はてなキーワード: 徹夜とは
値段が高くなる事と、"ない"という事が良い印象を持たれる唯一の商品である。
まず値段が高くなる事について。
世の中に存在するあらゆる商品は値段が上がるとみんな不満に思うし、文句が出る。ネガティブな印象を持たれるし人々の購買意欲は下がる。
スーパーの野菜の値段が上がったら良くないニュースとして扱われるし、米の値段が上がった時なんかは大ニュースになって世間の不満が凄かった。政府も動いた。そのレベルのネガティブニュースとして扱われた。ガソリンや石油製品とかも同じ扱いをされる。
それとは全く別の、現物資産的な側面を持つロレックス、PP、AP等の高級時計やエルメス等の値上げですらも喜ばれない。(中古市場に価格反映される場合、既存ホルダーは恩恵を受けれる為喜ぶかもしれないが。)
しかし、株に関しては値段が上がると喜ばれる唯一の商品である。
値段が上がる事がポジティブなニュースとして扱われる、人々に購買意欲を与える事に繋がる。
でも実際問題、値上がり前より高い金額を出さないと買えなくなっている、普通に考えるとみんな安い金額で買える方が嬉しい筈である。それなのに何故喜ばれるか。
それは価格が上がる事によって、更なる株価の上昇という"夢を見れる状態"に変化したからである。
人は夢を見てしまっている時が1番財布の紐が緩むし正常な判断が出来なくなる。
自分が欲しい結果である為、自分は適切なアプローチをしている、というバイアスも掛かりやすい。
みんな大切なお金を持って相場に来ている、丸腰で勝負しようとなんてしない。なので知識をある程度つけて望む事になる。その知識が合っているかはともかく、正しい投資をしているというバイアスまでかかる。
将来という不確定な結果へのアプローチなので正解がないから相対的な判断も出来ない。
しかも答え合わせはすぐに来ない。そこに欲まで絡むと最悪だ。
ホストやキャバ嬢が色恋営業して将来の関係性や肉体関係、という夢を見させて"高い酒を買わせる"ように、仕手筋が参加者に対して資産が増える、という夢を見させて"高い株を買わせる"場所なのである。
ホストやキャバ嬢は言葉や体で夢を見させて金を引っ張る。仕手筋は値動きで夢を見させて金を引っ張る。
本質は同じだと思う。
高くなって喜ばれるのは、値上がりにより"夢"というプレミアがつくからである。
次に、"ない"が良い印象を持たれるという事。
人は希少価値に弱い、"「限定」、「ラスイチ」"という言葉に弱い。ステータスや所有欲にも弱い。
これに関しては割と馴染みのある現象だと思う。
お店とかで「限定!」や「ラスイチ!」という言葉に釣られて買ってしまった経験ある人は割といると思う。
人は買えなくなってしまう、これを逃したら買えない、という選択肢に弱い。(この手の選択は割とストレスがかかる行動である。ストレスから逃げたいが故の一種の防衛反応なのかもしれない。)
更には、「数少ないもの、レアなものを所有している」というステータスにもなる。所有欲も満たせる。
ステータスを意識して買い物をする人間は世の中にとても多い、だから世の中に数多くのハイブランドが存在している。ハイブラや高級車が売れるのは人間がステータスを意識する生き物だからである。
先述したロレックス、PP、AP等の腕時計、エルメスであればバーキンを中心としたカバン類。シェーヌとかも品薄だった気がする。
この辺はお店に行っても買えない。意図的に出す客を選んでいる。"ない"状態を作っている。
デイトナを中心としたスポーツモデルはまず出してもらえない。GMTもむずい。サブは比較的簡単だと思うけど。
自分も3年前の夏に、「時計が欲しい、とりあえず有名だしロレックスを買おう!」と思い都内の色々な店を回ったが買えるまで1ヶ月以上掛かった。当時22歳のガキだったし印象はあまり良くなかっただろう。
アパレルであれば、一時期のSupremeを中心としたWTAPSやAPEやネイバーだったりの裏原系ブランド。NIKEのレアスニもその類。他も色々品薄やってるところはある。最近はクロムハーツも品薄。
全部普通に買えないし買うのがとても大変、最近はどこも抽選になっているが2018年くらいまでは徹夜並びや始発集合がザラ、ブロック抽選とか懐かしい。
