東芝のLife Design Box(試作品)。          ホームエネルギーマネージメントを展示したNRG
 るホームネットワーキングの紹介               テストを実施している          スマートグリッドの中核を担うコントロールタワーとなる        Energy社のブース
                                                   写真:家電Watch
 参考)Engadget 2012/01/05、家電Watch 2012/01/17


    P.P.Communications Inc.                            - 24 -               Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
環境関連                                  CESにおける環境関連の展示ポーションは縮小傾向に。
                                          CESでは、テクノロジー別セクションのひとつとして「サステナブル・プラネット」が毎年設置され
                                          ている。
                                          例年サステナブル・プラネットでは、スマートプラグやバッテリーといったギア(環境系ジャーナリ
                                          ストが言うところの『きわめて旧式な』プロダクト)を作っているベンダーが山のように紹介され
                                          ている。
                                          今年はエネルギー効率化やホームエネルギーマネージメント、再生可能エネルギー、グリッド開
                                          始に役立つガジェットなど、新しいテクノロジーが見られた。
                                          一方でサステナブル・プラネットの会場がメイン館ではなく来訪者の少ないベネチアンの一角
                                          に移されたことから、CESにおいて環境系トピックがメインから外れてきた印象を受ける。
                                          また、数年前はサステナブルプログラムを前面に打ち出していた企業が相当数あったものの、
                                          年々少なくなっているという環境系ジャーナリストの指摘もある。
                                          同じTechZoneでも「コネクテッド・ホーム」はスペースは小さいものの盛況であり、このテーマは
                                          TechZoneだけに留まらず会場全体で語られていた。
 TechZone「サステナブル・プラネット」
 © Jaymi Heimbuch




 Revolve社のハイブリッドチャージャー                サステナブル・プラネットに展示されていた   Radio Controlled Extension Lead
                                      GSMでコントロールされるパワーソケット   それぞれのソケットが別々に遠隔コントロールできるため、つないだ個別
 サステナブル・プラネットで多く見られたのがポータブルなバックアップ
 電源。Revolve社は太陽光とコンセントからの電気の両方から同時に   様々な方法でプラグにささっているものを管   デバイスごとに遠隔で切/入をコントロールできる。
 充電できるチャージャーを展示。                      理・モニターできる              © Jaymi Heimbuch
 © Jaymi Heimbuch                     © Jaymi Heimbuch                                参考) treehugger 2012/01/11、Gigaom 2012/01/08


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基調講演/カンファレンス




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基調講演: Microsoft
                                                                          Microsoftは2012年を最後にCESから撤退すると発表しており、スティーブ・バルマーCEOの最
                                                                          後の基調講演登壇は注目を集めた。
                                                                          マイクロソフトはWindows Phone、Windows7搭載のウルトラブック、Windows8のデモンストレー
                                                                          ション、タイルベースのメトロ・インターフェースについて言及。
                                                                          また、モーションコントローラー「Kinect for Windows」を2月1日に日本を含む数カ国で発売する
                                                                          と発表。米国での希望小売価格はソフトウェアと1年の保証期間付きで249ドル。(Xbox 360向
                                                                          けより100ドル高い)
                                                                          Microsoftによると、昨年1年でKinectは1800万台売れたという。
                                                                          Kinect for WindowsをPCに接続することで、Windowsを音声やジェスチャーで操作できるように
                                                                          なる。
                                                                          既に多数の開発者が非商用SDKを使って医療や教育関連のソフトウェアを構築しているとのこ
                                                                          と。
                                                                          なお、Microsoftは今後CESでの基調講演・ブース展開をとりやめる理由として、同社の製品発
                                                                          表スケジュールが1月という開催時期に合わないためとし、今後独自イベントの開催を予定して
                                                                          いる。
              Microsoft CEOスティーブ・バルマー氏




  最後の基調講演に詰め掛けるメディア                         Xbox 360+Kinect専用のセサミストリートを使った双方行TV番組のデモ。
  Photo by: James Martin/CNET                                                                    Windowsベースのultrabookを紹介するWindowsグループ マーケティング
                                            登場キャラクターに「ハコの中にココナッツを入れて」と言われて少女がTV
                                                                                                 オフィサーのTami Reller氏
                                            に向かってものを投げ入れる動作をすると、Kinectが検知してTV画面のキ
                                                                                                 Photo by: James Martin/CNET
                                            ャラクターが抱えるハコにココナッツが落ちる。
                                            Photo by: James Martin/CNET
 参考) Itmediaエンタープライズ2012/01/10、Cnet2012/01/09


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基調講演: Nokia
                                                         ノキアのステファン・イーロップ(Stephen Elop)CEOは、新たなフラッグシップモデルとなる
                                                         Windows Phone搭載スマートフォン「Lumia 900」を発表。Lumiaでアメリカのスマートフォン市場
                                                         に再挑戦するという意気込みを感じさせた。
                                                         Lumia900はWindow Phone端末としては初めてのLTE対応となり、AT&Tが独占的に取り扱いを
                                                         行う。
                                                         ソフトウェア/サービスについては「Nokia Maps」「Nokia Drive」などがWindows Phone
                                                         Marketplaceから入手可能で、後者は音声ガイドによるナビゲーション機能を提供。
                                                         イーロップ氏によると、可能な限り多くの通信キャリアと提携したいと考えているが、容量を16G
                                                         バイトから32Gバイトに拡充する計画も含めて、9日に発表することはほかにないと述べ、価格
                                                         や発売時期に関する情報は明かされなかった。
                                                         通信キャリアからのマーケティング面でのサポートについての質問には、何よりも先に優れた製品
                                                         が必要だと話した。それを達成した後で、デバイスのユニークな体験について消費者を啓蒙する
                                                         必要があるとの考えを示した。

             Nokia CEOステファン・イーロップ氏




     Nokia Lumia900を披露するマイクロソフトのSteve Ballmer CEO、ノキアの   「Lumia 900」スペック:
     Stephen Elop CEO、AT&TのRalph de la Vega CEO          • クアルコム「Snapdragon」 プロセッサ(動作速度1.4GHz)
     Credit: CNET                                        • 512MB RAM
                                                         • 4.3インチ AMOLEDクリアブラック・ディスプレイ(解像度:800 x 480ピクセル)
                                                         • 800万画素の背面カメラ/ 100万画素の前面カメラ
 参考) WirelessWire 2012/01/10、Cnet Japan 2012/01/10


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基調講演: Qualcomm
                                                         Qualcommの会長兼CEOのPaul Jacobs氏は、基調講演で同社のプロセッサ「Snapdragon」がモ
                                                         バイル分野をどのように発展させてきたかを語るとともに、Snapdragonを搭載するさまざまな機
                                                         器を紹介。
                                                         同氏は、2011年に研究開発に30億ドルの投資を行なったことを紹介。Snapdragonが、モバイ
                                                         ル機器の発展を押し上げてきたとし、消費電力などの問題点を改善してきたことで全世界で
                                                         300機種以上の製品で採用されるとともに、さらに350機種以上の製品が開発中であることや
                                                         、ハイエンドからローエンドまで広く採用されているとアピール。さらにSnapdragonは、携帯ゲー
                                                         ム機などゲームの分野にも採用され、より勢力を広げているとした。
                                                         またSnapdragonの最新製品「Snapdragon S4」を紹介。「Snapdragon S4」ではモバイル機器に
                                                         も関わらず、ホームシアターとして利用できるようなスペックを備えるとした。さらにWindows 8も
                                                         サポートし、よりパワフルな製品になるとのこと。
                                                         基調講演ではSnapdragonを活用した製品の紹介や、さまざまな分野への取り組みなども紹介
                                                         された。具体的には、Lenovo製のSnapdragon搭載スマートTV、中国Hanbon製の電子書籍リー
                                                         ダー「mirasol」を利用した中国での教育分野への取り組み、Snapdragon搭載スマートフォンを利
                                                         用して心電図を表示させるといった医療分野への取り組みなどが挙げられた。
          Qualcomm CEOポール・ジェイコブス氏




