Claude Code on the Web を超える!? Codex Cloud の実践テク5選
はじめに
皆さんは、WEB 上で動作する AI Agent を活用していますか?
Local環境と完全に分離されているので、上手く活用できると非常に便利な反面、実装時の制約も存在します。
例えば、下記のような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
- 実装前の計画を立てられず、思うようなアウトプットが得られない
- AIが提案する設計書の妥当性を判断しづらい
- ローカル環境との連携がスムーズにいかない
Codex Cloudを上手く活用すると、これらの制約を回避しつつ開発を進めらます!
同様の機能を持つDevinはかなり優れたツールで、上記の悩みも解決してくれますが、従量課金または$500/月のコストがかかるため、導入に躊躇される方も多いかもしれません。(もちろん、それを上回る価値はあります!)
一方、Codex CloudはChatGPTの有料サブスクリプションがあれば利用できるため、コストを抑えながら開発を始められます。
そのため、Web上でのAgent開発を始めるなら、まずはCodex Cloudが良いと思います!
慣れてきたら、ぜひDevinなどにも挑戦して貰えれば、と思います!
本記事では、「Codex Cloud の紹介と基本的な使い方」と「活用時のTips」についてお伝えします。
Codex Cloud の紹介と機能
Codex Cloud とは?
Codex Cloud は、「OpenAIが開発したクラウドベースのAIコーディングエージェント」です!
クラウド上の安全なサンドボックス環境で動作します。
また、Plan モードが存在しているので、事前に実装計画書も作成出来ます!(後述)

Planモード
他のAI エージェントと同様に 「実装計画書」 を作成してくれます。
ただ一点注意点があります。
デフォルト設定のままだと、かなりざっくりとした計画書を作成します。
そのため、細かい実装内容の確認というよりは、「大枠の実装方針が問題ないか?」を確認をするためのものになります。

実装してみた
Planモードを使うと、下記のような計画書が出力されます。

また、この時に「お勧めのタスク」が表示された場合は、生成されたプランをそのまま実装させることもできます。
しかし、「お勧めタスク」が複数表示されている場合は、要注意です。理由は後でお話しします。
下記の実装をしてくれました。

開発効率を上げるTips 5選
ここからは、Codex Cloudをさらに使いこなすための実践テクニックを5つ紹介します!
1. カスタム指示を設定する
デフォルトの状態だと、出力が英語になったり、Planモードでの提案内容が少し乏しかったりします。
これらの問題は、カスタム指示を設定することで解消できます!
サンプル設定
カスタム指示のサンプルは、以下のZennスクラップで公開しています:
このスクラップの設定を適用すると、下記のような変化があります。
Before(デフォルト):

- 英語での出力
- 簡素な計画書
After(カスタマイズ後):

- 日本語で回答
- Planモードでの計画書の精度が向上
カスタム指示を設定するだけで、開発体験が大きく変わります!
ご自身が必要とする情報や振る舞いを記載して、ぜひ自分好みにカスタマイズして下さい!
2. 同時並行モードを活用する
Codex Cloudには、複数のタスクを並行して実行できる同時並行モードがあります。
つまり、同じタスクに対して「並列で複数のAI」 にタスクを行わせられます。
これは会話を始める時だけでなく、会話や実装途中の状態からでも、並列タスク処理指示を出せます。

おすすめの使い方としては...
-
初めの会話の段階で大枠の方向性を4パターン作る
- 同じ要件に対して、4つの異なるアプローチを並列で生成
-
その中で良さそうなものを一つ選ぶ
- 4パターンの中から最適な方向性を選択
-
さらに詳細を詰めるために、4パターンを並列で行って、その結果を比較
- 選んだ方向性の中で、さらに詳細な実装パターンを4つ生成
- より具体的な実装レベルでの比較が可能
になります!
ただ、Token消費量はかなり大きいので、ご注意ください。
3. Local上で変更差分をすぐに取り入れる
Codex Cloudは、ローカル環境との連携が非常にスムーズです。
右上のPR を作成するの項目の中に、「git apply をコピーする」という項目があります。
これをクリックしてターミナルに貼り付けると、作成や変更されたファイルの内容をLocal に取り込むことができます。
PR を作成せずに変更分取り込むことができるので、スムーズに連携することができます!
git apply をコピーする ボタン

変更反映後の結果

4. Plan作成と実装を分ける
これは、実装計画を作った時に表示される「タスクを開始」ボタンは乱用しない方がいい、というものです。

先ほどお伝えした通り、Planモードの実装計画書から、「タスクを開始する」というボタンが出てきます。
これをクリックするとタスクの実装依頼をそのままできるのですが、もし複数タスクで開始ボタンが出ている時は、要注意です。
それぞれのタスク毎に実装されるので、変更が一つのPRにまとめられなくなります。
なので、もし「Planモードで立てた実装内容を一つのPRにしたい」時には、Planを1つにまとめて新規スレッドに貼り付けることが大切です。
5. 機能要件を整理した上で、並行開発を行う
AIで実装する際全般に言えることですが、「必要な要件が足りていない場合、実装内容にばらつき」が出ます。
なので、必要な要件が足りていない状態で、4つ同時並行で依頼しても、いいアウトプットが出ません。実装依頼の内容に合致しない計画書も作られてしまいます。


まずは「一つのスレッドで必要な要件を整理する」、その上で、改めて新規スレッドを作り実装に必要な情報を与えた上で、並行開発時するといいと思います。
その結果、各実装の精度が良くなり、機能要件は全て満たされていて、その中でもよりいい実装は何か?という比較ができるようになると思います。
AI を用いた開発全般に言えますが、要件を明確にした上で、並行開発を進めることが大切です!
おわりに
Codex Cloud があれば、いつでもどこでも開発が可能になります!
また、計画書作成や実装比較も簡単にできるので、Web 上でもかなり精度の高い実装ができると思います。
ぜひ、Codex Cloudを使って効率的な開発を実現してください!
もし、他にいい使い方があれば、コメント欄やXで教えて頂けると嬉しいです!
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