買える人が少ないからこそ所有欲は満たされるし、実際にモノ自体も少なく需要と供給が吊り合っていないので希少価値は当然高い。
Lない、Mない、Sない、もういい?って感じの状況が1番人の所有欲を満たしてくれる。
株に関してもこれは言えて、
値段が上がってくると、これからも値段が上がる!もうこの値段じゃ買えなくなるぞ!という、「限定」や「ラスイチ」と同じ様な心理が働く。そうなると人は冷静な判断が出来なくなって、本来あまり欲しくなかった株や普段なら買いたくない高い値段になった株でも買ってしまう。
もしそこから値段が上がった場合、株を安く買えたという事になる。そうなると「この株をこの値段で持っているぞ!!」という形で所有欲を満たしてくれる。「あの株をこの値段で持っているぞ!!」というステータスにもなる。SNSでドヤれる。(実際ドヤってる人は多い、株やる上でSNSをやるのは良くないと個人的には思う。)
過去の成功体験が焼きついている人ほど、この心理になりやすいと思う。
品薄の方に関しても、浮動株や発行株数が少ない方がいい。モノが少ないからすぐに売り切れになりやすい。物理的に"ない"になりやすい。需要と供給が吊りあっていない"ない"ものは良い。箱として良い。
結局相場は人間の心理によって成り立ってるもので、相場作る人の出口戦略は人の心理をとことん利用していると思います、まる
以上!
小五の息子。
学校のテストはいつも40~60点の間をウロウロしており、悪いときは20点代もある。俺(父親)が自宅で勉強を見てやっても分かるが余り勉強が得意な方ではない。
運動も苦手で、小学校入学と同時に入ったサッカークラブは全く着いていけず半年で辞めてしまった。学校の体育も、補講を受けるほどではないが芳しい活躍はしていないようだ。
実は念のため幼児の時から発達検査などを受けていたが、全てシロ。なんの診断も降りなかった。
実際、学校の態度で何か言われたこともなく、サッカークラブを辞めたころ多少反抗期は有ったが基本的に優しい子だ。
要するにちょっとだけ要領が悪くて奥手なだけで、普通のゲーム好きな可愛い息子である。
顔も、ゲーム好きなところも、ちょっと生意気な性格も全部俺に似ている。
勉強以外は。
俺は公立の小中高を経て、実家から通える京大の工学部に入った。特に勉強を頑張った記憶はないし塾にも行っていない。体育や音楽の実技はてんでダメだったが、五教科は学校の授業をなんとなく聞いていたらそれで十分だったからだ。陰キャ友達と徹夜でスマブラしたりしていたことの方がよく覚えている。
大学でもゲームサークルみたいなところに入ってポケモンとモンハンにはまり、バイトもあんまりせずゲームばかり修士までの6年間続けて、学科の推薦で今のメーカー研究職に収まった。
こう書くと嫌みにしか聞こえないが、俺は学校の勉強で苦労したことがないから、今息子に本当の意味で寄り添えている自信はない。
息子が小学校のテストでつまづくとは正直思わなかった。彼は何が分からないのかが俺には分からない。教科書読んだらテストの準備なんてそれで終わりと思っていた。
妻は今からでも中学受験に切り替えればとか言っているが、正直今からでは間に合わないと思う。
それに、多分息子本人のためにもならないと思う。無理やり中受の勉強をさせても身が入らないだろうし。
でも、学校の勉強で良い点を取って良い大学に受かって良い会社に入る、という昭和臭全開の人生しか俺は経験していないから、その勉強が出来ないとなったときに、将来息子が独り立ちするにはどうすれば良いかが分からない。勉強が苦手で、今のところ他に得意なことも見つけられていない我が子に対して、親は何をしてやれば良いのか分からない。
仕事に没頭しすぎて、恋愛で精神を磨耗したくないと思って、さらに仕事に没頭。
そこそこハードで徹夜や海外出張も多く、付き合い当初は、仕事に一所懸命な女性は好きだし応援していると言っていた恋人も、そんなにハードだと思わなかったし、頑張ってもいいけど、自分が帰ってきたらご飯ができている状態が理想なんだよねと言われた。