  SnapdragonとWindows 8の組み合わせに関連する            SnapdragonはAndroidだけではなく、Windows Phone対応機種に         最新の「Snapdragon S4」
  様々なメーカーのロゴが提示                              も全て採用されているという流れから、ノキアCEOのステファン・エ                    写真) PCWatch
  写真)ケータイWatch                               ロップ氏がゲストとして登場
                                             写真)ケータイWatch

 参考)PC Watch2012/01/12、ケータイWatch2012/01/12


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基調講演:Samsung
                                                      サムスンはプレスカンファレンスで「Pushing Boundaries」をキーワードに据えた。


                                                    【SmartTV】
                                                      サムスンのコンシューマーエレクトロニクス部門のBK Yoon氏は、「我々は消費者のエレクトロ
                                                      ニック・ライフにおけるあらゆるコンポーネントをつなげることのできる唯一の企業だ」と語り、
                                                      「TVから電話、タブレットからPC、カメラからアプライアンスへ、それらすべての間で有意義
                           Samsung電子                  な接続を可能にする。これらすべてのデバイスの間で、簡単に、どこでも、いつでもコンテン
                           コンシューマーエレクトロニクス            ツを共有して楽しめるようにするのが我々の約束だ」と話した。
                           部門プレジデント
                            ヨン・ブキョン(Yoon Boo-         2012年の同社フラッグシップのSmartTVはテレビ番組とアプリケーションを簡単に切り替え
                           Keun)氏
                                                      られるようになるとのこと。SmartTVラインアップは半分が3D対応であり、55インチのスーパ
                                                      ーOLED TVとES8000 LED TVがハイライトされた。
                                                      サムスンは同社のテクノロジーの将来的な布石として、新しいディスプレイを購入することなく
                                                      「我々のSmartTVは年々スマート化していく」と語り、「イボリューション・キット(Evolution Kit)
                                                      」を発表。この新しいハードウェアとソフトウェアがついた「イボリューション・キット」により、消
                                                      費者は所有しているサムスンのディスプレイの機能やパフォーマンスを更新することができる
                                                      とのこと。ただし詳細は明らかにされていない。
                                                      Samsung Electronics Americaの社長: Tim Baxter氏は、デュアルコアプロセッサによりマル
                                                      チタスクに対応すると話し、「アプリを終了して別のアプリを起動しなおす必要なく」単にアプ
                                                      リを切り替えることができると話した。
                           Samsung電子アメリカ
                           プレジデント                     また、同社のテレビに「Smart Media Hub」を追加。これにより、1つのメディア端末に置いた
                           TIM BAXTER氏                コンテンツをすべてのサムスン製端末で視聴できるとBaxter氏は述べた。
                                                      さらに、ハイエンドのスマートテレビでは、音声&ジェスチャー認識のためにカメラとマイクが
                                                      統合される。これにより、ビデオ会議も可能になる。


                                                    【4G LTE対応スマートフォン】
                                                      サムスンモバイルは、スマートフォンの新機種としてGalaxy Noteを発表。4G LTE対応で5.4
                                                      インチHD スーパーAMOLEDディスプレイを搭載、S Penと呼ばれるコントロールテクノロジーを
                                                      サポートする。
                           Samsung
                           Telecommunicationsアメリカ     また、近々Verizon Wirelessから登場する4G LTE対応Galaxy Tab 7.7も発表。
                           シニア・バイス・プレジデント
                           KEVIN PACKINGHAM氏
                                                                    参考)CnetJapan 2010/01/10、Hollywoodreporter2012/01/09、TPM2012/01/12


 P.P.Communications Inc.                                 - 30 -                    Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
スーパーセッション:Google
                                  スーパーセッション “CNET Presents the Next Big Thing in CE”にはグーグル会
                                  長のシュミット氏、サムスンのBaxter氏などが登壇。
                                  シュミット氏は同社のAndroidにより、部屋にいる人を中心にした、パーソナル化さ
                                  れたアプライアンスが互いに通信して行動を変えるという家庭が登場するだろうと
                                  話した。
                                  テキストメッセージがTVに送られる、e-メールが冷蔵庫に届く― パネルでシュミッ
                                  ト氏は、「ユーザが本当に可能になって欲しいと思うのは、Android端末を家出持ち
                                  歩いているときにこれらすべてのことが必要な分だけちょうど良くコンピューターに
                                  あるということだ」と話し、「居間にいるとき、テレビはあなたがいることをわかって
                                  いる―それはAndroid端末を持っているから。もしテキストメッセージがきたら、ユー
                                  ザの好みであろうとなかろうとTVでも見られる。すべては互いにシンクする。」と語
                                  った。
                                  シュミット氏は議論の中で、エネルギー効率化と相互接続された“スマートホーム”
                                  の構築におけるこれまでの試みは方向性を間違ってきたのであり、未来の家庭は
                                  家庭内のデバイスをオンラインに置くことを求めていると話した。
                                  「すべての従来の議論は超(uber)ホームサーバ、つまり家庭のすべてのデバイスで
                                  起きていることを監視するセントラルマスターに焦点があてられてきた」とシュミット
                                  氏は言い、「実際、それは完全に間違っている。正しいモデルは互いに話すピア・
                                  ツー・ピアのデバイスとしてこれらを考えることだ」と述べた。「ネットワークにないコ
                                  ンピューター端末は寂しい」とも付け加え、「いまやWiFi上にないものを持ってる意
                                  味がない」と話した。
                                  パネルモデレーターからAndroidのフラグメンテーション問題を指摘されると、シュミ
                                  ット氏はAndroidはオープンソースのままにし、様々な端末に異なるOSバージョンが
                                  載ることはプラットフォームを傷つけるとして否定する姿勢を保った。「フラグメンテ
                                  ーションという言葉には気をつけなければならない。私は差異化(differentiation)
                                  と言いたい。差異化はポジティブであり、フラグメンテーションはネガティブだ」と話
                                  した。




 参考) HuffPost Tech 2012/01/12

   P.P.Communications Inc.      - 31 -                  Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL

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Ces2012 0125

  • 1. International CES 2011 レポート 2012年1月25日 P.P.Communications Inc. Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 2. CES 2012 概要 開催日時 2012年 01月 10-13日 ホール別主要プロダクト (ゾーニング次頁参照) South Halls 3-4, Upper Level Central Hall 主催 米CEA(Consumer Electronics Association) • コンピューターハードウェア&ソフト • オーディオ ウェア • コンテンツ配信 会場 Las Vegas、Las Vegas Convention Center/ World Trade • デジタルイメージ • エンターテインメント、コンテンツ Center/Las Vegas Hilton/The Venetian • 新興テクノロジー • ビデオ • インターネット・ベースド マルチメ North Hall 出展者数 来場者数 ディアサービス • オートモーティブ・エレクトロニクス 2008年: 2700社 2008年:約140,000人 • テレコミュニケーションインフラ • デジタルヘルス、フィットネス 2009年: 2700社 2009年:約110,000人 • ワイヤレス&ワイヤレスデバイス • ライフスタイル・エレクトロニクス 2010年: 2500社 2010年:約126,641人 2011年: 2700社 2011年:約140,000人 South Halls 1-2, Ground Level 2012年: 3100社 (内、3万人がUS国外から) • コネクテッド・ホーム 2012年:153,000人以上 • ゲーム (内、3万4000人がUS国外から) • オーディオ、コンピューターハードウェ ア&ソフトウェア、ライフスタイル& ビデオ 展示会概要 • CESは、1967年から毎年開催されている家電・情報・通信・エレクトロニクス に関する総合展示会+カンファレンス。アメリカ最大にして世界最大級の展示 キーノートスピーチ登壇者 会。 ※Microsoftが最後の基調講演。ワイヤレス系からはNokiaとQualcommが参加。 • 毎年、各社がその年にどんな製品作りを目指しているかを示す場となっており、 • Microsoft/ Chief Executive Officer, Steve Ballmer 従来黒物家電がメインとなっていた。 • Qualcomm/ Chairman and CEO, Dr. Paul E. Jacobs& CEA/ President • 昨今ではネットワークに接続されたインテリジェント機器や白物家電なども出 and CEO, Gary Shapiro 展され、出展分野の境目が曖昧になってきている。 • Chairman of the Board of Management of Daimler AG and Head of Mercedes-Benz Cars/ Dr. Dieter Zetsche • 2012年度閉幕直後のCEAによる発表では、今年はヘルスケア/自動車/エ ンターテインメント/広告/マーケティングの存在感が高まったと伝えている。 • Intel Corporation/ President and CEO, Paul Otellini • 2012年度は、CES史上最も広い186万1000スクエア・フィート(173,073 • YouTube/ Vice President of Global Content Partnerships, Robert Kyncl ㎡)であり、入場者数・出展社数も過去最高を記録した。 【CESイノベーションパネル】 • CES2013に関しては、既にiLounge(Apple関連の週品機器を展示するス Xerox Corp./ Verizon Enterprise Solutions/ Ford Motor Company ペース)がソールドアウトしており、またマツダやヒュンダイが参加を表明するな 【ブランドキーノート】 ど、Apple関連製品と自動車関連のスペースが広がることが予想される。 AT&T/ GE/ Facebook/ Walmart/ Hyundai/ Unilever P.P.Communications Inc. -1- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 3. CES 2012 ゾーニング 展示ブースは主にLVCC 基調講演はHilton Theater/ Venetian カンファレンスはVenetian/ LVCC プレスカンファレンスはVenetian/ LVCC P.P.Communications Inc. -2- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 4. CES2012総括 世界のITにはイノベーションとチェンジが求められている。今、その原動力になっている のはモバイル業界であろう。家電中心の展示会であったCESも、モバイル企業の出展が 増え両者のコラボレーションによりIT技術の発展が加速化している。 この動きの中で各業界の主導権争いが起きているが、今は明らかにテレコム業界が中 心となっている。その中心にある企業の一つがQualcommであろう。無線、有線に関わ らずTV、端末、家電などあらゆるものが「Connect」すなわちつながることが重要な時代 になっている。3G/4G/Wi-Fi/FTTH/Bluetoothといった通信技術も今後は融合し、垣 根が無くなっていくだろう。 Intel、MSの「Wintel」の時代から、QualcommやSamsungなどの新しい企業がIT業界を 動かす時代に変化している。 一方、ハンドセット、スマートフォンなどコンシューマーデバイスが画期的に変わったかとい うと、2年前のCESでSamsungがスマートフォンを発表し、同じく2年前のIFAでSamsung がタブレットを発表して以降、大きな驚きを感じる製品は出てきていない印象だ。 つまりスマートフォンやタブレットが生活の中心となった世界が今ではあたりまえのものに なっている。スマートフォンを中心に、アプリケーションやハードウェア・アクセサリを付帯・ 提供し、ユーザーのベネフィットバリューを上げる時代になっている。 2-3年前に各社がコンセプトとして語っていたヘルス、金融、車、教育などの世界とITと の融合が、かなり現実的なサービスとなってCES2012の会場では散見された。 その意味でNorthホール、Southホール1Fなど従来ではメインではなかったホールが大き な注目を浴びるようになっている。その結果、来訪者の数も昨年より増えているようだ。 様々な産業が今後モバイル業界に参入、関連を持つことから、CESの展示会としての 重要性は今後高まっていくと考えられる。 P.P.Communications Inc. -3- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 5. 主要企業ブースレポート P.P.Communications Inc. -4- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 6. Microsoft 今年が最後となったMS。しかしながら新しい展開の方向は見えず。 MicrosoftブースはWindows Phone、Windows 8そしてXbox 360が中心の展示。各プラット フォームで共通採用しているタイル状の「Metro UI」をブースのテーマにしている。 Windows Phoneは現行機種を展示。端末種類が多いこと、アプリケーションはソーシャル系など 日常的に利用できるものが多数揃っていることや、Xboxとの連携を可能とする(Xbox Companion)などがアピールされていた。 Windows 8は新しくなったMetoro UI操作についてのデモが中心。また同OSを搭載した UltrabookなどのPC製品は各社のものが展示されていた。 Xboxはゲームのデモに留まり、TVやPC連携などはブース内では軽く説明される程度。 Kinectはゲームの体験や、PC用となるKinect for Windowsの説明が行われていた。 他にはユーザーがより求める結果まで検索できるbingや、Officeなどを紹介。昨年買収した Skypeも同社ブース内にて展示を行っていた。 Microsoftブース Windows 8はMetro UIをデモ 各社のWindows 8対応Ultrabook Xbox 360コーナーはゲームセンター化していた 常ににぎわっていたWindows Phoneの展示コーナー 各社の最新モデルが展示。 Microsoftに買収されたSkypeは 2Fのプライベートスペースでも目立つ位置に置かれていた 精度が高くより深い情報を検索できるbing Kinectもゲームの体験を行っていた はじめて同じブースに出展 P.P.Communications Inc. -5- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 7. Intel モバイルに急速にシフト。会社、移動中、自宅でのユーザ体験を同一化。 Intelブースは「Connect」を題目とした講演が行われるなど、モバイルを意識した展示も増えてい た。 スマートフォン向けとなるAtom Z2460チップセットはリファレンスモデルを展示し速度をアピール。 また、まもなく発売となるLenovoの同チップセット搭載スマートフォンも動作品が展示されていた。 タブレットはWindows 8やAndroidが動く製品をデモ。 