9時5時の自分が作ればいいのにと思ったけど、口には出さなかった。そもそも仕事に没頭することを理解できない人にとって、私はただの効率が悪い人で、上司に気に入られているから昇進をした女で、男社会のなかで無理している女だった。
仕事は大事だけど、恋人をおざなりにしていたわけではないつもりだった。
できる範囲でサポートしたいと思ってたし、出張で早朝に帰ったとしても、お昼からどこかに出かけたりしたし、仕事の愚痴も言わないようにしてた。
自分なりに好きだったけど、心のどこかでこの人と長くいることで、キャリアがなくなることの方が嫌だったのだと思う。
付き合ってる人がこんな考えだったら、我ながら吐き気がするな。何様だよと。
そりゃ可愛くて自分を待ってくれてる女の人がいいし、きりきり仕事ばっかりしてる人は嫌だよな。誰でもできる仕事だし、どこにでもある仕事なのにな。
文字にしてみると、改めて自分キツいよなと反省しつつ、今後恋愛することも想像できないので、1人で楽しく生きられるように考えないとな。
防大卒の奴は使えないよ。
んで大部分は満期退職組。
1国民として「お勤め上げあざーっす!あっ、でも戦争始まったらワンチャン再投入とか駄目っすか?でへへ」って感じ。
一方の元増田、防大出てるのに職場で適応できずに逃げただけの奴、これはかなり不味い。
滅茶苦茶手厚く育ててもらってる。
幹部としてこき使われてるつれーとか言っても結局はベテランの人らが陰日向で舌打ちしながらチョコチョコと手伝ってるわけよね。
それをこの増田は「部下が嫌味言ってうぜー」って態度。
あら、酷い。
はてなーは知らんのやろが、自衛隊の教育ってつまりは「入校」、よね?
「入校」ってのはよーするに「長期研修」、よね?
上司が長期研修しまくっていなくなる間部下がひたすらケツを拭き続けてたらそりゃ「いやー辛いっす」ってなるよ。
どうせさ、防大だので一番辛かったとき1日2時間しか寝てなかったわーマジ寝てなかったわーとか言いながら現場では残業2時間ぐらいで「残業代もつかないんだから早く帰らなきゃ損だよ!きみもかえろう!」とか言って帰ってたのとちゃう?
お前が出世コースに進むためのケツ拭くためにちまちま仕事手伝ってる横で徹夜態勢自慢だけして結局すぐ帰るやつとか普通にカスだから。
はてなのみなさーん。
この子は貴方方が尊敬する「真面目でちゃんと働く誠実な元自衛官」とは別の人種ですよー。
みたいに叱られて禊にしたかったんだろ?
甘ったれが。
(追記)
BMI21、健康診断は問題なしだが、甲状腺が普通より大きいらしい
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マジで眠い。電車で立っていても寝落ち。椅子なんて座れば秒で寝る。
会議中にウトウトしてしまうなんて日常茶飯事。みんながスクリーンを見ている間に寝落ちしたことがあったので、どうにか姿勢を変えて頑張る。が、無理なので考えるフリして目を閉じないとダメ。
何度か注意された。自分でもありえないと思い、怒られるのは本当に嫌だし、会議は聞かないと仕事に支障が出るから嫌なのに寝落ちする。馬鹿。自分をぶん殴ったり、顔を洗ったり、空気を吸いに行ったりしたが駄目。5秒後には寝る。
会社では1時間ごとに室内の非常階段で寝ている。会社も「1時間ごとに10分ほどの休憩はしてもよい」というルールなので。ぶっ通しの会議だけが最悪。
運転は1時間に一回はSAで30分ほど寝ないとダメ。(一度、2時間運転していたら寝落ちして死を覚悟したので)
学生の時、飲食店のホールのバイトも、意識が飛ぶ。オーダー中にぼーっとして目は開いているのに寝ているみたいな状態。バチクソ怒られた。水を注いでいるコップを落とすとかザラ。
眠いなって思って寝るんじゃなくて、眠k…zzzって睡魔の意識が出たときには寝ている。
学生の頃も大好きで楽しい授業でも寝落ちする。気が付いたらノートが汚い事にはしょっちゅう。会話の途中でウトウト→頑張る→反動で爆睡がループ。運動部だったが、試合中もぼーっとし、ベンチにいるときに寝落ちするので辞めた。ボールが見えているはずなのに気が付いたら落とすとか。
大学入試も当然眠い。無理。なので自己推薦やAOで長い筆記試験から逃げた。または論文を爆速で書いた。テストは基本爆速で終わらせた。長すぎる場合は15分×n回は絶対睡眠にとられるのを覚悟の上でやるしかなかった。
酒・たばこしない。
飴もガムも食べながら寝る。カフェインは動悸が激しくなるので飲めない。というかそれでも寝る。
就寝中にカメラを設置して確認してもいびきはなく、寝相に問題はない。寝起きも問題ない。
かといって無限に寝れるわけではない。8時間睡眠くらいで目が覚める。1時間ほど活動すると眠い。その時は10~30分寝れば起きる。
眠い。遊びに出かけても眠い。ゲームしたいのに眠い。仕事も楽しいのに眠い。好きなアーティストのコンサートでも眠い。1回殴られてみたけど眠い。
病院に学生の頃行ったけど「はぁ?どうせ徹夜してるんでしょ」「大人になれば治るから来る必要はない」ってなんかすごく信じてもらえなかった上に「寝たいとき寝ればいいじゃない。それで解決するんでしょ」って詰められて以来行ってない。
信号待ちすら眠い。寝落ちで起きた時に「また寝ていた…どうして…」って自己嫌悪になりまくるのも嫌だ。新人教育で喋っている最中にウト…ってなってほんと嫌だ。この文を書くだけでも、もう眠くなってきた。
歳を食うと、人生が重くなり、何もなくてもプレッシャーが酷くなって睡眠の質が落ちる。そして生産性が下がるという悪循環。おそらく常に徹夜明けみたいな状態で生活しているが、特に眠くならないし睡眠時間も短いままだ
40代、50代で年取って仕事できなくなったって言う人多いですけど生物学的に正しいですか。
周りを見ている限りでは言い訳しているだけでお前昔から仕事できなかっただろって思うのですが
ChatGPT said:
かなり鋭い視点ですね。
結論から言うと、「年を取ると仕事ができなくなる」というのは生物学的には一部正しいが、多くの場合は“言い訳”の側面が強いです。
テストステロンやドーパミンの分泌が減り、チャレンジ欲求が弱まる
ただし、この差は「加齢による劣化」というより、「回復力・反応速度が落ちる」程度のものであり、仕事ができなくなるほどの変化ではありません。
40代・50代でも新しい技術や環境にアップデートし続ける人は、若い人よりも安定して高い成果を出します。
一方で、
「昔のやり方」を固守する
新しいことを学ぶ努力を止める
こういう人は、単に“進化を止めた結果”としてパフォーマンスが落ちます。
つまり「年齢のせい」ではなく「態度のせい」です。
■ まとめ
実際は「学ばなくなった」「変わらなくなった」ことの方が原因。
LINEオープンチャット「はてなブックマーカー」の1週間分の要約を、さらにAIを使用し、試験的にまとめまています。
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この週のオープンチャットは、生活・仕事・家庭・技術が自然に交差する現代生活のスナップショットとなった。
AIや経済への高い関心とともに、家族・子育て・住宅など身近な現実的テーマが根強く語られているのが特徴。
テクノロジーが進化しても、最終的に焦点は「人と人の関係」「生活の実感」「安心して暮らすこと」に戻る流れが一貫して見られた。
全体として、情報感度の高さと共感力の両立が感じられる成熟したコミュニティの会話であった。
https://anond.hatelabo.jp/20240722084249
最近、高市総裁のワークライフバランス遺棄発言から、メディア各所でワークライフバランスについての議論が盛り上がっているのを見て、少しモヤモヤするのでここに自分の意見を書き留めておこうと思う。
そもそも自分が考えるワークライフバランスの定義というのは、表題の通り「ワークとライフのバランスについての自己決定権」だと思っている。
内閣府のホームページにある「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章(https://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/20barrier_html/20html/charter.html)」においても、(多様な働き方の模索)という章において、「一方で働く人々においても、様々な職業経験を通して積極的に自らの職業能力を向上させようとする人や、仕事と生活の双方を充実させようとする人、地域活動への参加等をより重視する人などもおり、多様な働き方が模索されている。」と記述されており、そもそもワークライフバランスの定義においては、働き方が多様である事は前提条件であり、それらを可能とすることがワークライフバランスにおいても重要であるとされている。