UltrabookはWindows 8対応の各社の製品を展示していた。 TV関連では同社チップセットを搭載したSTBや、TV/PC/タブレットで画面を切り替えできるマル チスクリーンソリューションなどを展示。 Intelブース 「Connect」をキーワードにした講演も行 われた スマートフォン向けチップセットZ2460 の説明 UltrabookはWindows 8レディの製品を展示 同社チップセットを搭載した セットトップボックス リファレンスモデ ルでゲームやダウ Lenovo K800 ンロード速度のデ がZ2460搭載 モが行われた 初の製品となる タブレットは専用ブースでWindows 8 やAndroid動作品を展示している TVとPC、タブレットで画面を共有できる マルチスクリーンソリューション P.P.Communications Inc. -6- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 8. Nokia 上位モデルLumia900のロンチやアプリ提供など、米国市場への本気感が伝わる。 NokiaはWindows Phone、Lumia 900を中心とした展示。Lumia 900はCES2012で発表され、 AT&T向けで発売時期は未定。実機はショーケース内の展示で、担当員がデモ機を持っているが 来訪者が自由に触れることはできなかった。 ヨーロッパで発売中のLumia 800と710は実機がデモとして展示されており自由に操作可能。 Lumia 710は1月11日からT-Mobile USAでも発売となり、その点もアピールされていた。 ブース内はLumiaのボディーカラーに合わせたアクセサリも展示されている。Bluetoothヘッドセッ トやスピーカーで、青やピンク、ブラックのカラーが目立っている。なおこれらのアクセサリはNFC に対応するものの、Windows PhoneがまだNFC非対応ということで、その点はアピールされてい なかった(Symbian端末のみから利用できる)。 アプリケーション関連はLumia搭載のNokia MapsやESPN、セサミストリートなどのプリインストー ルコンテンツを紹介。 Nokiaブース ヨーロッパやアジアで発売中のLumia 800は実機展示 プリインストールアプリやサービスのデモ Lumia 900はショーケース内での展示 実機は一部のブース説明員 が持っており簡単なデモを 行っている 会期中にT-Mobileから発売されたLumia 710 アクセサリはLumiaシリーズと同等のカラーリング P.P.Communications Inc. -7- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 9. Samsung 4Gスマートフォン、タブレットとスマートテレビ、all shareでCEの最先端を提示。 Samsungブースはスマートフォン新製品に加え、スマートTVやデジタルカメラなどを展示。いずれ の製品も相互に接続つながることをアピール。 スマートフォンはCES2012で発表したAT&T向けのGalaxy Note、Verizon向けのGalaxy Tab 7.7を展示。どちらもLTEに対応。Galaxy Noteはスタイラスペンの利用や対応アプリをアピールし た展示。また現行機種の展示もすべてがLTE/WiMAX対応の「4Gスマートフォン」のみであった。 スマートTVはアプリケーションやスマートフォンとの画面切り替え、またall share機能によるコンテ ンツの相互利用や、TVとスマートフォンで対戦ゲームなどをデモ。 Smart Stationモニターは、ノートPCやTVの他、スマートフォンやタブレットがMHLで接続可能。モ ニターに接続したキーボードやマウスをワンタッチでノートPCやスマートフォンで利用できる。 スマートフォンアプリは、独自開発のマルチプラットフォーム対応チャットアプリやSamsung Appsの 展示であった。開発者向けの情報は特に無し。 All Share PlayでクラウドデータのTV/スマートフォン利用やスマートフォンがTVのコントローラーに なるデモも。all share controlではスマートフォンで家電をコントロールできる。 Wi-Fi内蔵デジカメのSNS連携やTVとの接続、Wi-Fiプリンタなど、あらゆる展示製品が「 Connected」を意識したものになっていた。 Samsungブース Galaxy Noteはペン操作をデモでアピール ノートPCやスマートフォンを接続できるSmart Station 独自開発の スマートTVもアプリの数をアピール チャットアプリ する時代に スマートTVにMHLで WiFi搭載でGoogleクラウド デジカメもスマート化され スマートフォンを接続 プリント対応のプリンター SNS連携なども可能に スマートフォンは4G対応のみを展示 (上) all shareでスマートフォンの連携をデモ AT&TのLTEに対応するGalaxy Skyrocket (左)all share controlで家電を制御 P.P.Communications Inc. -8- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 10. LG 家電連携に注力するLG。スマートTVのアプリの数で競合差別化を図る。 LGブースはスマートTVと3D TVが主役。モバイル関連の展示はやや少な目。 スマートフォンはVerizon向けのLTE端末Spectrumを発表、合わせてAT&T向けに販売中のLTE 端末Nitro HDも展示。どちらも韓国向け製品と同等の仕様。オプションのワイヤレス充電台も展 示されていた。 スマートTVは3D対応したものを多数展示。またGoogle TV対応製品も展示がされていた。 スマートフォンとの連携では、スマートTVとのディスプレイ切り替えやコントロール、また SmartThinQ(家電製品を結び、それぞれを管理するというLGの構想)に対応した家電制御など がデモされた。スマートTVはIntelのWiDi(ワイヤレスディスプレイ)によりパソコンとワイヤレスで接 続し画面を利用できる。 スマートTVのアプリケーションも多数展示。スマートTVのプラットフォーム「NetCast」の紹介も行わ れ、ホームスクリーンのカスタマイズなどの機能もデモされた。 LGブース スマートフォンはLTEコーナーとして2機種のみ展示 Google TVは対応製品をさっそく展示 スマートTVのプラットフォームの展示。 Verizon向けのLTE対応、 穴の開いたケースをつけるだけで AT&T向けLTE Specrum。 ディスプレイが時計表示になる 端末Nitro HD スマートTVとスマートフォンの各種連携 家電をスマートフォンでコントロールするSmartThinQ ワイヤレス充電台も展示 P.P.Communications Inc. -9- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 11. パナソニック スマートTVと、EVワイヤレス充電やHeMSなど環境商材の二面訴求。 パナソニックは、スマートTV「Smart Viera」を中心としたテレビ展示と、EVへのワイヤレス充電や fujisawaSST、HeMSなどの環境商材展示の二面訴求。 Viera Remote AppはVer2.0にバージョンがあがり、スマートフォンやタブレットからスマートTVの コントロール、画面の共有ができる。iOSとAndroidに対応。なお同社のスマートフォンの展示は無 くiPhoneとHTC端末を利用してデモされていた。 スマートTVはアプリケーションやWEBブラウザ、UIを紹介。6つのタイル状の画面がUIの基本ベー スとなる。 2Dから3Dへのリアルタイム変換や3DフルHD対応TVなど、3Dへの対応もアピール。北米向けと なるTVは約15機種が展示。高品位TVもデモが行われていた。 デジカメはWi-Fi搭載の試作モデルが展示。スマートフォンやスマートTVへ撮影した写真、動画を 転送できる。 市場環境が日本と大きく違うためか、環境商材はEVへのワイヤレス充電を除くといまひとつ訴 パナソニックブース 求力に欠ける。当該分野での情熱と充実は理解できるが、市場に即した訴求が必要。 スマートTVとスマートフォン、タブレットとの連携 スマートTVはキーボードを接続しPCライ 北米向けのLCD TVを展示 EVへのワイヤレス充電 クにも利用可能。アプリケーションも多 数とのこと iOS向けアプリ Wi-Fi搭載デジカメでスマート スマートTVのWEBブラウザ 高品位TVのデモ フォンやスマートTVと連携 fujisawaSST P.P.Communications Inc. - 10 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 12. SONY Play、Watch、Listen、Shareがキーワード。ユーザー価値で体験を判りやすく訴求。 SONYブースはPlay、Watch、Listen、Shareの4つのテーマ別展示と、スマートフォンやTV、ゲーム 機、カメラなど製品別展示を行っていた。 スマートフォンはSony Ericssonの完全子会社化によりSONYブランドで製品が今後発売されるこ とを発表。新製品はフラッグシップのXperia SとAT&TのLTE対応Xperia ionの2機種。また腕時 計型でBluetooth接続できる表示デバイスSmartWatchやNFCタグも発表。そして通信機能を持 たないAndroid OSウォークマンNWZ-Z1000も展示されていた。 タブレットは豊富なアプリケーションを紹介。 Google TVはSTB型、BDプレーヤー内蔵型の新製品を展示。スマートフォンとの画面連携やコン トロール機能もアピール。 Play Stationクロスプラットフォームコンテンツ、Music Unlimitedなど、スマートTV、ゲーム機、ス マートフォン、タブレットなどを連携する展示もあったものの、各サービス間の横のつながりが無い など相互連携のアピールとしてはまだまだ弱いように感じられた。特にPS Vitaやハンディカム、 電子ブックリーダーは単体としての展示であった。55インチのCrystal LED Displayも展示された SONYブース ものの単体での展示。 コンテンツとTV、スマートフォンの連携をデモ PS Vitaは単体ゲーム機として展示 タブレットはアプリケーションの紹介 GoogleTVはSTB型、BDプレーヤー型 GoogleTVとスマートフォンの が中心 連携も可能 Xperia S Xperia ion。 NWZ-Z1000は スマートフォンと連携できる LTE対応 ウォークマン SmartWatch 書き込み可能なストラップ型NFCタグ XperiaとTVのMHL接続デモ Crystal LEDディスプレイは単体展示 P.P.Communications Inc. - 11 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 13. 東芝 タブレットの品揃えと防水やワイヤレス給電など、機能訴求が目立つ。 東芝はタブレットと高画質TVを中心とした展示。 タブレットは試作モデルとして有機EL採用の5.1インチモデル、7.7インチモデル。13.3インチモ デルを展示。それぞれ3G搭載も検討されている。また13.3インチモデルはTVチューナー搭載品 となる予定もある。10.1インチモデルはEXCITE110として北米で発売予定。日本発売のAT700 同系モデル。他にはワイヤレス給電をタブレットに行うデモもおこなわれていた。 タブレットとスマートTVの連携は、プログラム一覧をタブレットで表示しTVをコントロールするアプ リケーションなどをデモ。 プレスカンファレンスに登壇した、東芝執行役上席常務 デジタルプロダクツ&サービス社社長の 大角正明氏は「タブレットは今回のCES 2012での最大のプロダクト」と語り、2012年にAndroid タブレットのシェア10%の獲得を目標としていると言及。東芝がタブレットに対して今後一層注 力していくことをアピールした。 高品位テレビは1080pのフルHD TVや3840x2160のクワッドHD TVなどを展示。但しスマート TVとしての展示よりも品質をアピールする内容に留まっていた。 東芝ブース ノートPCはUltrabookを展示するも来訪者の関心は薄いようだ 有機EL搭載、21:9のアスペクト比の 7.7インチは手軽なマルチメディ スマートTVとタブレットの連携。番組確認やコントロールが可能 5.1インチモデル アやWEB利用向けに開発中 防水タブレットを背面から ワイヤレス給電 まもなく発売予定の10.1インチ 大型タブレットでTV用途も検討され モデル ている13.3インチモデル ノートPCはUltrabookを展示 高品位TVも多数展示 参考) PCWatch 2012/01/10 P.P.Communications Inc. - 12 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 14. シャープ 大画面・高画質訴求のみ。スマートフォン連携、クラウド利用の展示無し。 シャープは「See the Bigger Picture」をキャッチコピーに大画面液晶TVのラインナップを展示。 80インチをはじめとして、50インチ以上の製品のみをずらりと展示していた。 高品質TVはICC-4Kや8K4K対応製品を展示。 Windows 7で動作するAQUOS Boardは専用ペンで手がきできる製品で日本で発売されている ものがアメリカ向けにも投入される。データはメール添付やWEBサービスへの送信が可能。 スマートTVは一部製品でデモ。SmartCentralの登場で、機能的にサムスンやLGとほぼ互角に。 ただ各社、今やあたりまえになりつつある、スマートフォンやタブレットとの連携機能、クラウド利 用といった展示は無かった。 シャープブース LCD TVは80インチを筆頭に50インチ以上の製品だけが展示されていた Windows7で動くAQUOS Board 世界初の8K4K対応LCD TVのデモは アメリカでも大きな注目 高画質TVはICC-4K対応を大きくアピール スマートTVは一部製品を紹介 P.P.Communications Inc. - 13 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 15. 富士通 スマートフォンを大きくアピール。クアッドコア搭載のスマフォへの期待も。 富士通はスマートフォンを大きくアピール。日本で発売中の最新スマートフォンを並べていた。 製品名ではなくLTE/3G対応、CDMA2000対応、WiMAX対応、Windows Phone、のように対 応方式やOSをアピールし、バリエーションが豊富であることを説明。 最大の特徴は防水機能で、各展示コーナーごとに水槽を置いてデモも行っていた。 クアッドコア搭載のスマートフォンは開発中モデルを展示。 LTE対応のフェムトセルも展示されていたが、大きなアピールはされていなかった。 他にはモバイルを利用したヘルスケアソリューションや、将来のデザインコンセプトモデルなど を展示。 富士通ブース コーナーごとに 同じ機種を横に クアッドコアCPU試作モデル 複数並べての 展示 ヘルスケアソリューションの展示 最大の特長は防水 端末の特徴を 簡潔にアピール。 製品名は表示 各コーナーには されていない 水槽が設置 LTE対応フェムトセル 将来のデザインコンセプト P.P.Communications Inc. - 14 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 16. COBY スマートTVとタブレットが家電の中心となる。 アメリカの格安TVメーカー、Cobyはタブレットを大々的にアピール。CES2012に合わせて Android OS 4.0搭載のタブレット新製品も発表。 タブレットは7インチ、8インチ、9インチなど複数。大手が手がけていない8インチや9インチの隙 間商品で消費者に選択肢をアピールしたいとのこと。また7インチ品はOS 2.3ながら低価格を武 器にする。 通信機能はWi-Fiのみだが、スマートフォンとの併用などを想定しており3G搭載は価格面からし ばらく検討しないとのこと。 LCD TVもHD対応品などが展示されていたほか、Connected TVとしてスマートTVも展示が行わ れていた。 Cobyブース MID8042-4、1GHzプロセッサ/OS 4の8イン 背面はプラスチック素材。 チタブレット 中国語や日本語も対応 ブース手前にずらりと並ぶタブレット MID7014-4は16:9の7インチワイドスクリーン。OSは2.3 スマートTVの展示も P.P.Communications Inc. - 15 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 17. Motorola スマフォやタブレットの周辺機器を訴求。ユーザの関心は機能から体験価値へ。 Motorolaはサービスを中心とした展示。スマートフォンやタブレットは機種としての展示ではなく、 アプリケーションを動かす端末という展示内容だった。 大々的な展示はBluetoothの小型デバイスMotoActv。MP3再生とGPS、心拍数計測機能等を備 えオンライン上に保存、SNSサービス連携可能。またスマートフォンの着信受信やメール表示もで きる。 タブレットコーナーではSmart Controllerを展示。タブレットを本体上部のタッチパッド部分でマウ スのような操作の他、内蔵マイクで通話も可能。 TV関連ではXBOXをスマートTV化するSTBや、IPTV番組を直接家庭内にワイヤレス送信できる「 Televation」製品を展示。 ホームセキュリティーのHome Connected Gatewayは家庭内に設置したIPカメラや温度計、電子 キーなどをスマートフォンから監視、コントロールできる。 Motorolaブース ブース内はソリューションやゲームなどの展示が主。 タブレットは専用ブースを設営 XBOXに接続するSTB 端末単独の展示は無い ホームセキュリティーシステムはス マートフォンとの連携が可能 IPTVをそのまま家庭内にワイヤレスで送 信できるTelevation MotoActvは腕にはめて位置情報や心拍系データを保存、 ワイヤレスコントローラーのSamrt Controller。 WEBにアップして共有も可能 タブレットのリモコンになる P.P.Communications Inc. - 16 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 18. RIM / BlackBerry コンシューマを意識した展示内容。 RIM/BlackBerryブースはコンシューマーを意識した展示の内容。ビジネスソリューション系の展示 は無く、エンターテイメント用途のアプリケーションの紹介に注力していた。 ブース内のテーブルには端末が置かれアプリケーションをデモ。端末そのものは新製品が出てい ないこともあり、あまりアピールはされていない。 タブレットのPlayBookは大画面を生かしてエンターテイメント、ビジネスのどちらにも使えることを アピール。だがゲームなどエンターテイメントアプリケーションの紹介が多めだった。 ケース類もカラフルな色やカジュアルなデザインのものを展示しており、CESがコンシューマー向け の展示会ということもあってかビジネスユーザー向けはあまり意識されていない展示内容であっ た。 