従って、本来の定義に沿えば、ワークライフバランスの名のもとに猛烈に働く事も、仕事はほどほどに育児や趣味に熱中する事もどちらも許容されているのである。
高市総裁も「今は猛烈に仕事をする!」という事を単にアピールしたかっただけだとは思うが、そもそもそれが可能になっているのもワークライフバランスのおかげである事を認識して欲しいと思う。
自身も、40歳までは徹夜上等で仕事一辺倒だったのが、40歳で結婚して5年前に子供が出来て以降は、育児一辺倒の人生を過ごしている。
猛烈に仕事をした40歳までの人生も、育児一辺倒の今の人生もどちらも自分の意思で決めたもので、自分で決めたが故に後悔も無く、不満も無い。
むしろ自分の意思と関係なく、働かせてもらえない、あるいは働かせられる方が、肉体的にも精神的にもキツイと思う。
最後に、高市総裁の「全員馬車馬のように働いてもらう」と自民党に所属する議員に対して発言したのは、個々の議員の皆さんのワークライフバランスの剥奪になるので、この発言だけは撤回した方が良いと思う。
こんな感じかなーとClaudeで生成してみた
任天堂に依存して30代で何も残ってない男の後悔を私小説風で書いて。 条件: - 段落の頭は全角スペースでインデント - 短文を多用して、リズムを作る - 一行空けで段落を区切る - 文学的な比喩を使う - 「■タイトル」形式で始める
三十四歳の誕生日に、私はコントローラーを握っていた。いつものように。当たり前のように。まるで手の一部であるかのように。
気がつけば十五年が経っていた。
ゼルダの伝説を何周したか覚えていない。スプラトゥーンのランクはカンストした。スマブラの全キャラクターを解放し、ポケモンの図鑑を埋め、どうぶつの森で四季を何度も巡った。経験値は確かに積まれた。しかし私の人生には何も積まれなかった。
画面の中の主人公は強くなった。私は何にもなれなかった。
友人たちは結婚していった。子供が生まれた。家を買った。転職した。起業した。夢を追いかけた。夢を諦めた。それでも前に進んでいた。私だけが同じ部屋で、同じ姿勢で、同じ画面を見つめていた。
母は何も言わなくなった。最初は心配していた。次に諦めた。今は透明な存在として私を扱う。
履歴書の空白は広がり続けた。職歴欄は砂漠のように白い。趣味欄には「ゲーム」と書いた。面接官は苦笑した。私も苦笑した。笑うしかなかった。
ゲームの中では英雄だった。王国を救った。世界を救った。何度も何度も救い続けた。でも現実の私は誰も救えない。自分すら救えない。
スイッチの起動音が鳴る。あの優しい和音。条件反射のように体が反応する。脳が喜ぶ。ドーパミンが放出される。また今日も同じループ。甘い毒のような日常。
通知が来る。新作の発表だ。心が躍る。発売日が待ち遠しい。予約する。カウントダウンする。発売日に徹夜でプレイする。クリアする。また次の新作を待つ。
この繰り返しが十五年。
三十四歳の私には何もない。貯金もない。キャリアもない。恋人もいない。友達もいない。あるのは膨大なプレイ時間の記録だけ。デジタルの墓標。
ハイラルの地図は完璧に頭に入っている。でも地元の地理すら覚束ない。ポケモンの種族値は暗記している。でも自分の健康診断の数値は見ていない。
画面の中の冒険は終わる。エンディングが流れる。感動する。泣くこともある。でもゲームを消すと何も残らない。心に残るのは虚無だけ。
鏡を見る。膨らんだ腹。猫背。生気のない目。これが三十四年生きた証だ。
任天堂は悪くない。ゲームは悪くない。悪いのは私だ。逃げ続けた私。選び続けた私。現実から目を背け、スイッチの電源を入れ続けた私。
でも人生にコンティニューはない。セーブデータから再開できない。取り返しはつかない。
全然違うんだけど本当にこういうやつ居そうで悲しくなったわ