エンターテイメント用途もアピールするBlackberryブース ソーシャル対応も大きく カジュアル感あるケース アピールされていた AngryBirdなど有名なゲームの PlayBookを使った音楽シェアなど、タブレット製品として デモは大きく行われていた 他社を意識したデモも ビジネス系のアプリの紹介は少ない PlayBookのケースもカラフルなものが多い P.P.Communications Inc. - 17 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 19. Qualcomm 2-3年前からの「仕込」が花開いた。コンセプト提示から実サービス展示に。 Qualcommは、例年どの展示会でも技術訴求が中心。しかし、今回のCESは違がった。サービス レベルに昇華した数々の展示が目を引く。しかし、ベースは第四世代となるSnapdragon S4の 実用例を中心としたブース構成。 リアルタイムの2D/3D変換、カメラを使ったジェスチャー認識、ARでの複数オブジェクト表示、カ メラの手ぶれ補正、ステレオサラウンド対応のビデオ録画と再生などがいずれもSnapdragon S4 ワンチップで実現できる。 端末間のP2Pの新しい技術、AllJoynも展示。お互いの端末を自動検索、相手側の端末のアプリ 自動立ち上げも可能でメッセージやゲームなどへの応用が考えられる。 同社独自開発のディスプレイ、mirasolはようやく出てきた製品を展示。韓国で販売中のものとま もなく中国で発売される製品を展示。 Qualcommブース 他にはペット位置追跡サービスをデモ。昨年夏サービスインしたもので、CDMAモジュール内蔵の ペット用タグと追跡サービスがセット。サービスはVerizonのMVNOとして同社の子会社が提供。 Snapdragon S4のデモ。2D/3Dリアルタイム変換 カメラ前のジェスチャー操作も可能 リアルタイムの手振れ補正撮影 Mirasolディスプレイ搭載の韓国の電子ブック リーダー。世界初の商品 ペット追跡のtagg サービス。首輪につ ける端末と回線 サービスをセットで Qualcommが提供。 回線はVerizonの MVNO AR技術はセサミストリートと組み教育分野への応 ステレオ音声の動画の撮影と再生もできる AllJoynはサーバー不要のP2P、複数機器を接 複数のペットの追跡が可能 用もテスト中とのこと。オブジェクトは複数表示で 続可能。相手端末側のアプリケーションと直接 きる 連携もできる P.P.Communications Inc. - 18 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 20. VERIZON パートナー向けにサービス提供プラットフォームを訴求。 Verizonブースは「4G/LTE」がキーワード。LTE回線を利用したビジネスソリューションの展示がほ ぼ大半を占めた。LTEの高速回線の利用で、B2BやB2Cの利用が手軽となることをアピール。 医療系のソリューションでは、有線ネットワークと変わらぬ速度で動画のストリーミングを行ったり、 カメラに映し出された表示を詳細に読み取ることが可能。有線環境の無い場所からも遠隔医療 が可能となる。 バーチャルショッピングでは、販売店の商品やバーチャル店舗が簡単に設置でき、またレジがネッ トワークにつながることで注文した瞬間に会計を済ませることができるなど、販売店にとっても LTE導入が有効である例をデモしていた。 また端末はLTE対応スマートフォンとルーター、モデムのみを展示。 4G・LTEをキーワードにするVerizonブース ヴァーチャルショッピングのデモ。実商品をNFCタグで読み取り、店舗設置のバーチャルショップで類 似商品を検索、バーチャルフィッティング。購入決定するとレジでの清算がすぐに完了。 LTE回線でビデオストリーミ 店舗はサイズや色など在庫を多数おかなくてよい。 ングも高精細。現在3G版 のみ製品化されている。 4G/LTE対応品は近日販 売予定 LTE回線を利用した遠隔医療 ソリューション。TV型端末にカ メラやマイク、LTEモデムが内 蔵されている 端末コーナーもLTE対応製品だけを展示 ライブのLTE回線を体験できる P.P.Communications Inc. - 19 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 21. AT&T (CES場外 自主イベント「AT&T Developer Summit」) AT&Tは毎年CESに併せて開催する同社のDeveloper Summitの会期を2日間に延ばして“ハッ カソン”を初開催。 サードパーティのサービスが個人の健康情報を利用できるようにするクラウドサービス「mHealth API」を利用することが前提条件とされた。 最終的にスポーツによる怪我の情報を共有する「Action X ray App」や睡眠状況をレポートする「 Sleepbot」、子供向けの健康情報共有サービス「HOPI CHEST」など6作品が選ばれた。 基調講演では2012年に発売するLTE対応のスマートフォン新機種を発表。Windowsを紹介する コーナーでは、HTCのピーター・チョウCEOとマイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOも壇上に招 かれた。 またアプリ開発者向けにHTML5ベースのウェブアプリ開発をプッシュする新たなAPIプラットフォー ムなどが発表された。新プラットフォームは、さまざまな携帯通信端末やモバイルOSに対応する HTML5ベースのウェブアプリ開発支援を目的として設けられるもので、音楽や広告、メッセージ ング、位置情報、支払いならびにアプリ内課金、モバイルヘルス関連など、14カテゴリーのあわ せて130種類のAPIを今後利用できるようになる。 AT&T Developer Summit Android端末向けアプリストア:「AppCenter」は、ウェブアプリとAndroidアプリの両方を網羅する ウェブ上のディレクトリ。各アプリ開発者が設けたサイトへユーザーを誘導し、リンク先でアプリを 直接ダウンロード(購入)させることができるようになるという。AT&Tではこれを自社だけでなく他 の携帯通信キャリアのユーザーにも使えるようにする考えを示した。 同社は開発者向けにストレージやサービスのインフラとして利用できるクラウドスペース「AT&T Cloud Architect」も同時に発表した。 LTE対応スマートフォンAndroid 6機種: • ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ 「Xperia ion」(AT&T限定モデル) • Samsung Electronics 「Galaxy Note」、「Galaxy S II Skyrocket HD」、「EXHILARATE」 • Pantech「ELEMENT」(タブレット)、「BURST」 • LTE対応のスマートフォンWindows Phone 2機種: • HTC「TITAN II」 • Nokia「Nokia Lumia 900」(今年前半発売/AT&Tイベント ではなくノキアのカンファレンスで発表) 参考)ITPro 2012/01/10、 WirelessWire 2012/01/10 写真出所)BGR、GigaOM、9to5 Mac、VERGE 、 P.P.Communications Inc. - 20 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 22. Huawei 米政府から批判のあったネットワーク系の展示は無し。 Huaweiは端末事業部としての展示。そのためネットワーク系の展示は無し。 展示の中心はCES2012で発表したAscend P1 SとP1。デュアルコアCPU搭載のハイスペック機 でP1 Sは世界最薄の6.68mm。またLTEに対応したP1 lteも展示。いずれのモデルも日本への 投入は未定。 LTEのWiFiルーターとモデムも複数機種を展示。FDD対応、TDD/FDD対応など多彩なラインナッ プ。過去の「世界初」のモデム商品も参考展示されていた。 7インチタブレットMediaPadはAndroid 4.0アップデート品を展示。またピンクなどのカラーバリエ ーション品も登場。 「Connected Home」関連としてSTBやホームルーターも展示。またAndroid OS採用のルーターは すでに中国で販売されているものが展示されていた。 M2M用モジュールはWindowsやAndroid、Linux対応の各種を展示。タブレット用モジュールも。 端末ごとの展示ブースを設けたHuawei Andorod 4.0となったMedia Pad 世界初スペックの歴代のルーターやモデム Andorid OS搭載ルーターDN362 MediaPadの カラーバリ M2Mモジュールは3G対応、 エーション版 タブレット用も 世界最薄スマートフォンとなるAscend P1 S LTE対応のAscend P1 lte E589はFDD、 TDD LTEいずれか Connected Home関連製品 FDD/TDD LTE シングルモードに対 はルーターやSTB 両対応のE392 応 P.P.Communications Inc. - 21 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 23. ZTE WindowsPhone、タブレットと先端製品を披露。 ZTEは新製品発表も無く、既存製品を中心とした展示。ネットワーク系もクラウド関連のみだっ た。 端末は最新および発売予定のスマートフォンを中心に10機種程度を展示。同社初のWindows Phone Taniaは動作端末を展示。一方LTE対応のAndroid端末Arthurは動作モデルの展示は無 く、ショーケース内に置かれただけ。 他にもLTE対応のルーターMF91を展示。100Mbps、10台の同時接続に対応だが、これもショ ーケース内に置かれたモックアップのみだった。 タブレットは最新のT72を展示、ソリューションやアプリの商会は無く単体として展示されていた。 ネットワーク系はクラウドコンピューティングソリューションの導入実績や概念をモニターで説明し ていた他、AIWI社の提供するクラウド型対戦ゲームのデモを行っていた程度。 ZTEブース 最新の7インチタブレットT72 LTEルーターMF91 展示端末の数は多くない 現行/発売予定の最新モデル 発売予定のWindows LTE対応Android端末Arthurはショーケース内 クラウド関連は実績や概念の説明に加え、ゲームのデモが行われていた Phone端末Tania に展示 P.P.Communications Inc. - 22 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 24. 中国家電メーカー 確実に韓国勢をキャッチアップする中国勢。 CES2012には中国の大手家電メーカーも出展。各社のブースはいずれもスマートTV、マルチウィ ンドウ、ホームコネクト、スマートフォン、クラウドなどの説明が並んでおり、SamsungやLGと商品 構成そのものは大きく変わらない。 Samsungの隣に出展したHisense(海信)はスマートTVのロゴやブースのイメージまでSamsungに 似ているほどで、製品の品質が落ちる以外はもはや韓国メーカーと区別がつかない製品もあっ た。 中国メーカーが追いかけているのは日本メーカーではなく韓国メーカーになっている、という印象 である。 Haierブース。 (左)クラウドリビングソリューション (下) Haierのスマートフォンは発売 予定の非接触充電台も出展 TCLもスマートTVやクラウドソリューションを展示 TCLの3D TV Hisenseのスマートフォン はスマートTVのリモコンと して接続可能 TCLはAlcatelブランドでスマート フォンも多数海外で販売してい る SkyworthのスマートTVは 中国デジカメシェア1位のaigoは Samsungに非常によく似たHisenseのスマートTVのロゴ Android OS採用 PCやスマートフォンから利用でき るクラウドサービスを提供 P.P.Communications Inc. - 23 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 25. HeMS関連 HeMSは様々な産業プレーヤーから語られている。 CESは家電ショーという性格を持つためか、HeMSやエコに関する展示は多く見られたものの、スマ ートシティを紹介する企業はあまり見受けられなかった。 パナソニックは、EVへのワイヤレス充電やfujisawaSST、HeMSなどの環境商材を展示。 Samsungの白物家電コーナーでは、同社独自の通信規格「Sumsung SMART HomeNet」によるホ ームネットワーキングシステムを紹介。冷蔵庫や洗濯機、お掃除ロボットなどのスマートフォンからの コントロールがデモ展示された。 またSamsungはエコ関連製品群の展示にも力を注いでおり、太陽光パネルやESS(エネルギー貯蔵 システム)、ホームマネジメントシステムなども紹介。 LGは、スマート家電の提案を強化しており、昨年発表した各家電製品を結び、それぞれの状態を管 理することができる構想:「SmartThinQ」のアップグレード版を提案。Smart ThinQというプラットフォ パナソニックブースの ームをベースとしたホームマネジメントシステムを紹介。 藤沢スマートシティ展示(上) 東芝は、スマートホーム分野で家庭内のゲートウェイになる「ライフデザインボックス」を参考展示。 EVへのワイヤレス給電(右) その他、スマートメーターや太陽光発電、EVなどとデジタル家電をHeMSで連携するスマートホームを 提案。 米テキサス州の電力事業者Reliant Energyの親会社:米NRG Energy社のブースは、家をまるごと 会場に運び込み、ホームエネルギーマネージメントを紹介。 その他、通信企業のVerizonやセキュリティサプライヤーのADTなど、様々なインダストリーの立場か らホームエネルギーマネージメントが語られていた。 Sumsung SMART HomeNetによ LGは韓国国内でスマートグリッドの 東芝のLife Design Box(試作品)。 ホームエネルギーマネージメントを展示したNRG るホームネットワーキングの紹介 テストを実施している スマートグリッドの中核を担うコントロールタワーとなる Energy社のブース 写真:家電Watch 参考)Engadget 2012/01/05、家電Watch 2012/01/17 P.P.Communications Inc. - 24 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 26. 環境関連 CESにおける環境関連の展示ポーションは縮小傾向に。 CESでは、テクノロジー別セクションのひとつとして「サステナブル・プラネット」が毎年設置され ている。 例年サステナブル・プラネットでは、スマートプラグやバッテリーといったギア(環境系ジャーナリ ストが言うところの『きわめて旧式な』プロダクト)を作っているベンダーが山のように紹介され ている。 今年はエネルギー効率化やホームエネルギーマネージメント、再生可能エネルギー、グリッド開 始に役立つガジェットなど、新しいテクノロジーが見られた。 一方でサステナブル・プラネットの会場がメイン館ではなく来訪者の少ないベネチアンの一角 に移されたことから、CESにおいて環境系トピックがメインから外れてきた印象を受ける。 また、数年前はサステナブルプログラムを前面に打ち出していた企業が相当数あったものの、 年々少なくなっているという環境系ジャーナリストの指摘もある。 同じTechZoneでも「コネクテッド・ホーム」はスペースは小さいものの盛況であり、このテーマは TechZoneだけに留まらず会場全体で語られていた。 TechZone「サステナブル・プラネット」 © Jaymi Heimbuch Revolve社のハイブリッドチャージャー サステナブル・プラネットに展示されていた Radio Controlled Extension Lead GSMでコントロールされるパワーソケット それぞれのソケットが別々に遠隔コントロールできるため、つないだ個別 サステナブル・プラネットで多く見られたのがポータブルなバックアップ 電源。Revolve社は太陽光とコンセントからの電気の両方から同時に 様々な方法でプラグにささっているものを管 デバイスごとに遠隔で切/入をコントロールできる。 充電できるチャージャーを展示。 理・モニターできる © Jaymi Heimbuch © Jaymi Heimbuch © Jaymi Heimbuch 参考) treehugger 2012/01/11、Gigaom 2012/01/08 P.P.Communications Inc. - 25 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 27. 基調講演/カンファレンス P.P.Communications Inc. - 26 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 28. 基調講演: Microsoft Microsoftは2012年を最後にCESから撤退すると発表しており、スティーブ・バルマーCEOの最 後の基調講演登壇は注目を集めた。 マイクロソフトはWindows Phone、Windows7搭載のウルトラブック、Windows8のデモンストレー ション、タイルベースのメトロ・インターフェースについて言及。 また、モーションコントローラー「Kinect for Windows」を2月1日に日本を含む数カ国で発売する と発表。米国での希望小売価格はソフトウェアと1年の保証期間付きで249ドル。(Xbox 360向 けより100ドル高い) Microsoftによると、昨年1年でKinectは1800万台売れたという。 Kinect for WindowsをPCに接続することで、Windowsを音声やジェスチャーで操作できるように なる。 既に多数の開発者が非商用SDKを使って医療や教育関連のソフトウェアを構築しているとのこ と。 なお、Microsoftは今後CESでの基調講演・ブース展開をとりやめる理由として、同社の製品発 表スケジュールが1月という開催時期に合わないためとし、今後独自イベントの開催を予定して いる。 Microsoft CEOスティーブ・バルマー氏 最後の基調講演に詰め掛けるメディア Xbox 360+Kinect専用のセサミストリートを使った双方行TV番組のデモ。 Photo by: James Martin/CNET Windowsベースのultrabookを紹介するWindowsグループ マーケティング 登場キャラクターに「ハコの中にココナッツを入れて」と言われて少女がTV オフィサーのTami Reller氏 に向かってものを投げ入れる動作をすると、Kinectが検知してTV画面のキ Photo by: James Martin/CNET ャラクターが抱えるハコにココナッツが落ちる。 Photo by: James Martin/CNET 参考) Itmediaエンタープライズ2012/01/10、Cnet2012/01/09 P.P.Communications Inc. - 27 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 29. 基調講演: Nokia ノキアのステファン・イーロップ(Stephen Elop)CEOは、新たなフラッグシップモデルとなる Windows Phone搭載スマートフォン「Lumia 900」を発表。Lumiaでアメリカのスマートフォン市場 に再挑戦するという意気込みを感じさせた。 Lumia900はWindow Phone端末としては初めてのLTE対応となり、AT&Tが独占的に取り扱いを 行う。 ソフトウェア/サービスについては「Nokia Maps」「Nokia Drive」などがWindows Phone Marketplaceから入手可能で、後者は音声ガイドによるナビゲーション機能を提供。 イーロップ氏によると、可能な限り多くの通信キャリアと提携したいと考えているが、容量を16G バイトから32Gバイトに拡充する計画も含めて、9日に発表することはほかにないと述べ、価格 や発売時期に関する情報は明かされなかった。 通信キャリアからのマーケティング面でのサポートについての質問には、何よりも先に優れた製品 が必要だと話した。それを達成した後で、デバイスのユニークな体験について消費者を啓蒙する 必要があるとの考えを示した。 Nokia CEOステファン・イーロップ氏 Nokia Lumia900を披露するマイクロソフトのSteve Ballmer CEO、ノキアの 「Lumia 900」スペック: Stephen Elop CEO、AT&TのRalph de la Vega CEO • クアルコム「Snapdragon」 プロセッサ(動作速度1.4GHz) Credit: CNET • 512MB RAM • 4.3インチ AMOLEDクリアブラック・ディスプレイ(解像度:800 x 480ピクセル) • 800万画素の背面カメラ/ 100万画素の前面カメラ 参考) WirelessWire 2012/01/10、Cnet Japan 2012/01/10 P.P.Communications Inc. - 28 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 30. 基調講演: Qualcomm Qualcommの会長兼CEOのPaul Jacobs氏は、基調講演で同社のプロセッサ「Snapdragon」がモ バイル分野をどのように発展させてきたかを語るとともに、Snapdragonを搭載するさまざまな機 器を紹介。 同氏は、2011年に研究開発に30億ドルの投資を行なったことを紹介。Snapdragonが、モバイ ル機器の発展を押し上げてきたとし、消費電力などの問題点を改善してきたことで全世界で 300機種以上の製品で採用されるとともに、さらに350機種以上の製品が開発中であることや 、ハイエンドからローエンドまで広く採用されているとアピール。さらにSnapdragonは、携帯ゲー ム機などゲームの分野にも採用され、より勢力を広げているとした。 またSnapdragonの最新製品「Snapdragon S4」を紹介。「Snapdragon S4」ではモバイル機器に も関わらず、ホームシアターとして利用できるようなスペックを備えるとした。さらにWindows 8も サポートし、よりパワフルな製品になるとのこと。 基調講演ではSnapdragonを活用した製品の紹介や、さまざまな分野への取り組みなども紹介 された。具体的には、Lenovo製のSnapdragon搭載スマートTV、中国Hanbon製の電子書籍リー ダー「mirasol」を利用した中国での教育分野への取り組み、Snapdragon搭載スマートフォンを利 用して心電図を表示させるといった医療分野への取り組みなどが挙げられた。 Qualcomm CEOポール・ジェイコブス氏 SnapdragonとWindows 8の組み合わせに関連する SnapdragonはAndroidだけではなく、Windows Phone対応機種に 最新の「Snapdragon S4」 様々なメーカーのロゴが提示 も全て採用されているという流れから、ノキアCEOのステファン・エ 写真) PCWatch 写真)ケータイWatch ロップ氏がゲストとして登場 写真)ケータイWatch 参考)PC Watch2012/01/12、ケータイWatch2012/01/12 P.P.Communications Inc. - 29 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 31. 基調講演:Samsung サムスンはプレスカンファレンスで「Pushing Boundaries」をキーワードに据えた。 【SmartTV】 サムスンのコンシューマーエレクトロニクス部門のBK Yoon氏は、「我々は消費者のエレクトロ ニック・ライフにおけるあらゆるコンポーネントをつなげることのできる唯一の企業だ」と語り、 「TVから電話、タブレットからPC、カメラからアプライアンスへ、それらすべての間で有意義 Samsung電子 な接続を可能にする。これらすべてのデバイスの間で、簡単に、どこでも、いつでもコンテン コンシューマーエレクトロニクス ツを共有して楽しめるようにするのが我々の約束だ」と話した。 部門プレジデント ヨン・ブキョン(Yoon Boo- 2012年の同社フラッグシップのSmartTVはテレビ番組とアプリケーションを簡単に切り替え Keun)氏 られるようになるとのこと。SmartTVラインアップは半分が3D対応であり、55インチのスーパ ーOLED TVとES8000 LED TVがハイライトされた。 サムスンは同社のテクノロジーの将来的な布石として、新しいディスプレイを購入することなく 「我々のSmartTVは年々スマート化していく」と語り、「イボリューション・キット(Evolution Kit) 」を発表。この新しいハードウェアとソフトウェアがついた「イボリューション・キット」により、消 費者は所有しているサムスンのディスプレイの機能やパフォーマンスを更新することができる とのこと。ただし詳細は明らかにされていない。 Samsung Electronics Americaの社長: Tim Baxter氏は、デュアルコアプロセッサによりマル チタスクに対応すると話し、「アプリを終了して別のアプリを起動しなおす必要なく」単にアプ リを切り替えることができると話した。 Samsung電子アメリカ プレジデント また、同社のテレビに「Smart Media Hub」を追加。これにより、1つのメディア端末に置いた TIM BAXTER氏 コンテンツをすべてのサムスン製端末で視聴できるとBaxter氏は述べた。 さらに、ハイエンドのスマートテレビでは、音声&ジェスチャー認識のためにカメラとマイクが 統合される。これにより、ビデオ会議も可能になる。 【4G LTE対応スマートフォン】 サムスンモバイルは、スマートフォンの新機種としてGalaxy Noteを発表。4G LTE対応で5.4 インチHD スーパーAMOLEDディスプレイを搭載、S Penと呼ばれるコントロールテクノロジーを サポートする。 Samsung Telecommunicationsアメリカ また、近々Verizon Wirelessから登場する4G LTE対応Galaxy Tab 7.7も発表。 シニア・バイス・プレジデント KEVIN PACKINGHAM氏 参考)CnetJapan 2010/01/10、Hollywoodreporter2012/01/09、TPM2012/01/12 P.P.Communications Inc. - 30 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 32. スーパーセッション:Google スーパーセッション “CNET Presents the Next Big Thing in CE”にはグーグル会 長のシュミット氏、サムスンのBaxter氏などが登壇。 シュミット氏は同社のAndroidにより、部屋にいる人を中心にした、パーソナル化さ れたアプライアンスが互いに通信して行動を変えるという家庭が登場するだろうと 話した。 テキストメッセージがTVに送られる、e-メールが冷蔵庫に届く― パネルでシュミッ ト氏は、「ユーザが本当に可能になって欲しいと思うのは、Android端末を家出持ち 歩いているときにこれらすべてのことが必要な分だけちょうど良くコンピューターに あるということだ」と話し、「居間にいるとき、テレビはあなたがいることをわかって いる―それはAndroid端末を持っているから。もしテキストメッセージがきたら、ユー ザの好みであろうとなかろうとTVでも見られる。すべては互いにシンクする。」と語 った。 シュミット氏は議論の中で、エネルギー効率化と相互接続された“スマートホーム” の構築におけるこれまでの試みは方向性を間違ってきたのであり、未来の家庭は 家庭内のデバイスをオンラインに置くことを求めていると話した。 「すべての従来の議論は超(uber)ホームサーバ、つまり家庭のすべてのデバイスで 起きていることを監視するセントラルマスターに焦点があてられてきた」とシュミット 氏は言い、「実際、それは完全に間違っている。正しいモデルは互いに話すピア・ ツー・ピアのデバイスとしてこれらを考えることだ」と述べた。「ネットワークにないコ ンピューター端末は寂しい」とも付け加え、「いまやWiFi上にないものを持ってる意 味がない」と話した。 パネルモデレーターからAndroidのフラグメンテーション問題を指摘されると、シュミ ット氏はAndroidはオープンソースのままにし、様々な端末に異なるOSバージョンが 載ることはプラットフォームを傷つけるとして否定する姿勢を保った。「フラグメンテ ーションという言葉には気をつけなければならない。私は差異化(differentiation) と言いたい。差異化はポジティブであり、フラグメンテーションはネガティブだ」と話 した。 参考) HuffPost Tech 2012/01/12 P.P.Communications Inc. - 31 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL